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過去に戻れたと思ったら俺の身体じゃなかったんだか!?  作者: パリトン
1章

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新しい朝

三間は、この後用事があるらしいので行ってしまった。また、何かの縁という事で三間とラインも交換した。


アイコンやホーム画面は、変わっていたが名前は相変わらずnaoとなっていた。


「え、何でずっとあの人のアカウント画面てるの。怖いんだけど」


俺が奇妙な体験に浸っていたら、如月がドン引きした目で此方を見てくる。


「いや、まぁちょっとな」


詳しく話すと余計にヤバいやつだと思われそうなので曖昧にごまかし、歩き出す。すると如月が小走りでついて来た。


「まさか、ひがしに女性の友達がいたなんてびっくりした。男友達すら居なさそうなのに」


「うるせえ、いるわ!」


くそ!馬鹿にしやがって、流石...にいないわ...。


ふっと風が吹き抜け、制服の袖が揺れた。気まずさとは別の、ひりりと静寂が降りる。


「…………」

「…………」


 靴底がアスファルトを打つリズムだけが続く。

 まぶしい西日が欄干の影を横切らせ、そのたびに次の言葉が口の中でほどけていく。けれど――悪くない。


 ふっと如月が息を吸い、声が零れた。


「ひ、ひがし、友達いなさそうで可哀想だから友達になってあげる!」


肩をすくめ、朱い頬で前を向く。照れ隠しの強がり。


「いや、いいって……別に」


「スイーツ食べに行くから連絡先必要なの!だから、ライン交換して!」


裏返り気味の声。差し出されるスマホ。小さく震える指先。


「あぁ、そういう事。それなら、そうと普通にいってくれよー」


「普段、歳上の男の人から連絡先なんて聞かないし、しょうがないじゃん!」


そういうものなのか?だが、如月が俺の事を歳上と認識してくれていたんだな。嬉しい。嬉しいが、なら普段の態度を改めて頂きたいところ。


「そういうもんなのか?」


キッと睨みつけてくる如月を他所にQRコードを読み取る。アイコンは、如月であろう人物が写っており。"きさらぎ さな"と書いてある。


よろしくとメッセージを送るとポン!通知が鳴り、可愛い猫がお辞儀しているスタンプが送られて来た。


「来た?」


「あぁ」


すると如月は、ふぅと息を吐き一仕事終えたという顔をした。え?俺はどういう風に見られていたんだい?


「じゃあね。私こっちだから」


「いや、俺もそっち」


「え...」


明らかに嫌そうな顔。そんなに俺と歩くの嫌か。まぁ、嫌だよね。


また、二人並んで歩き出す。


「ねぇ、さっき何話してたの?」

「あぁ、人探し。高校の頃のクラスメートでさ」

「へぇ、ひがしって私と同じ凪高校の出身なんだっけ?」

「あぁそうだ。それが?」

「もしかしたら、お姉ちゃんなら知ってるかも。ひがしたしか26だったもんね?」

「あっいや、もう27になりました...」


時の流れ恐るべし。俺もう27なのか...


「名前は?」

「松田翔太だ」

「まつだしょうた。了解!聞いてみる!」

「おう、ありがとな。じゃあ俺ここだから」


話が終わる丁度、我がアパートに着いた。


「え?ひがしそこに住んでるの?」


「それが?」


「私の家すぐそこだから...」


100m位先のマンションを指差す。


「絶対来ないでね...」


怯えながらこっちを見つめる。


「行かねーよ!?」


どうやら、如月とはご近所さんだったらしい。



「おい、起きろ!」


誰かに揺さぶられている。それも結構強め。


「ちょ、痛い。今日はバイトが無いはずだか...」


「何寝ぼけてんだ。今日もしっかり修学旅行だぞ」


「え?」


何故か聞き馴染みのある声を聞き、意識が覚醒していく。


話しかけている奴の顔を見ると()だった。


「え?じゃあねぇ。今日は、班行動の日なんだ。早く動かねーと女子チーム怒られるぞ。」


「あぁ...」


「先行ってるからな。30秒で支度しろよ」


そう吐き捨てると、東は部屋から出ていった。


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