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三錠  作者: カタハラ
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6. キクチの視点

 僕は、タクミさんが自動送迎車に乗り施設へ向かう姿を、陰から見送った。


 タクミさんの住んでいた部屋には、間もなく国からの整理業者が入り、空になった。


 それに続くように、お婆さんの部屋も空いた。まるで、枯れた花が自然と落ちるみたいに。


 人生は儚いと改めて感じる。


 ◆


 彼は考え過ぎた。そして、悲観的過ぎた、と思う。


 確かに人生に意味はない。

 ただ、自分が楽しいと思えることを見つけて、たとえ人に何と言われようとも続けて、いつか、続けて良かったと思える日がきたらラッキー、くらいではないか。

 特に大きな出来事を期待せず、自分ができることをやって。

 適度に周りの人と交流し、その中で気の合う人が見つかったら、仲を深めて。


 人生は複雑に考えなければ、シンプルだ。


 探しても用意された意味なんてないし、他人が用意した意味は、ロクなものではない、と僕は思う。


 ◆


 空いたアパートの部屋に、それぞれ新しい住人が入ってきた。

 僕は、新たな入居者のケアを始めることになるだろう。

 その繰り返しで、いつか自分がケアされる側になる。


 身寄りのない自分が、孤独を感じず、生きていけるだけで幸せだと思う。

 面倒だと感じることもあるけど、幸せだと思う。

自分のデトックスにお付き合いいただき、ありがとうございました。

この話はフィクションです。

人生を前倒しにすることを推奨する意図はありません。


今度は、明るい話を書きたいと思います。

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