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山の見える教室
ふと外に目を移すと教室の窓からは山が見える。
大きな山だ。山脈だ。
山肌が春夏は緑に、秋は赤く、冬は白黒になる。
四季を感じられる立派な山である。
あぁ、あの山のように大きな男になりたいなあと凡夫は思った。
そして陽子さんに彼女になってもらい、手をつないでハイキングするのが一番の夢である。
どんなことを話そうかな、毎日楽しいだろうな、手をつないで歩くだけで何も話さなくてもたのしいかな、などと考えていると頬が自然にピンク色になってくるのを感じた。
(続く)