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歩行戦艦ビーケアフォー 絶対対艦歩行主義  作者: 深犬ケイジ
第3章 涙の20.3cm連装砲

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第37話 訓練チーム結成

 速やかに訓練は始まった。


なぜならばアミの実力を見せられて反抗的な訓練生は心を折られ大人しくなっていたからである。


訓練施設周辺の林道を、鬼教官アミの先導で訓練生たちがひたすら走り続けていた。


俺はある木の傷を目標に周回を始めた。1周を終え、時計を確認する。


まだ大した時間は経っていないはずなのに、もうすでに身体は苦痛を訴え始めていた。


なんだか即興の歌を叫びながら走っていた。最初にアミ教官が次に訓練生が歌う。


「俺たち陽気なソルジャー隊! 敵性体をぶっ壊す!! 日の出とともに走り出す!! レイダー狩り出しぶっ転がす!!」


こんな感じの鼓舞するやつから訓練生が未熟である事を思い知らされる酷い侮蔑や罵倒の歌もあった。そして合間に地獄のような訓練内容を歌わされた。

でも、時々褒められもした。


ムチムチムチムチアメムチムチムチ、そんな感じだった。


俺は1時間ほどを過ぎた頃には時計を見るのをヤメた。進まない針を見るのが辛かったからだ。


ボヤく奴もいたがイサム監督に励まされてジョギングを続けた。


「なんや? 走るためにここに来たんちゃうで?」


チワワが鳴く。


「この程度で泣き言か? 敵にはそんな事は関係ないぞ? 俺が元気の出る素敵なおまじないをしてやろう!!」


突然、銃を発砲する。


「ヒッ!!」


少し前まではいきがっていた金髪の男ピヨンが突然の発砲に驚き飛び退く。


「胸が急に苦しく……持病の胸やけが……」


次々に発砲し徐々に至近弾になる。イサム監督の目は狂気に満ちている。


「どうだ? アドレナリンが出たろ? そら走れ!! 逃げ出すやつはヘタレだ!! 逃げ出さないやつは訓練されたヘタレだ!! ハッハー!! 楽しいな? オイ?」


ピヨン君の足元付近に着弾して土煙が上がっていた。


「マジや……逆らったらアカンやつやコレ。走っとこ」


ピヨンは元気よく走り出した。


「貴様らのバイタルはリアルタイム監視されてる。大人しく限界まで走れ」


走りながら訓練施設の近くを走っていることに気がついた。建物が幾つかある。その中でひときわ目立つ素晴らしいシルエットを持つ女性士官を見つけた。なんとなくラインが綺麗だったので走りながらしばらく眺めていた。


「ムサシ……余裕があるな。どこを見ている? はぁん? そこの女性士官殿か。なかなか良い目をしているな貴様。ヨシ!! 声をかけてこい!!」


「サー? 何を言っているんですかサー?」


「馬鹿者ッ! 口説いてこいと言っている。それとも訓練生全員追加ジョギングが良いか?」


「いっ、行けよムサシ!!」


「行けって」


「ここは逆らわないほうが良い」


「シャーラップ!! 誰が勝手に口を開いていいと言った!!」


「「サーイエッッサー」」


「サー!! 声をかけてきますサー!!」


俺は声をかけた、気の利いたセリフもなく結果は当然お断りである。さり際にコレはここでの伝統なの、頑張ってねと女性士官から素敵な笑顔を頂いた。


「で? どうだった」


「サー! ダメでしたサー!」


「口説き文句のひとつぐらい、すぐに言えるようにしておけ……」


アミ教官は冷徹に言う。


「サーイエッサー」


「訓練に真面目に取り組まないやつは不名誉な思いをする。覚えておけ」


情けなく、うなだれる俺をよそにアミ教官は訓練生を鼓舞するように自ら走り訓練生を走らせた。


一部の訓練生は朦朧とした意識の中走り続ける。脱落者はメイドロイドに回収されて応急テントに収納されている。ただの人間はある程度の時点で脱落した。強化人間、サイボーグ、メカニカル体の連中は最後まで走り抜けることができた。


「よーし。休憩だ。人外の連中は走れて当然だ!! 褒めてやらんぞ?」


そう言ってイサム監督は訓練生を眺めていた。


「こんなに走って何の意味があるんだ?」


訓練生の誰かがつぶやく。


「意味は後から付いてくる、黙って従え」


どこからか現れたイサム監督はそう告げてクールに去る。


俺はなんとか先頭集団について行けた。


1位はイケメンだった。意外にもチワワやシリュウはトップ集団にいた。中間で俺やナギ、クリス。イケメンの取り巻きーズ。ドンケツでブタヌキ君。ブービで生ゴミ女さん。もぅ生ゴミでいいや。ブタヌキ君はゴールするや倒れ込んでブヒーヒーしていたが、やがてポツリとこぼした。


「ツイてない……イキナリこんなの……ツイてない……」


イサム監督は地獄耳でそれを感知する。


「幸運ってのはいい女と同じでいつかは逃げられる。だが不運はある程度、訓練次第では避けられる。俺みたいに強くなればな!!」


イサム監督がイケボイスで勝手に答える。並々ならぬオーラから言っていることをなぜか信じてしまう不思議な感覚であった。


「ワイも監督みたいに強くなれますか? ワイも一流の男になれますか?」


心を折られかけていたブタヌキ君は懇願するようにイサム監督に呟いた。


「鏡を見ろ……お前は俺じゃない……俺はドンケツでゴールしない……やるならトップだ」


「グッ……」


ブタヌキ君、会心の一撃である。コレはこたえた。しかし、イサム監督は優しいが強い意志を持った目で言う。


「だが……俺はこう思っている。男に一流も二流もない。訓練すればいい。ただ、漢になればいいんだ」


「イサム監督……ワイ……頑張ります……ワイ……ワイ……」


なんか、あそこだけ空気が違っていた。


少し離れて生ゴミ女が朦朧とした意識でうわ言を言っている。


「貴方に会いたい……会いたくて会いたくて震える……震えてしまうの……」


「ヤクでもやっているのか? アイツ?」


イサム監督が怪訝な顔して呟いた。


「師匠? バイタルは一応、正常です。ほっといても大丈夫です。これ。あぁ! 構わなくって大丈夫ですって! 師匠?」


アミが答える。


「胸がドキドキするの……」


「散々走ったからな……」


イサム監督は呆れた顔をしていた。


「辛い思いをたくさんして……たくさん泣いたの……その分だけ私は素敵になるの? 」


「イカれるだけだ」


イサム監督はいらだちを覚えている様子だった。


「死んだら楽になれるのかしら? 死んでしまえば楽になれる? こんなに辛い思いをして何になるの? なんで私は生きているの?」


「知らんが……今、楽にしてやる」


イサム監督は何かを悟った顔をしていた。


「待って、待ってください。それ俺の連れです。すいません。疲れ過ぎるとたまにポエマーになるんです。すいません」


イケメン君が身なりを整えてきて現れた。服も新しいやつに着替えている。さすがイケメン。


「そうか? 身内か? 危うく俺のポエムをコイツに披露するところだった。引き取ってくれ」


「ナイフを心臓に突き立てることはポエムって言いませんよ。しまっちゃってください。この子はこちらで預かります。ご迷惑をおかけしました」


イケメンは生ゴミ女を連れて行った。アイツも大変なんだなと少し同情する俺がいた。


アミの休憩との号令があり、訓練生たちは次の集合時間まで休憩となった。


俺はナギとクリスとともに労をねぎらいながら、水を補給したり、着替えのためにロッカーに行ったりしていた。


やがて、時間となり再び訓練場に集合した。訓練生は時間前に集合していた。アミは早めに来ていたがイサム監督は時間ぴったりに現れた。


「全員いるな、始めろ」


イサム監督はアミに向かって言う。


「全員注目!! これより、貴様らに2人組みを作ってもらう。訓練をともにする相棒だ。バディだ。自分たちで自由に選べ。ただちに2人組みを作れ!!」


訓練生はザワつく。コレが伝説の二人組みを作ってか……ボッチには辛い思い出になるかもしれない、幼少期のトラウマ、伝説のトラウマ製造ワーク。


そんな事を考えていたら出遅れた。周りでは次々にバディが誕生している。


しまった!! 俺には知り合いがいない!! このままではボッチになる!! これはまずい!! あたりを見渡す。ナギとクリスはすでに組んでいた。ナギがゴメンねのジェスチャーをしている。クリスが心配そうな目をしている。


ヤメテ!! その目は俺にものすんごい効く!! 誰か? 誰かいないのか? あぶれ者になった俺は慌てて探す。


「すまない!! 相手は決めているんだ!! そこを通してくれ」


後ろから声が聞こえた。振り向くと見たことのある少女がいた。以前に駅で見かけた地球のような輝きを見せる瞳を持ったアースアイ、プラチナブロンド、東欧か北欧かそこいら辺りの特徴を持つ透明感を持った美少女がいた。


「ムサシと言ったかな? 私はアーニャと言う。私のバディになって欲しい」


俺は耳を疑った。美少女に声をかけられている。眩しい!! 後光が見える。天使が舞い降りているのか? 神の使者たる美少女が俺に手を差し伸べている。しかも、バディになる事を要求されている。涙が出そうだった。


「ん? すでに相手が決まっていたかい?」


特徴のある輝きを見せる眼で俺を見つめる。俺はやましい事がないのになぜか狼狽える。


「いや、まだだ。まだ決まっていない……」


「良かった。では私のバディになってくれるかい?」


「こちらこそ! よろしく頼む。相手がいなかったから困っていたんだ」


「それではよろしく、ムサシ」


アーニャと名乗る美少女は握手を求めていた。俺は彼女と握手をする。


背は俺よりも低く華奢に見えるが小さな手ながらも力強い握手であった。


挨拶を終えて俺は疑問に思うことがあった。


「それにしてもなぜ? 俺を選んでくれたんだ?」


「貴方はそこの美女二人の男なのだろ? それに強い……」


「強いってのは……まぁ、よいとして。美女二人ってナギとクリスは……そうそう俺の女だ」


「貴方は紳士で真摯だろう? コレは私の勘だけれど……大人の女を相手にしている。それもとても強い美女二人だ。その二人がムサシを慕っているように見えた。そして、おそらく女の扱いに慣れているとも思えた。仮に私を襲うことになるとすればあの二人が黙っていない……違うかな?」


「おっおう。そうだな」


俺とアーニャはナギとクリスの方を見ていた。気がついたナギとクリスがこちらに歩いてきた。


ナギがなにやら不穏な顔をして次にニヤけていた。あれは俺をからかう悪い顔だ。俺は直感でそう思った。ナギは大型ネコ科の獲物を狙うかのような目をしていた。


変なことを吹き込まれる前に誤解を解いておくべきだな。ナギのからかいで被害が増す前にな。もっともナギがそこまで酷いことをするようには思えないが、一応だ。それに俺の良心が真実を語れと言っていた。


「そうデース。良心に従うのデース」


貴方はあの時のパンジャンの神様!! えっと、そうですよね? 真実を話すべきですよね。


「えーとアーニャさん?」


「アーニャでいい」


「アーニャ? 正直に言う。俺は強くない。アミ教官とは知り合いで、ここに来る少し前に格闘訓練をしてもらっていたんだ。だからあのコンボを受けることが出来たんだ。強化人間ではあるが戦闘経験もない。ついでにナギとクリスは旅の仲間で虫除け……寄ってくる男避けで俺のことを使ったんだ。でも知り合いっていうか信用できる仲間って感じかな? それで君の期待に沿わなくてすまないが……」


「貴方はやっぱり紳士だ。真摯で紳士だ。黙っていればよいものを私に話してくれた。謝るのはこちらだ。勝手に誤解したのはこちらなんだ。すまなかった。妙な形となったがそれでも私は貴方をバディにしたい。私のバディになって欲しい。これから一緒に強くなろう」


「アーニャ……よろしく頼む」


「そもそも、すでに握手してたからね。契約済だ」


アーニャは素敵な笑顔をしていた。小さいがこの子は頭が回るようだ。それにしてもの良い子だ。


「なになに? ムサシ? なに? どしたのよ? こんな美少女を捕まえてさ? なに? バディになるの? マジ?」


「やめなさい、ナギ? からかうんじゃないの。こら、ナギ?」


「クリス……ムサシがだよ? こんな可愛い子にさ? あれだよ。悪さをしないかチェックしただけだって」


「やめてナギさん。いらぬ誤解をふりまかないで……」


「ムサシ、ップププッ!! 」ナギは困っている俺を楽しそうに笑いをこらえて眺めていた。笑いが漏れているが笑いを止めようとする努力は認めよう。


「ナギ!! ムサシをイジメないの。まったく。だいたいムサシは艦長を目指しているのよ? 戦艦の艦長を! 手を出すわけがないじゃない? ねぇ、ムサシ?」


「おっ! おう! そうだな。俺は大艦長になる男だし? 戦艦長になるんだし?」


「何を言っているのかイマイチ伝わってこないが、ムサシが安全だって事は理解したよ? フフッ。よろしくね、ムサシ」


「ヨロシクオネガイシマス」 


俺はなんとか取り繕って答えた。取り繕えた事にしてください。


俺のバディが決まったが俺はしどろもどろでいた。


「注目!! 2人組みを作れたら今度は4人組を作れ!! 四人組だ!! チームリーダーを決めろ!! 開始!!」


恥ずかしさを覚えているとアミの救いの手が挙がった。


さっさと誤魔化して次に行こう次に!!


「もぅ、決まっているね。クリス!!」


「あぁ!! 言わなくてもわかるさ。ナギ」


「ムサシ」


「アーニャ? 俺たちと組んでくれるか?」


「もちろんだよ!! ムサシ、クリス、ナギ、よろしくお願いする」


「改めてクリスだ」


「ナギサです。ナギでいいよ」


「チーム結成だな、みんな」


「チームリーダーは誰にする? ムサシ?」


そう言ってアーニャが俺を見る。


アーニャは考えるムサシなら誠実さでリーダーが務まると。クリスは思う、未熟ではあるがムサシの頑張る所が皆を引っ張ると。ナギはムサシをおちょくる際に感じていた臨機応変さを買っていた。ついでに大変そうだからムサシに任せようかとも思っていた。


少しの間を置いて「「ムサシだ!!」」と三人は言った。


そうして、俺たちは4人組を結成した。リーダーは俺。美女率がかなり高い素敵チームだ。


しかし、喜ばしいことだが俺には不安があった。チームを組めたが次に来る地獄が待っていることを知っていた。訓練がヤバイことはジョギングでだいたい理解していたからだ。おそらくここのジョギングは通常の人間の限界を知るための行為だ。強化人間やサイボーグなどの人外に対してはきっと何か強烈な訓練なんかがあることを予感させていた。教官時のアミには抜かりがないハズだからだ。


少なくとも俺にはそう思えた。


「4人組を結成したチームから訓練艦香取に乗船しろ。これからキャンプ地に移動する。荷物は生命維持に関するものだけ許可する。素早く行動しろ!! ムーブムーブムーブ!!」


まくし立てられるように準備した。俺とナギとアーニャはそのまま乗船できたがクリスは違っていた。


荷物を回収して帰ってきたクリスが一言言う。


「すまない眼鏡のスペアを取ってきた。乗船しようか?」


「ん? 眼鏡が生命維持に必要なのか? クリス」


「その……」


「ムサシ? クリスに対して失礼じゃないか? 女子には言いたくないことくらいあるんだよ。デリカシーがないなぁ、ムサシは」


ナギが俺を攻め立てる。


「クリス。ゴメン悪かった」


「その何だ……眼鏡が本体なんだ」


「「んッ? 」」


俺とアーニャは驚く。ナギがやれやれと呆れていた。


「冗談だ。センサー系の調整に使うだけだ。不調になりたくないのでな」


「なんだよ? 脅かすなよ、クリス……」


「それにだ。どこかの界隈では眼鏡を取ると猛烈に抗議してくる人種もいると聞く。そういうのがいたら面倒だろう?」


「眼鏡が無くっても、あたしはクリスが好きだよ」


「ありがとう、ナギ」


「クリスは私から見ても眼鏡をかけている方がクールに思える。クールビューティに見える。眼鏡を取ったとしても綺麗だと思う」


「ありがとう。君の事は好きになれると思う。アーニャ」


クリスは眼鏡をかけていると知的な美人。眼鏡を外すと氷のような輝きが綺麗な美女。うん、違いがよくわからんが! とにかくヨシだ!! 


会話が止まる。そして女性陣の視線が俺に集まる。


「ムサシ? なんか言うことないの? ムサシの番だよ? こういう時に気の利いたこと言えないと艦長になった時に困るよ?」


「ナギィ? たまにマトモなこと言ってくるぅ……」


クリスを見つめる。頭に浮かんでくるのはありきたりな綺麗とか美しいとか普通の表現しかでてこなかった、自分でも情けないくらいにボキャブラリーが貧相であった。そこで俺は無理やりひねり出した。


「えっと、その。綺麗だ。クリス……知的な印象を受ける涼しげな瞳をさらに美しく際立てるフレーム。クールで綺麗の中に潜む可愛らしさを表現するレンズを通した様々な表現をする気品のある煌き。光のグラデーションによって強調される神秘的な美に見とれてしまう俺を許し給え。ときおり見せる優しさにクールビューティとは真逆の春の晴れの日の暖かさを感じる……クリスよ!! そなたはうつくしンゴッ!!」


俺は頭に衝撃を覚え激痛に耐えて後ろを見た。すると拳銃を振りかざそうとするイサム監督がいた。どうやら拳銃でどつかれたらしい。


「言いたいことはわかるが長い!! お前は喋りすぎだ!! ムサシ!」


「イ? イサム監督?」


「お前はアレだ!! まずは聞かされる身になれ!!」


「イサム監督!! じゃぁ、どう言えばいいですか?」


「愛は言葉で語るもんじゃない……」


「それでも言わなきゃならないんだ!!」


「目で伝えろ!!」


そう言ってイサム監督は去っていった。


「かっ……カッコいい……」


「ナギ? あなた……弱いのよね? ダンディーで流れ者感のある……拳銃の似合う男……」


「車の似合うのも追加でよろしく!!」


「いい性格してるなナギは」


「あんがと、ムサシ」


ナギはウィンクしていた。


それにしても、むせ返るような、かっこいい男の匂いを漂わせる英国ダンディーことイサム監督。


なぜ英国とわかったかというと、紅茶の匂いがしたからだ。


なぜそう感じたかはわからないが、とにかく英国なのだ。


文句を言うとアドレナリンをキめた凄腕メカニックで運び屋家業を営む、やたら黒いスーツが似合う紳士が襲いに来る。そう脳内でエラー信号のように何度も警告していたので納得した。とにかくそういう事なのだ。パンジャンの神様もそう言っていた。


俺たちは準備をして船に、訓練艦香取に乗船した。

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