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歩行戦艦ビーケアフォー 絶対対艦歩行主義  作者: 深犬ケイジ
第3章 涙の20.3cm連装砲

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第34話 気持ちの整理

 微睡みの中で慣れない匂いがした。シャンプーの匂いにかすかな獣臭さを覚えた。


シャンプーの香りから何故かアミ、ナギ、クリス、サラさんたちを思い出していた。彼女たちに会いたい。


1人は寂しい……凄く寂しい。猛烈な孤独感に襲われていた。


圧迫されている感覚を覚える。すると目が冷めた。頭は起きているが何故か体は動かなかった。可能な範囲で見てみると体はバンドで拘束されていた。


そして周りには犬が沢山いた。多種多様な犬がベットのそばで大人しく座っていた。いや、よく見ると自由に歩いている犬もいた。


「なぜ犬がいるんだ?」


犬たちは興味を持ったのか声をかける俺に反応していた。そして沢山の優しい目で見つめられていた。


俺はこの状況に混乱していた。


「ムサシ? 意識はある? おはよー? 気分はどう? 大丈夫? 落ち着いてたら返事をしてくれるかな?」


立て続けに声をかけるアミの声がした。


「アミ? アミか? 体を動かすことが出来ないんだ? これ取ってくれよ」


「ちょっと待ってね。バイタル正常、心拍正常、精神状態問題なし。医療メイドさん? これなら問題ないでしょ? 拘束を解いてあげて?」 


聞こえてくるアミの声が妙に落ち着く。いつもの優しい響きが心地よい。


アミの指示によって拘束が解かれた。自由になって上体を起こす。俺はベットにバンドでくくりつけられていたようだ。


「やれやれ……アミ? 犬が沢山いる? なんなの? なんかのびっくりなの? それに縛り付けられたってどゆこと?」


「それなんだけどね。ムサシさ? 暴れたの覚えてる? ムサシは起きた直後にカプセルを壊したんだよ?」


そう言われて記憶を探る。微かに暴れた記憶がある。


「なんとなく記憶にある……だから拘束されていたのか?」


「安全のためにね……拘束してたんだ。ムサシがね。いきなり暴れて怪我をしないようにってね」


「それはわかった。そのなんだ、すまなかった」


「あぁ、大丈夫、大丈夫。錯乱して暴れることは、よくあることだし。怪我にならなくてよかったよ」


「酷い体験だった……本当に酷かった」


死の体験を思い出して胸が苦しくなる。


「ごめんね、ムサシ。でも、あれは必要なことだから……」


アミは申し訳無さそうに力のない声だった。


「それはともかく、このお利口なワンちゃんたちはいったい?」


「普通は一匹なんだけど? ムサシから離れなくってさ。ムサシ……犬のマタタビみたいのでも体から出してるの?」


「そんな特殊能力ないよ? 無いと思うよ? でも犬が好きな記憶はある。そのせいじゃないかな?」


「ムサシが寝ている間に相性テストした結果がこれなんだけど……施設でも異例の事態です。監督官が慌てる事態です。ちなみに研究者は大喜びです。残念だけどムサシ? しばらく実験台にされるよ? 」


「痛いのはやめてな? 痛くなけりゃ付き合ってやるさ。それはそうとワンコたちはお利口なんだな。ゴールデンレトリーバーを覗いて大人しく座っているな。しっかりと躾けられているのな」


ゴールデンレトリーバーは1匹だけ自由奔放にしていた。今は自分の尻尾とドックファイト中だ。


「ムサシが号令かけると自由になるよ? ムサシが起きるまでみんな我慢してるから凄いことになる……」


「ヨシ!!」


アミが言い終わる前に号令とやらをかけたくなり、なんとなくヨシと言ってみた。


するとお座りしたり伏せをして待機していた犬たちは一斉に俺に飛びかかった。


顔中を舐められ、押しつぶされてもみくちゃにされた。次から次へとジャンプしてくる。ベットの上は犬まみれになった。


やがて、扉が開く音がして犬の半分くらいが俺から離れた。


アミだ。半数の犬がまとわりついている。


いつもの優しい感じのアミがいた。


「もみくちゃにされた気分はどう?」


「悪くない……と言うか。顔中がヨダレでベトベトになってそれどころじゃないけどな」


「よっぽど気に入られたみたいだね? ここまではしゃぐワンコたちを見たことないよ」


「毛玉たちを撫でてると案外気分がいいもんだな。気持ちが楽になってポワポワしてくる」


「まぁね。リラクゼーション効果を狙ったセラピーだからね。死の体験を終えた人は動物に癒やされる規則なの。猫とかいろいろ居るんだよ」


そう言って近くに寄って来た犬をアミは撫でていた。アミを眺めているとなんだか凄く落ち着く。


「なんだか急にアミに会いたくなったから……アミが居ると凄い落ち着くよ」


「なっ!? 何を言ってるかな? 急に? 何を言って……ねぇ?」


アミが慌てていた。こういう時は普通の女の子に思えるんだが……


アミのそばにいた子犬を抱き上げるとワシャワシャと少し粗めに撫で回していた。そして抱き上げられた犬は喜んで身を預けていた。尻尾をブンブンとしている。


「本当に酷い体験だった。起きてスグにアミや犬が居なかったら精神的にやばかったかもしれない。それにしても犬って暖かいんだな幸せな気持ちになる」


アミは優しく微笑んでいた。


「ナギとクリスは?」


「まだね、会える状態じゃないの」


アミは切なそうに言った。


「そうか……」


「ムサシはカプセルから出て麻酔銃を撃たれてね、3日も寝てたんだ……普通は1日もしないうちに起きるんだけど。心配しちゃったよ」


「それは悪かったな」


「怒ったままでお別れしたから……もしも起きないってのは心配しなかったけど。やりすぎたかなって……ムサシの寝ている間に考えてた。謝りたかったんだ。その……ごめんね」


「いやぁ、あれは俺が悪かったんだし……こっちこそ、ゴメンな」


二人の間に気まずくも良い雰囲気の空気が流れる。しかし、もふもふパラダイスの自由な連中が割って入ってきた。


撫でろとグイグイと頭を押し付けてくる。


俺たちはその犬たちの仕草に思わず笑っていた。


「とりあえず、顔を洗いたいよ」


アミに伝えると部屋の隅にあった洗面台を教えてくれた。


他にも水や飲み物がある事を教えてくれた。荷物もここの収納ボックスにあるそうだ。


壁に埋め込まれているので声をかけると現れるそうだ。


いつものSF感に少し安心した。


「長く寝ていた分、トラウマが緩和されているみたいだね? 大抵はもっと壮絶な感じなんだけど。ムサシがタフなのかわからないけど。今のところはかなり精神的に安定している様に見えるね」


アミはそう言って俺を観察していた。


「気分はどう? ムサシ?」


「今のところ、大丈夫だと思う。でも犬を触っていないと不安になるかも?」


「うん、私もしばらく一緒にいるから安心して」


「しばらく?」


「精神的に安定してそうなら医者によるカウンセラーが始まるからさ」


「そうなのか……」


「ちょくちょくお見舞いに来るからさ」


「お見舞いって……」


「心の怪我は舐めないほうがいい。どこで吹き出すかわからないから……ムサシは怪我人なんだからさ」


「そうか? 俺、怪我人なんだ……」


「心のね……精神的に安定するまでこの部屋で安静にしてもらうから」


「ご丁寧なことだな……」


「まだ訓練は序盤だけどね。そんなことより、今は犬たちと遊んだりして心を癒やすんだよ。ムサシ?」


「そうだった」


「ワンちゃんたちの名前も紹介してなかったから教えるね」


その後、それぞれの犬の名前から性格やら、それぞれの特徴をアミが話してくれた。


アミが抱いていた足の短い犬はウェルシュ・コーギーでウェルという名前だった。


俺によく頭を擦り付けていたのはジャーマンシェパードのマイクだそうだ。


他の犬の名前も教えてくれたがいっぺんに覚えきれないぞとアミに訴えた。


アミは笑っていた。つられて俺も笑ってしまった。


後で名前が入った写真付きのデータを送ってくれると話してくれた。


名前を呼ばれなかった犬たちは不服そうな顔をしていた。


「スグに覚えるからさ、ごめんよ……」


そんな感じにしばらく雑談をしていると精神が安定していると判断されて健康診断とカウンセリングの工程になった。


メイドが迎えに来た。アミに見送られてカウンセリング室へ連れて行かれた。


そして、健康診断とカウンセリングを受けた。犬たちは常に傍らにいた。とっても落ち着く。


内容はあまり覚えていないが死の体験のことを話した。


途中で体験を思い出して錯乱状態になり記憶にあったことを涙ながらに垂れ流しで話したり、うつろな感じになったりとした。最後に酷い睡魔に襲われて、それを訴えるとカウンセリングは中断した。


本当にカウンセリングなのかと疑問に思う。辛いことを思い出させてナンの意味があるんだ? 犬たちの方が話を聞いてくれそうな気がする。


そんな事を考えていると車椅子が用意されて座って移動した。俺は最中に意識を失った。




悪夢にうなされた。起きたら犬まみれのベット上だった。犬たちは俺の体を枕にしていた。


ナース型機械人形がそれまでのことを説明してくれた。話しながら隅々まで体を調べられた。


身体的には健康と診断された。


やがて機械人形は部屋の隅に待機モードに移行して俺を見守った。


ベットで寝転んでいると急な不安に襲われたり、ひどく憂鬱な感情に襲われたりした。


しかし、犬たちが助けてくれた。本当に頼りがいのある犬たちだ。


精神的不安に襲われる度に犬たちが甲斐甲斐しく俺の世話をした。


犬は俺の感情を伺うようにしていた……精神的に不安定になると頭を撫でろと体を擦り寄せたり、顔を舐めたり、俺にじゃれついてきた。


それが心地よかった。


犬たちの効果は確かに大きかった。犬は最良の……人類にとって友である。俺はそう思った。異論は認める。


そうして徐々に精神を安定させていった。


犬に起こされて、食事をして、カウンセリングを受けて、中庭に出て日光を浴びる。適当に散歩をして、食事をして風呂に入って、犬と一緒に寝る。


これらの間にアミがちょくちょく会いに来てくれた。


アミとはなんてことのない話をして安らかな時間を過ごした。


そのうちにアミからの提案で気分転換に体を動かそうと護身術を教えてもらう事になった。


散々酷い目にあったから少しでも最悪の事態にならないようにと自分でも思うところもあったのでお願いすることにした。


銃で人を撃つのはゴメンだったってのもあった。スタンガンとか非殺傷兵器も味がないので……ならば徒手格闘でどうにかするしかないと思えたからだ。


異論は認める、もっとマシなやりかたがあるだろう。


とにかく、アミとの護身術というか格闘術を習うことになった。


型から始まり組み手、実戦という具合にステップアップしていた。


他にあまりやることもなかったので随分と捗ることになった。


そして狙いのリラックス効果が非常に高かったみたいだった。


汗を流せて気持ちも軽くなった気がしたのもあるが、おそらく睡眠の質が良くなったのが効いている気がしていた。


たまに寝ていると悪夢にうなされて起きることもあったが時間が立つとそれも少なくなっていた。


何周間過ごしたかわからなくなった頃にナギとクリスに会うことができた。


二人にはそれぞれに担当犬がついていた。


ナギにはゴールデンレトリーバーがお供していた。ナギの金髪と担当犬の毛色は多少違ってはいたが同じゴールドと言う呼び方から種族は違うが姉妹と言う感じがした。


ちなみに担当犬はメスだった。


しかし、ナギに違和感を感じた。妙にナギの言動が子供っぽかったのだ。アミにそっと聞いてみると幼児退行を起こしていると教えてくれた。


本人がクリスやアミ、そしてムサシに会いたがっていたそうだ。会わせたほうが本人の精神的安定に繋がると判断されての事だった。


ナギはいつも以上に自由奔放になっていて、ナギに従うゴールデンレトリーバーが忙しそうにしていた。


幼児退行のせいか、ナギのパーソナルスペースの感覚がおかしくなっていた。コミュニケーションの距離がかなり近くなっていた。近いと言うか抱きつかれたり。


よくある幼児からの意図のない攻撃を食らう状況……頭から突撃されてレバーへのダメージを食らったりするやつだ。


これには多少悩まされることになった。


頭は子供でも体は大人のナギの接触には多少困るものがあった。


子供に邪な感情を抱くのは己の倫理に反することから様々な感情を強いられることとなった。


その際にも犬たちは優秀だった。俺が気をもんでいるとさりげなく、お互いの担当犬がカバーに来てくれた。


もっとも、俺への対応は飛びつきに次ぐ飛びつきで大変なこととなった。おまけにそれを見ていたナギが何かの遊びと勘違いを起こして俺に抱きついてくる結果となった。


結局、ウチの犬たちのカバーはある程度の効果しか得られなかったが……俺の邪な気が逸れたのでヨシとした。




クリスの方はと言うと少しやつれた感じではあったがナギの世話をしたりして気丈に振る舞っていた。


そんなクリスの担当犬はドーベルマンであった。ちなみに雄である。


凛々しく雄々しいが優しい瞳をしたドーベルマンはクリスをガードするように常に傍らにいた。


さながら鉄壁のボディガード、無敵の護衛者、頼れる用心棒、そんな言葉が頭に浮かんだ。


クリスの髪の色が黒でドーベルマンも黒っぽかった。こちらは姉を守る弟と言った感じであった。白っぽい建屋のカラーにこのコンビはやたらに映えた。


特に日光が差し込み毛髪の艶が光に反射する様はとてもキレイで絵になった。


アミですら息を呑むシーンが何回かあった。カッコいいとはこういうことだ。そんなフレーズがよぎった。




それで俺の場合はと言うと10匹を連れ回す。ワンちゃん大行進な感じであった。もっとも躾はされているので俺に従って歩いてくれたので楽な行進だった。


犬たちを連れて初めて面会しに行った時、ナギとクリスは良い顔をして驚いてくれた。


あれは傑作だった。犬の上に犬が乗っていたからだ。もう少し詳しく言うと足の短いウェルシュコーギーのウェルは歩く時に大型犬に遮られて俺の顔が見えないのを嫌がって悩んだ結果、大型犬の背中に乗ることを考えたようだ。


乗られているのは凛々しい顔しているが何処かひょうきんな面構えのシベリアンハスキー犬のジュノだった。


中型犬のコーギーが大型犬のハスキーに珍妙な感じで乗っかって移動していたのである。


2匹は中が良いようでよくつるんでいた。


その二匹だが上に乗ってる方はやたら凛々しい顔してバランスを取ってはプルプルと体を動かしては姿勢を維持していた。


乗られている方は乗られていることを忘れているように自然に振る舞っていた。その度にコーギーが慌ててバランスを取る。


たまに上にコーギーが居ることを思い出して丁寧に歩いた。


その様子がほのぼのしくて笑えた。ナギとクリスに会った時はまだ慣れてない頃で2匹とも具合が悪そうにしていた。2匹は妙な顔をして行進していたので余計におかしかった。そもそも、ビジュアル的にインパクトがデカかった。


そんな感じに犬たちの何気ない仕草や突拍子もない行動のおかげで気持ちがほぐれてリラックスできた。


それはとても安らかな日々だった……が多少、問題も起きた。


ナギの幼児退行が悪化することがあった。


トラウマの緩和で幼児性を強くして精神の安定に努めているということだった。


内容はと言うと……


「パパー」ナギが俺に向かってパパと言って抱きついてくる。


クリスの察してと言う目線が俺に突き刺さる。


クリス曰く


最初は私が母親代わりになって面倒を見ていた。ある時にパパがいないとナギが言い始めてグズって泣いてしまったそうだ。なんとか他の遊びで誤魔化したんだが無限の体力で遊び続けるのでな。


体力のあるサイバネ体で子供の精神力なんだ。研究用のサイバネ体では体力が持たなくてね。疲労困憊なんだ。父親の件でまたグズられてな、最終的に参ってしまった。そこでとっさに浮かんだ父親役がムサシだった。


ちょうど良いかと思った。


今は反省している


との事だった。


クリスはそう言うなりソファーで眠りについてしまった。よっぽど疲れていたんだろう。


困ってアミに助け舟をお願いする視線を送る。


しかし、『あやして差し上げろ』とアミはちょっと強めに言った。


これはあれだな? 頭は幼児で体は大人な今のナギに抱きつかれて鼻の下を伸ばしそうな俺を見ての反応のようだ。


こちらとしては邪な心を抱かないように保母さん的なスタンスで接しているんですよ? 本当にマジで?


確かに柔らかいけどさ? 見てよ? このの豊満なバディ? これにさらされて冷静さを失わない俺を褒めてよと言いたい。激しく言いたい。


とか思ってみるが実際のところは純粋無垢な心で、可愛らしい仕草で甘えてくるナギを愛でるのが悪くない気分になってきている。


これが父性本能というやつなのか? 体と心のギャップ萌えなのか? とにかくナギを可愛らしく思っている。


「パパー」と言って抱きついてくるナギ。返答に困ってなんとなく頭を優しく撫でる。するとナギは「へへー」とニッコリの抜群のコンビネーションで返してくる。オマケにだ。「パパ大好きー」 効果は抜群だ!! 


なんだかんだで1週間くらいで元のナギに戻ってくれた。


ナギと二人きりになった時にナギが話してくれた。本人には幼児退行時の記憶があるらしい。


「ありがと……そんで、ごめんね。忘れてくれると助かるかな……パパ?」


ナギは照れくさそうに言った。


「作られた無邪気さにはグッとくるものがないかな? ナギさんよ……まぁ、仕方がないことだし。助けになったんなら俺も嬉しいよ。だから、忘れることにするさ」


「ありがと」


そんな事があって後はいつもの元気なナギになってくれた。気のせいか、いつもより少し、しおらしく感じる。


クリスはクリスで俺がナギの面倒を見ている間に調子を戻してくれた。


俺自身も、悪夢にうなされたり、一人で居ると不安に襲われたりしていたがナギの世話をしだしたら調子が悪いのが不思議と収まっていた。


きっと考える暇がなかったのが具合が良かったのかもしれない。なんとか調子を取り戻せた気がする。アミとの運動や犬たちのおかげなのもあると思う。


毎日のようにカウンセリングを受ける。脳内調整やらいろんな機械を頭に被せられたり、呼吸気をつけて水溶液に満ちたタンクに漬それにけられて何日か寝たり。


いろんな薬を飲まされたり。いろいろな方向性のカウンセリングやらを行われて俺たちは調子を取り戻しつつあった。




そうして優しい世界を堪能しつくしたくらいで、アミから連絡があった。


精神的に安定したと判断されて次の工程に行くよと……犬たちとの楽園の時間は終わりを告げた。

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