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歩行戦艦ビーケアフォー 絶対対艦歩行主義  作者: 深犬ケイジ
第2章 タンクウォッカ

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第23話 ガイドウェイは続く

 「おまたせー!! ムサシ。今日は混んでなくて時間がかからずに切符が買えたよ……ん? どうしたの? 」と言いながらアミ達が帰ってきた。


俺は隣りにいた美少女に声をかけた事がなんとなく気がまずく感じていた。


会話の失敗って部分もあったが絶世の美少女に何か悪い事でもしていたかのような罪悪感に何故か襲われていた。


あれな、ちょっと可愛いって次元じゃなくて美形で綺麗な芸術品を愛でる感じ? 決してやましい気持ちではない事を断言する。


そうして、自分自身に言い訳をしながらアミ達に状況を説明しようとしていた。


「いや! な! ここにな!! 」と先ほど少女が居た位置に視線を戻すと彼女の姿は消えていた。


一呼吸して、アミ達の方に向き直り変わった模様が入った被り物した人が居て、そのファッションが気になっていたことを話した。あえて美少女の部分は抜いておいた。他意はない……


「それはこの地方にいる少数民族のひとつだろう」とクリスが説明してくれた。


こちらの洞窟都市や前線基地ではある程度の決まり事はあるが、個人の自由がかなり推奨されていて、宗教的行事や風習などの違いから都市で生活しづらい人達が集まって、それぞれ生活の糧を見つけて暮らしている。


特に少数民族が多く集まり商売を行っているそうだ。以前に見たサイバー侍もここら辺の出であるそうだ。と熱心にクリスが説明してくれているが俺の頭の中では別の考えが回っていた。


それは三人の容姿についてだった。


俺は女性を容姿だけで良い悪いと決めているわけではない。どちらかって言うと内面を重視していると前置きをしてみる。

まぁ、それは置いておいて。


よく見なくてもアミ達御一行が美人揃いであることを改めて考えていた。


アミは高校生美少女モデルでもやっていそうな位の顔良し、スタイル良し、性格よしの三拍子が揃った活動的な健康系美少女ってやつで肩ぐらいまで伸ばしている艶のある黒髪で光に当たると薄い茶系にも見える印象だった。


背は小さいと思っていたが俺がでかくなっていることを認識できなかっただけで実際はそこそこの高さであった。機動性で勝負するバスケ選手といったぐらいの高さとあえて表現しようか? あんまり高さは関係なかったがとにかくそんな印象だ。


つまり普通より少し高めって感じ。そして、日本人寄りのハーフ顔で整った顔立ちで、彼女はよく笑っていて可愛らしさがとても魅力的であった。


クリスはクールビューティ研究者系のモデルって感じで、全体的に知的な雰囲気が余計に何か良からぬ妖艶さを醸し出している。


髪はロングで烏の濡れ羽色といった感じで青みを帯びた黒でとても綺麗であった。

顔立ちはロシア系が混じった日本人顔といった感じで冬のシベリアを感じさせられる冷たさと日本人的な柔らかさが絶妙にマッチした整った顔立ちをしていた。


メガネが妙に艶っぽく彼女の知的な部分を際立たせていた。


スレンダーではあるが隠されているラインは魅力的であろうカーブを描き、歩いているだけでエロかった。ごめんねクリス。


頭脳明晰で分析関係を得意として豊富な知識を持っているそうだ。


ただ、文明復興に意欲があり、中でも音楽的なそれもデスでロックなメタルな曲にやたら、ご執着を抱く可愛らしい欠点を持っているとのことで、まだまだ闇の部分があるそうだ。


アミがこっそとしている様子が見られる時があるので、多少は警戒するべきなのか、今までのほがらかな彼女の様子から迷うところではある。


そして、初対面のしょっぱなから飛ばしていた爆弾ウェスタン娘の印象があるナギサ。


やたら友好的で陽気なアメリカンといった印象がある。アメリカ出身ではなくこの世界生まれだそうだが、アメリカ的なファッションやカウボーイ的な文化が何故か性に合うらしく気に入っているそうだ。


色々と奔放なファッションは目のやりどころに困る事が多いらしく、クリスが呆れることが多々あるそうだ。


だいたい、金髪ロングで長いまつげの碧眼でワガママボディの凶悪なスタイルと豊満なバルジを持っていた。某ウサギの雑誌にでも乗りそうな、素敵なお身体をしていらっしゃいました。


しかし、顔がなんとも妙に芋っぽいと言うか東洋人的な親しみのある雰囲気が見え隠れするせいで完璧アメリカンと言った感じはしなくてとても親しみのある妙な美人さんであった。


こないだの酔っ払った時の紹介の中でテキサス辺りににいる奔放な日系クォーターと純正アメリカンとの間に生まれた子っといった感じで、表現すべきかとクリスが言っていて、テキサスとアメリカに怒られろと、ナギが返していたシーンをたまに思い出す。


凶悪なボディと太陽のような明るさと気高さを持つ顔立ちではあるが機械技術に造詣が深く、戦車を中心に幅広い知識と技術を持っているそうだ。


外の仕事を選択する前は戦車のカスタムショップに勤めていてエンジニアとして働いていたらしい。


夢は自分のオリジナル戦車を持つことだそうで理想を俺に語ってくる。

そんなのもあって何気に今では一番ボディタッチが多く、男友達的な感覚で接することが出来る素敵な年上の女友達となっている。


カウガールが似合いそうな金髪巨乳であることから俺にとってある種の悩みのひとつになっているが一番大変結構でよろしいといった目の保養にもなっている。何かはみなまで言わないで欲しい。


周りから見ると俺はきっと彼女らに囲まれたとんだハーレム野郎だと思われているに違いない。自分でもそう思うし……そう思うのも仕方がないと考えていた。


そのうち妬んだ荒くれ者にでも絡まれることもあるんだろうなと思って護身術でも習おうかと考え始めていた。


この前のようにオレ一人だけ何も出来ないのは精神衛生上よろしくない。


「どうかしたの?」


と、アミの声で思考の世界から現実世界に戻った。


話も終わったので列車に行こうと急かされた。


列車に向かっている最中になんだかナギがはしゃいでいるのが気になった。


アミが言っていた良い物とは列車に関係したものであろうと予想していた。


アミ達の後を歩いて行くと長いスロープがあった。それをトコトコと登っていく。


折り返しては登りを数回繰り返して歩いていくと大きく開けた場所に出た。


巨大な線路があった。俺が知っている列車のサイズに比べ何倍も大きく長かった。


その線路は巨大トンネルの先に長く続いている。トンネルの先は奥まで見えないくらいに続いている。


長い長い道の先が点になって消失する、あの感じでだ。


「でかい線路だな……」俺はあっけにとられていた。


「ムサシ。これは線路とは言わないのだよ。ガイドウェイと言うのだ。しかも、超伝導リニアでは無く重力操作による浮上と推進システムで動かして、左右の列車をガイドする部分はシールド技術の応用でフィールド発生力場で……難しい顔をしないでくれよムサシ君。 あー、つまりだなオーバーテクノロジーで動かしているのだよ」


ナギがいい感じのウザさを醸し出して俺の間違いを訂正した。変なジェスチャーをしつつ解説をしてくれる。


「オーバーテクノロジーを都合よく説明に使うなよ……まぁ、どのみち理解しきれないけどさ。船やら多脚戦車の情報でそんな技術が使われているのも知ってたけど列車でもそんな技術が使われてるんだね」


「偉そうに説明したけど列車自体はこの先の街にある自動工場による生産になるから人類は自力で作れないんだけどね。原理も解明してないし、便利だから使ってるんだけどさ。いつかは解明してみたいよね。バラしてリバースエンジニアリングしようとしても自己破壊システムで調べる前に壊れちゃうから……本当に嫌味な作りしてよ」


そう言って、ナギがムクれていた。


「ゴールは見えてるんだし、今後は人類の英知を集結して解明すればいいじゃない? ムクレないでよナギ。不細工よ? 」


クリスがナギを子供を優しく叱りつけるようにしていた。


不細工とは言うが俺的には茶目っ気があって好ましいと思えるのだが……あれだ、美人が童心に帰ってイタズラ顔をしているように見える


アミが先頭で振り返りながらこちらを見て歩いている、このやり取りが面白かったらしく笑っていた。


そうして俺達は歩いていくと3階建てくらいの連なった建物が見えてきた。


「奥の方になんか長い建物があるな」と何となく俺は呟いた。


「あれがその列車だよ。大きくて長いでしょ? 下見てみて、浮いてるでしょ? 」


言われて下の方を注視してみる、確かにガイドウェイと列車の下部に少しの隙間があった。


「実際に見てみると違和感がすごいな。デカイわ、長いわ、俺の中の列車の概念が崩れる」


俺は列車の大きさより、長さの方に呆れていた。


列車のホームであろう、この場所はとにかくバカみたいに広かった。


手前側の線路には列車が来ていなかったがガイドウェイ横幅が30M位あるんじゃないだろうかと考えていた。


でかすぎる列車のおかげでホームには移動用のカートがわんさかと走っていた。


せっかくだから先頭車両が見たいとアミに話したらナギとクリスも合わさり三人でどこまで走るつもりだとツッコミを受けた。


なんでも2キロ近い長さがあるらしい。そして、それが全部浮いているそうだ。


俺はそのオーバーテクノロジーのロマン成分には熱い眼差しを送った。


「なんだかわからんが!! とにかく良し!! 」鼻息を荒くして俺は満足げに評価していた。


二人は訝しげな視線を送っていたが、ナギだけは満足そうに俺を見ていた。


「同士よ、お前は見る目がある」とか言っている。


俺はナギをスルーして、仕方なく先頭車両を見るのを諦めた。そして俺達はカートに乗って移動した。


「後で端末を使って戦闘列車の映像を見せてあげるから、それで我慢してね」と子供をあやすようにアミに言われた。


よっぽど切ない顔をしていたのだろう。


「その気持はわかるよ!! ムサシ!! こういうのは自分の目で見てナンボってやつだもんな? 」


と、いつもはからかって来るであろうナギが俺に優しく接してくれていた。さっきはスルーしちゃって罪悪感が少しだけ残っていたから、ナギの話に乗っかってみた。


「その優しさをありがたく頂くとするよ。それにしてもスケール感が行方不明になる事にいい加減に慣れなくてはいけないな。驚きっぱなしだよ」


「そうね、私も以前の仕事で色々入ってくる情報を分析してたけど驚かされてばかりだもの。研究してもし足りないの。これから行くのは遺跡調査の最前線でね。訓練で行くとわかっているつもりでも沸き起こる探究心が抑えきれないの。闇市に流れる品も多いから、この手で根こそぎ……ごめんなさい、つい取り乱してしまった」


と、クリスがいい感じに壊れている。取り乱していたことを恥じているようでなんだかモジモジしている、可愛らしく見える。


いつも綺麗な美人さんとして見てたから、なんだか新鮮味がある。


「珍しいのがたくさんあるからね。訓練が終わった後で休暇があるから皆で街を巡ろうか? 私も掘り出し物を見たいし」


皆が賛成と声を揃えて言うとちょうど、カートが止まった、どうやら乗り込む車両に到着したようだ。


カートから降りて、アミがチケットと列車の車体番号を確認していた。


「この車両だ!! さぁ皆さん!! それでは乗り込みましょう!! 」


変なテンションがアミにも伝染したらしい、妙にハイテンションだ。


俺達はそれぞれに希望で胸を膨らませて、意気揚々と列車に乗り込んだ。

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