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プロローグ
初投稿です。
至らない表現などあると思いますが、緩い気持ちで見守ってください。
よろしくお願いします。
油断した。
激しく頭が痛い。
だが、ここで立ち止まる訳にはいかない。
立ち止まる事はきっと死を意味すると体が訴えている。
息が荒くなってくる。
正常な呼吸ができているか私には判断できない。
あと少しだ。
あと少しで休むことができる。
視界が徐々に歪んでいく。
限界が近づいている事がはっきりと解ってしまう。
私はまともに歩く事が出来なくなっていく・・・
歪んでいく視界の中で私の身体は重力に逆らわず、コンクリートでできた地面に倒れていくのが確認できた。
それが、『ワタシ』の最期の記憶だった。