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そこには居ない君

作者: 染乃祐基

僕に涙を流す資格なんてあるのだろうか。

君をたくさん傷つけて、無視したくせに。

僕に「ごめんね」を言う資格なんてあるのだろうか。

一時の気まぐれで君を閉じ込めた。

もっとたくさん君を大切にしてくれた人がいたんだ。

小さな箱にいた小さなたくさんの「君」。

君は選ばれても選ぶことは出来ない。

僕はたくさん君を無視した。

元気な君を見て安心していた。

別れの日がこんなにも早いなんて

誰も僕に教えてくれなかった。

僕に「ごめんね」と言わせて。

許されないことは分かっている。

冷たい土の中で君は僕を呪う。

僕は君を過信した。

君は誰よりも強くたくましいと思った。

君はいつも僕を呼んでいたの?

出会ったその時から。

僕に返事をさせて。

返事をする資格なんてもうないけれど。

それでもこんなに

僕から水が溢れ出て

君の水槽をいっぱいにするんだ。

この水はかなしみの水。自分勝手な汚い水。

自分勝手な僕は君に言うんだ

「愛していた」ってね

嘘じゃない、嘘じゃないよ。

僕から溢れ出る水が証明してる。

汚い水、その水が君の水槽を満たす。

僕に「さようなら」と言わせて

返事はもうしなくていいよ

安らかに、眠っておくれよ。

誰よりも強くたくましい君へ。

誰よりも自分勝手な僕より。

昨日亡くなったカメを思いかきました。

10年間一緒にいたけれど、彼は幸せだったのかな。自信がないです。


最後まで見てくださりありがとうございました。拙い文章で申し訳ないです。

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