王様、お見合いパーティを開く その4
アランが厨房でメイン料理を焼き上げていた頃、
クレオと5人の妹は晩餐会で兄の代わりを務めていた。
妹達はそれぞれ王女の隣だったのでここぞとばかりにアランの悪口を言い続けた。
クレオの隣にはサルファ王国の王女、オイゲノールが柔らかなピンクのドレスを着て座っている。
クレオはオイゲノールの妖精のような美しさから目が離せなくなっていた。
オイゲノールは食事をつつく程度しか食べていない。
クレオ
「お口に合いませんか?
オイゲノール
「ええ、だってこれは動物の肉でしょう?
とても食べれません。
クレオ
「そうですねえ。野菜料理に変えてもらいましょう。
オイゲノール
「ありがとう。
オイゲノールは頬を薔薇色に染めた。
クレオは金髪碧眼の絵に出てくるようなステキな王子様だった。
2人はお互いを意識してドキドキしていた。
ダンスパーティが始まった。
クレオはまっすぐオイゲノールの元に向かい、ダンスを申し込んだ。
クレオ
「姫、どうぞ私にあなたが最初に踊る男の栄誉をお与えください。
オイゲノール
「喜んで。
2人は恋の始まりに胸を躍らせながら、踊った。
その後こっそり会場を抜け出して、バルコニーに出た。
クレオ
「姫、あなたはまるで妖精だ。
ああ---なんて美しいんだろう!
オイゲノール
「みんなそう言ってくれるけどよくわからない。
あなたこそ、絵本に出てくる王子様そっくり。
2人は見つめ合って、キスをした。
つづく




