王様、お見合いパーティを開く その3
今夜は城でお見合いパーティが開かれる。
朝から城中が準備で追われていた。
特に厨房は大忙しだったが、ここで大問題が持ち上がった。
なんと料理長が倒れたのだ。
厨房は混乱した。
メニューは全て料理長の頭の中だ。
副料理長が朝食、昼食はなんとか用意できたが、肝心のパーティ料理の準備がまったくできていない。
この一大事がアランの耳に入ったのは昼食が終わってしばらくしてからだった。
ディート
「陛下、副料理長が重責に耐えかねて部屋に閉じこもってしまいました。
アラン
「なんだってそんな事に---どおりで食事の味が違うと思った。
ディート、ダニエルとロペラミドを急いで連れて来てくれ。
ディート
「了解!」
アランが厨房に行くと、宮廷の料理人達がオロオロしていた。
アラン
「これから私が指揮をとる。みんな、頑張ってくれ。
メインは私が、前菜はダニエル、デザートはロペラミドの指示に従ってくれ。」
料理人達が気合を入れた。
夕方になり、できる限り着飾った貴族達、4王国それぞれの王女とその要人達が晩餐会に集まってきた。
アランは出迎え、最初の挨拶、乾杯をすると、コッソリ厨房に戻りメインの料理を仕上げる。
だいたいできるとまた、会場に戻りにこやかに談笑する。
厨房はまさに戦争だった。
みんな必死に手を体を動かしている。
ダニエルもロペラミドも素晴らしい指揮ぶりだ。
完成度の高い料理が出来上がり、全てを出し終えた時、
歓喜の雄叫びを上げて祝杯をあげた!
泣いて抱き合っているものもいる。
アラン
「みんなよくやってくれた!良い仕事振りだった。
客の反応もすごく良いぞ。
感謝する。
「アラン陛下ばんざい!!」
また大歓声があがった。
ダニエル
「ふう、疲れたよ!僕の人生で一番忙しかった!
アラン
「ダニエル、ありがとう。
ダニエル
「君はこれからまだまだ忙しいけど、
ま、----頑張ってね。
意味ありげに微笑んでダニエルは帰って行った。
ロペラミド
「お兄様、ダンスパーティが始まりますわ。
アラン
「ああ、ありがとう。
ロペラミド。君がいてくれて良かった。
君は才能がある。
ロペラミド
「そんな---お兄様のおかげでございます。
ロペラミドは目を輝かせた。
アランは急ぎ足で会場に戻るとすでに音楽が流れ、ダンスは始まっていた。
主役のアランが不在でみんな不満そうだった。
アランが登場すると拍手がおこった。
台本通り、アランはまずプロメタジンの王女にダンスを申し込み踊った。
それから1人づつ、王女を入れ替え踊っていく。
王女達はアランに気に入られようと頑張っている。
だが、サルファのオイゲノール王女の姿は見えなかった。
従者達は探しているようだ。
王女達と踊り終えて、会話を楽しんでいた時、宰相コリンがアランに耳打ちした。
コリン
「大変です。陛下。
プロメタジンでクーデターが起きました。」
アラン
「なんだって!1時間後会議を開く。
アランは目立たないように会場を抜けた。
「お父様ーーー!!あああああ-------
会場からは、プロメタジンの王女ノスカピンの悲鳴が聞こえた。
つづく




