王様、妹と仲良くなる その5
最近アランは弟のクレオを会議に出席させるようになった。
帝王学、経済、法律、いろいろな事も学ばせている。
クレオの顔つきは変わり、子供っぽさが消え、立派な青年になった。
だが今朝の会議では、なんだか様子がおかしい。
アラン
「クレオ、君の意見が聞きたい-。
クレオ
「-------。
アラン
「クレオ?
クレオ
「あ!!!はい---。
申し訳ございません---。
アラン
「どうした?考え事か?
クレオ
「-------はい。
実は私の妹のアルブミンが腹を痛がって、それはもう凄まじい痛がり方で。
アラン
「なんだって!?詳しく聞かせてくれ
クレオ
「おとといくらいから痛がってたんですが、今朝急に苦しみ出して、見ていられないくらい--。
ですが、宮廷医師が薬草を飲ませていたから、きっと今頃治ってると思います----。
アラン
「アルブミンはいくつだ?
クレオ
「10歳ですが----
アラン
「コリン、今日の職務は全て任せる。
宰相
「御意
アラン
「ディート、私の道具一式頼む。
馬も用意してくれ。
伝令を誰か頼む。
街医者のダニエルを連れてきてくれ。
それから皇太后の宮殿で大量にお湯を沸かすように。
これから私は皇太后の宮殿に向かう。
皇太后の宮殿では苦しむアルブミンの横で神官が祈りを捧げている。
宮廷医師はさじを投げていた。
神官から王女は神へ召されます。最後のお別れを。と告げられ、皆涙している。
突然、扉が開いて王が入ってきた。
アランとダニエルは部屋に入ると全員を外に出した。
皇太后は狂ったように取り乱していたが兵士達に抑えられた。
ダニエル
「盲腸だね。急がないといけない。君がやるんだよ。
サポートは任せて。でもあと1人手伝いが欲しいな。
オウレン
「お兄様。私がやります。
アラン
「ああ、オウレン、ありがとう。
手術は無事に終わり、アルブミンは一命をとりとめた。
皇太后はアルブミンの手を握りしめ、離そうとしなかった。
兄妹もアルブミンの周りに集まり泣いて喜んでいる。
アラン
「いい家族だな---。
ダニエル
「うん、家族っていいね。
その後、術後経過を見るため毎日アランは皇太后の宮殿に通った。
アルブミンはとても可愛い子で、アランが来ると大喜びした。
抜糸がすみ、アルブミンは元気になった。
アラン
「もう大丈夫だ。
アルブミン
「ええ、もう痛くないわ。
アランお兄様ありがとう!
大好き!
アルブミンはアランにキスをした。
ベルベリンはコラと言ってアルブミンを叩いた。
皇太后
「陛下---。今度、この子の誕生日祝いをしますの。良かったら-----いらっしゃいませんか。
皇太后は少し微笑んだ。
アラン
「ええ、喜んで。
部屋の中に暖かい春の風が吹き込んだ。
つづく




