王様、妹と仲良くなるその1
ベルベリン
「クレオお兄様が足を痛めてしまったから、ダンスの練習ができなくなりましたわ!
お見合い舞踏会はもうすぐですのに。
クレオの妹で三女のベルベリンだ。
クレオは車椅子に乗っている。
クレオ
「うーん、そういえばそういう約束をしていたな。
よし、おいで、いいお相手がいる!
ベルベリン
「本当に!?ちゃんとした身分の方ですわよね!
クレオ
「ああ、身分は問題ない。
舞踏場ではすでに誰かが練習している。
クレオ
「兄上、失礼いたします。
アラン
「クレオどうした?
足が痛むか?
クレオ
「いえ、私がダンスの練習相手をできないので妹が拗ねてしまったのです。
ベルベリン
「ちょっとお兄様!
お相手って、アラン陛下ですの!?
お母様が殺されるって、怖い人だって言ってたわ。
ごにょごにょ
アラン
「私でよかったら---。どうぞお手を姫
アランは正式に申し込むポーズをとった。
あまりに華麗だったのでベルベリンは真っ赤になった。
ベルベリンは少し戸惑っていたが、恐る恐る手を差し出した。
音楽が奏でられた。
身長差があるのでベルベリンは見上げる感じになった。
アランの目に見つめられてベルベリンの心臓は高まった。
ベルベリン
(何故私はこんなに心臓が高鳴るの!?収まって----
ベルベリンの足がもつれて何度か転びかけたが、アランはその度に優しく抱きとめた。顔が近づく。
アラン
「大丈夫?ベルベリン
ベルベリンはアランの美しい顔にドキドキしている。
ベルベリン
「クレオお兄様を助けてくれたって本当なんですの?
アラン
「ああ---
ベルベリン
「私達を殺したがってるってお母様が言ってました。
アラン
「ベルベリンは大事な私の妹だ。そんな事絶対にない。
ベルベリン
「----------------。
アラン
「いつでも、練習相手になるよ。
では、な
ベルベリン
「お、お待ちになって!
あ-----アランお兄様---。
もうちょっとお相手してくださる?
アラン
「ああ、喜んで。
アランははにかんだ。
ベルベリンはキューーーーんとした。
最後はクレオが嫌がるベルベリンを無理やり連れて帰った。
ベルベリン
「ああーーアランお兄様なんて素敵なのかしら!
明日も手伝ってもらうわ!
アランお兄様ってとても優しいのに、何故今まで一言も喋らなかったのかしら!
クレオ
「いい加減にしろよ。迷惑だろう!?
兄上は忙しいんだ。
ベルベリン
「そんなこと言って、チェスをしにお兄様の所に行ってるの知ってますのよ!
クレオ
「お前を兄上の所に連れて行くんじゃなかった!
ベルベリン
「なんですって!
2人のいざこざはしばらく続きそうだった。
つづく




