一人の少女
盗賊たちを倒し終え..いや、殺し終わって俺は一息つく
あ、そういえば村の人たちは大丈夫だろうか
後ろにいる人たちに大丈夫か聞こうと振り向き
「大丈 」
言葉を言い終える前にすぐさま後ろに下がる
頬に傷ができる
村の誰かがなにか鋭利な刃物で斬りつけてきた
「――――――――」
村の人間が何かを言っている
なんだ?俺はなにかまずいことをしたのか?
「―――――――――――」
村の人間の顔は鬼気迫る顔をしている
何語だ?聞いたことのない言語で何かを喋っている
それでも、こいつらは俺を歓迎していないのは伝わる
...それもそうか、盗賊がやってきてパニックに陥っているのに
いきなり、見知らぬ人間が盗賊を殺していった、そう..殺したんだ
普通なら、怯えて疑い怖がるだろうな
あぁ、こんなことになるなら無視しとけばよかった
とりあえず、ここから離れよう
そう思って、離れようとした俺は、村の人間に囲まれている一人の虚ろな少女と目が合った
目が合っただけで、俺はすぐにその場を離れた
♢――?????――♢
私はこの村の人間じゃない。
いや、一応この村の人間ではある
この村の人間であり、この村の住人ではない
私は、1人だ、父がいない、母がいない
父母は、私が1歳にも満たない時に死んだらしい
なぜ死んだかは、誰も教えてくれない
私は、ただ育てられた、蔵の中で
私は、ここ以外の世界を知らない
これから先もここで死ぬんだろう
私の人生は、これからも、つまらないんだろう
そう思っていた
でも、私の蔵の中でのつまらない人生も今日で、終わりだ
私は、この村の存続と繁栄の生贄で
今日 死ぬ
♦―――――――――
俺は村を出て、森の木の上にいて、村を見てる
身体能力が底上げされているような気がする
前の世界の俺でも、木は登れたけど
一気に飛んで登ることはできなかった
これも、神様のプレゼントかもね
まぁ、そんなことより
あのクソ村人共、どうしてくれようか
村の人間を一人ずつ攫うか、殺すか
村の人間を全滅させるか
さっきの盗賊みたいに奪うか
いろんなことをニヤニヤ笑いながら見てると
数人が俺のいない森の方向に向かっているのが見える
その中には、さっき目の合った少女がいる
....おかしい
何がおかしいって?
少女とその少女と一緒にいる4人の大人の男だ
普通、森に来るのに子供は連れないだろう?
入れたとしても今さっき盗賊たちに襲われたばっかだぞ?
頭がゆるいのか?バカなのか?馬鹿だな
それとも何か理由があるのか
気になるな....よし、ついていこう
少女達の後をついて行って着いたところは
古ぼけた感じの遺跡だった
「何だ、遺跡か」
っで遺跡で、何すんの?
なんだよ、なんか面白いことするのかと思ったのに
という感じで、見てたけど、あれ?
少女以外の大人が今来た道を帰ってるぞ
はぁ?なんで、少女を置いて帰ってんの
意味が分からん
男の大人が小さいとはいえ女残して何がしたいんだ
何か話してたけど、さっぱりわからね
考えてたらあの子、遺跡の中入って行っちゃったよ
...まぁ、俺には関係ないことだし、無視してもいいな
「とか、考えてたけど俺は...泣いてる子を無視するほどの屑じゃないんでね」
そういいながら、俺は少女の後を追った




