異世界
ざわざわ、ざわざわと葉擦れの音が聞こえる
チュンチュンと鳥のさえずりも聞こえる
うっとおしいなぁ....
うるさいなぁ..
そう思いつつも俺はゆっくり目を開き、あくびをする
「あぁ、よく寝た。」
そういって、周りを見回す
そこで俺は気づいた
「ここは...どこだ?」
おかしい、俺の家はマンションだ、木で作られている部屋ではない
それに俺は、学校から帰ってる途中だったはずだ
「あぁ、思い出した、確か俺は。」
そうだ、確か俺は、少女を助けようとして、電車に飛び込んだんだ..。
そこからのことは、わからない、少女は助かったのだろうか?
俺は死んだのだろうか?
「あー、俺死んだのかな?..ってことはここはあの世的な?」
そういって、俺は、部屋の中を見る
「えっと、何かあるのかな?」
周りを見ても特になにもない
「机の上に何か置いてあるな..。」
そこには、何も書かれていない紙があった
「なんだ?これは。」
紙を手に取るとゆっくりと文字が浮かび出てくる
こんにちわ 一条 勝悟さん
突然ですが、あなたは死にました
「はぁ... はぁ!?」
あなたは、運命に沿わず死んでしまいました
「運命に沿う? どういうことだ?」
あなたは、一人の少女を助けました
本来なら、死ぬのは少女でしたが
運命が変えられ、あなたが死にました
「運命ねぇ... そんなのがあったとは思いもしなかったな」
ですので、本当は少女は死に
あなたは、そのままつまらない人生を送るはずでした
ですが、あなたは死にました 死んだんです
「なんだ、この紙...馬鹿にしてんのか?」
本来なら、運命の赴くまま死んだら、記憶を消し
魂を浄化し、新しい生命にしますが
あなたは、つまらないながらも運命に背き、死にました
「これは俺がつまらないっていたことを言ってるのか、それとも俺がつまらないと言っているのか?」
可哀想に思った私は、あなたをその顔、体、知識、運動神経、体のまま
違う世界に送りました、そこではあなたも
楽しめるでしょう、楽しんでください 楽しめ
そのため、あなたには過ぎるくらいのプレセントを渡しました
なので....頑張ってください
おわり by神さまより
「...こいつ、体を2回いったぞ..? 途中で命令してるし.. しかも『by』って書いてるのに『より』もつけてるし.. ..突っ込みどころ満載のアホだな。」
そう言いつつも、俺はこの世界を楽しんでやるよと思い
この家から出るのだった