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津軽海峡分断 蝦夷と日本  作者: 鈴夜
昭和時代
9/33

第2話 三発目の凶弾

北海道での戦争です




会話が少ないですのでご注意ください

1950年

6月25日

朝鮮戦争勃発

急激な朝鮮人民軍の侵攻に高麗民国軍は大した抵抗もできないまま敗走

29日には釜山に首都移転


アメリカは、この事態に対し、最悪の場合、蝦夷人民共和国の南侵のおそれもあるとして

日本に軍備増強を要請

日本政府了承

吉田首相は、復員省の元に

陸上防衛隊と航空防衛隊を創設

を8月10日までに行うことを約束し

1月で、防衛隊が発足した(機能の大半は復員省にいた元軍人がスライド移動


だが、日本の兵力は、不足していた


それが大きな足かせになった


8月14日

蝦夷人民共和国軍南侵開始


日本の占領軍のアメリカの大部分の軍が、朝鮮方面に向かっていたため

北海道戦線は大混乱になった

日本は、国境警備隊を主軸に抵抗したが、相次いで敗走し

人民軍は日本国北海道道都である札幌市に突入した


日本側は札幌市内の食料と市民の脱出を急いだが、人民軍の進行も早く、札幌市内に火を放ち撤退した

一方の人民軍は、市内北東部の消火活動と難民保護に時間を割いてしまったが苫小牧に侵攻した別働隊は、一気に千歳と室蘭を攻略した



17日

GHQ総司令部

「正気ですか、司令官」

「恐らく、1週間前後で長万部防衛線は、突破される、今の我々では、朝鮮と北海道の同時作戦は絶望的だ」

「だからって、本来、クロスワード作戦、その後は長門か瑞鶴に使うはずだった、未使用のあれを函館において爆発させるのですか」

「すでに日本政府には函館からの強制退去命令を通達した。24日までには終わるという回答だ」

「大統領は知っているのですか」

「・・・・・・・君が知る必要はない」


25日

「長万部防衛隊、敗走と日本から連絡が」

「そうか、例の物は」

「今朝、函館港に到着しました、明日、決行予定です」

「そうか」


一方 ワシントン

「何、原爆を独断使用するだと」

「はい、先日GHQの・・・・・・・総帥から」

「あいつ、ソ連が原爆を持っていることを知っているのか」

「どうしますか」

「満州や樺太に、原爆投下計画を出してきたら、解任しろ、本州上陸阻止と釜山死守は絶対だ」

「はっ」


26日

函館市

「船も集まってきたな」

「後は、対岸の津軽や下北を抑えて、一気に東北地方に攻め込めば、こっちのものですね」

しかし、人民兵たちの会話はそれで終わった

次の瞬間、突然の光が函館市を覆った

下北半島にいた日本陸上防衛隊隊員の証言によると

対岸の函館にキノコ雲があがったとはなした


アメリカ政府は、ソ連が原爆を蝦夷人民共和国軍に配備して誤爆したと言う展開を発表

一方ソビエト連邦政府は、アメリカ政府の陰謀だと発表し、アメリカを批判した


この原爆投下で、蝦夷人民共和国軍は本州上陸作戦の中止を余儀なくされた

無論、強行すれば上陸は可能だったが

行った場合、釧路上陸作戦が行われる危険性と戦艦長門と大和の展開を恐れたためだった


一方、その半月後

朝鮮方面でも、動きがでた

仁川への連合軍の上陸作戦が起きた

上陸作戦は大成功に終わり、朝鮮人民軍前線部隊は補給路をたたれつつも、東側を必死に北上し逃げ帰った


連合軍は、すぐさま追撃をかけたが、後の中華人民共和国が参戦

だが、中華人民共和国は海南島の制圧もできないまま、朝鮮に援軍命令をソ連に言われ、さらに補給線強化も言われた

その結果、朝鮮戦争は、一気に人民軍が有利になり、北緯38度線を突破、ソウルを再奪還し、にらみ合いを続けた


GHQ司令官は、本格的に原爆使用を決意したが、和平交渉を探っていた、米大統領と吉田首相は「やめて、原爆使わないで」と焦った

その結果、司令官は失脚し、本土に戻った


それからしばらくして、日本は、英米仏と講和条約に批准

蝦夷人民共和国もソ連と講和条約に批准し

その翌年、日米蝦朝中の5カ国により停戦条約が結ばれた


第3話に続く



会話が少ない理由は、何処まで出していいかわからないから


次は、密輸船拿捕(時期はキューバ危機が起きた頃

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