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津軽海峡分断 蝦夷と日本  作者: 鈴夜
統一戦争
29/33

第22話 鉄槌

遂に、立ち上がる

12日 夕方

「札幌奪回」

札幌市の市役所や管区ビル、主要政府施設から蝦夷人民共和国国旗が下げられ、日本国旗が掲げられた

札幌での攻防戦は、蝦夷人民共和国軍の士気低下と主力部隊の滝川、美唄への撤退であっけなく終わった

援軍としてきた、樺太管区軍は、滝川や伊納神居ラインに防衛陣地を張っていた


千島列島 新知島

「こいつの初陣が死に場所になるのか」

「せめて、生き残ってほしいですよね」

整備士たちが見ていたのは

蝦夷人民共和国の最後の正規空母金剛だった

他の正規空母は

石狩が佐渡上陸作戦の支援中に 日本海機動部隊に襲われて沈没した



13日深夜 蝦夷人民共和国樺太管区真岡町

「ラジオの準備はいいな」

「はい、豊原との回線も確保しました」

「義勇軍への通信は」

「稚内にいる樺太管区軍情報隊が道北にいる全樺太管区軍に通達させます」

「・・・・・・そろそろ時間だ」

「ええ」


旭川

「義勇軍の見せ所ですな」

「道北管区長は、美深に向かったみたいですね」

「まぁ、我々も14日の昼には、ここを離れるとしよう」


そして 日付が変わった

豊原の樺太管区ラジオから演説が発生した

『全樺太管区軍に告ぐ、全樺太管区軍に告ぐ、樺太管区長・・・・・・の名において、7月に蝦夷人民政府に反旗を翻した、苫小牧管区長、道北管区長、道東管区長、首都管区長の拘束を命じる、繰り返す』


いきなりのラジオ演説に、気づいた北海道本土の人はいなかった


樺太管区軍は、一斉に蜂起した

伊納神居ラインに展開していた樺太管区軍は陣地から飛び出し、旭川に向かった


午前1時

「苫小牧管区長大変です」

「どうした」

「樺太管区軍が反旗を起こしました」

「何だと」

ガチャ

「副島苫小牧管区長、我々の統率下に入ってください」

「・・・・・・・・・・・・最初から義勇軍はこれが目的だったのか」

「樺太管区長の命令ですので」

「なにぃ」


20分後

「すまない」

「伊達首相、ご無事で何よりです」

「樺太管区長の彼の命令かね」

「ええ、札幌陥落時に、すでに作戦に入りました、樺太管区長は、樺太の民の兄ですから」

「そうか」


20分後

「苫小牧管区長、首都管区長、道東管区長拘束しました」

「伊達首相始め、千島管区長と渡島管区長を保護しました」

「道北管区長はどうした」

「すでに旭川をでた模様です」

「一人だけ逃げ延びるつもりか」

5分後

天塩山地

「まさかこうなるとは」

「危険ではありますが、羽幌からロシア経由で中華人民共和国や中東に亡命しましょう」

「ああ」


一方 日本陣営

「クーデターだと」

「はい、情報保全隊と外務省情報部からの報告で、樺太管区長がラジオ演説でクーデター政権制圧命令を発令したことによるものです、この情報を受け、樺太管区義勇軍は、旭川のクーデター政権を攻撃した模様です」

「そうか、ありがとう」

午前2時には、

EATO軍全体も様子見として、侵攻命令を停止した


午前6時55分

羽幌

「やっとついた」

「此処からは船です」

「もうそろそろなんですが、あっ来ました」

一隻の漁船が接岸しようとした

4分後

「さぁ、急ぎましょう」

だが、道北管区長は、乗ろうとしなかった

従者は、道北管区長が乗らないのに焦り、操縦士に顔を向けた

「なっ」

従者は、凍りついた

そこには銃を向けた操縦士の姿だった

「動くな、かかれ」

それを合図に 樺太管区軍兵士が襲いかかった

一瞬のうちに、道北管区長も捕まったのだった

続く


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