第14話 混乱
首相官邸
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
誰も声がでなかった
まさか、日本の二大政党と言われた保守党と民主共和党の党本部が爆破されるとは夢にも思わなかった
その後、未来維新党等の他の主要政党も爆発した情報が届いた
「警視庁と防衛隊第1師団は、何をしていたんだ」
「・・・・・・・」
「警視庁警視総監と陸上防衛隊第1師団長を呼び出せ、何をしていたんだと」
「分かりました」
午後2時
被害の実態が明らかになった
首都高速は走行中のトラックの荷物に爆弾が仕掛けられており、それが爆発したことが原因だった
トラックは、どれも千葉や神奈川のトラックで
後の捜査で、首都高を使って群馬県に向かう仕事を請け負っていたことが発覚
上野、品川の両駅が爆発したため
山手線は全線運休
京浜東北線は大宮ー横浜が運休
東海道線も横浜東京間が運休
東北本線も東京大宮間が運休
等 上野や品川を通る国鉄路線はすべて運休となった
実は、国鉄新宿駅と渋谷駅、池袋駅でも爆弾騒ぎがあり、警察も防衛隊もそっちの方の処理をしていて
品川や上野にも捜査の手を広げようとした矢先だった
東京駅では不審物は発見されなかった(と言うより防衛隊の治安警備に大量の監視カメラでおけなかったという説も
さらに首都地下鉄営団の永田町駅からも爆弾が発見され
もし、これらが爆発してた場合、数万人規模の死傷者がでたという事態だった
最終的に都内での爆破テロの犠牲者は、400人死亡 1万人近くが重軽傷を負った
午後3時
衆議院に残存衆議院議員が集結
林総理は、絶望の中にあった
衆議院での採決定数を大きく割り込んでいたのだ
例の各党同時爆発事件で、多くの議員が死亡等の出席不能になっていたためだった
騒動は EATO各国やロシア、欧州にも情報が入り
蝦夷人民共和国に対して、在蝦大使の安全を保障するように要請
午後6時
林総理、首都圏と東陸道に非常事態宣言を発令
同時に衆参両院の任期満了及び事態収束まで閉会を宣言
前代未聞の国家緊急権を発令した
そして、EATO各国に、最悪の事態を想定して、援軍要請を発令した
札幌市
「主立った議員は死亡したみたいだが、林総理が存命は、失態だったな」
「日本国国会議事堂の爆弾がすべて発見されたのが原因だったみたいですね、副島苫小牧管区長」
「・・・・・・・もう、後には引けん。最悪の場合は、開戦も辞さない」
「・・・・・・・そうだな」
「全ては、この国の人民と利権のため」
道東管区長、道北管区長、苫小牧管区長は、お酒を入れた杯を飲み終えると、叩き割った
「樺太管区長の行方は」
「未だに消息不明です、ロシアに逃げた可能性も低く、日本に脱出した形跡もないです、樺太管区軍の主要人物に話を伺いましたが、彼らも行方は知らずとのことです、それともう一つ」
「何だ」
「樺太管区軍は、貴方達のクーデターに非難はしないが協力もしない、協力するときは、北海道本土が危機にさらされたときだとのことです」
「そうか」
続く




