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津軽海峡分断 蝦夷と日本  作者: 鈴夜
来統時代
19/33

第12話 諦めない人

8月10日

日本の首相官邸に一人の大使が訪問した

それは、在日蝦夷人民共和国大使だった

警備達は驚き、銃を構えたが

大使は、手紙を警備に渡すと

林総理か虎山防衛大臣に渡してくれと言うと

すぐさま大使館に帰った

外務省経由でなかったことに誰もが驚いた


「・・・・・・・」

「林総理、内容は」

「まさか、宣戦布告文書では」

「違うよ、海野外務大臣、読んでみたまえ」

「・・・・・・・これは」

「向こうは、諦めていなかったみたいだ」

手紙には、今年度中をめどに、日蝦夷平和統一検討会議を執り行えないかという文章だった


林内閣は緊急閣議を開いた

そして、11月をめどに首脳会談を打診し


アメリカなどの周辺諸国も安堵し始めた


そして、11月5日

東陸道 三沢市の三沢航空基地にて、日蝦夷平和統一検討会議が開かれた

日本からは、林総理、海野外務大臣、大泉財務大臣が出席し

蝦夷からは、伊達首相、武川メルフ渡島管区長、在日蝦夷人民大使(榎本リーク)が出席

日本側は、防衛大臣をのぞく全大臣がオブサーバーで参加する一方

蝦夷側は、渡島管区長以外の管区長の姿は見えず、ほとんど伊達首相と補佐官が対応していた


話し合いは、順調にいった

「これ以上のにらみ合いは、互いに無益なことです」

「ええ、その通りです」


20日後の25日には

統一基本文書が完成し、翌年の両国議会で議決されることになった



理由として、

日本側の議員の年末パーティ

蝦夷側の北樺太問題解決

が最大の理由


そして 新年

4日 日本国議会 両院開会


即座に、統一基本法案が 衆議院統一日本委員会に提出され

一月の審議で、衆議院の委員会審議を通過

そして翌2月14日 衆議院で統一基本文書が決議された

保守党と民主共和党の賛成多数で 参議院に通された

無論反対議員もいたにはいた

「ドイツの二の舞になるのは反対だ」

「今まで通り別々の国としておくべきではないのか」

反対議員の立場は、蝦夷人民共和国が蝦夷共和国となってEATOに加盟すればいいという方針だった


その2日後、蝦夷人民議会で、統一基本文書が賛成を何とか上回り可決したが

「納得いかん」

「全くだ、伊達首相にも、がっかりだ」

「武川も武川だ」

「管区長制度や自分より、平和を意識していやがる」

管区長では、反対が多数を占めていた

だが、議会が優先でいたため

彼らの意見は無視された


3月14日 

参議院にて 統一基本文書が通過


16日から両国大使らは、場所の話し合いを進めた


4月20日

「来年5月20日、仙台で最終確認しましょう」

「ああ、もちろんだ」

両国大使 統一会談を来年5月20日と決定


これで、極東の火種の一つが消えるはずであった






蝦夷人民共和国 旭川市

「・・・・・・・決起は、7月23日にする」

「例の議員との連絡は」

「念密にしています、我が政府と日本政府に気づかれないように、ひっそりと慎重に」

「ああ、統一は間違っていると証明しないとな」

次回、東京で大事件が

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