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津軽海峡分断 蝦夷と日本  作者: 鈴夜
昭和時代
13/33

第6話 夕張の悲劇

史実でも起きた 夕張炭坑のガス爆発がモデル


犠牲者たちに黙祷

1980年代、蝦夷人民共和国や日本は激動の年代に入った


1981年9月30日

「・・・・・・・札幌」


この言葉に、蝦夷人民共和国首都管区長は拍手をした

逆に、日本国愛知県名古屋市長は、声がでなかった


1988年オリンピックが蝦夷人民共和国首都札幌と決まった


アジアで二度目のオリンピックに世界が沸いた

元々、最終選考でアジア勢だけ残っていた時点でアジアでの開催が決まっていた


日本では、愛知県知事が主軸となって誘致しており

高麗民国も、国を挙げて誘致していた

だが、蝦夷人民共和国は管区長達とソ連を抱き込んで誘致していたから

圧倒的に有利だった

この結果、蝦夷人民共和国はオリンピック誘致に成功したのだった

だがその半月後


夕張市の炭坑で事故が発生した

札幌管区長会議

「状況は」

「火災の被害が大きいそうです」

「このままだと、第三次災害の影響もあります」

「前々から地圧の影響で炭車が出にくくなっている話を聞いていたけど、ガス漏れと火災が起きると言うことぐらい、対策しておくべきだろ、夕張市は、何をしてたんだ」

「司令官、このままでは、火災の収束は」

「篠田管区長」

「はっ、何でしょう、鳩川首相」

「君の名において、炭坑への注水命令を発動しろ」

「つまり、私の命令で、火災鎮圧の最有力策を命じろと」

「ああ、無理なら」

「蝦夷人民共和国の未来のため、札幌オリンピックの開催のためなら、この命と共に命令します」

「すまない」


10月18日

炭坑への注水命令が発表された

無論、炭坑に勤めている人の家族や同僚からの反発があったが、篠田苫小牧管区長は、管区軍に注水強行命令を発動


多くの炭鉱労働者を見殺しにした上で鎮火した

無論遺族達の怒りは、篠田管区長に向けられた



11月12日

苫小牧管区ビルは人殺し管区長というヤジが飛びかった

「人殺し」

「悪魔、管区長死ね」

「殺人管区長」


「デモを中止しなさい、さもないと強行排除する」

人民警察が駆けつけを鎮圧しようと揉み合いになった


屋上

「鳩川首相、この責任はすべて私が墓に持って行きます、地獄の先へ」


管区ビルの屋上から、篠田元苫小牧管区長が飛び降りた。無論即死だった

篠田管区長は、すでに昨日、人民議会に辞任届を出しており

すでに管区長ではなかったが、まだ国民には知らされていなかった


篠田が死亡しているのを、人民警察警備部の警察官が見つけ、直ちに人民警察本部に通報


その後の調査で、遺書が発見され、注水に対する謝罪の意味での自殺だった


この自殺で多くの遺族は、一応納得した物もいたが、賠償請求を求めて、人民政府に抗議した人もいたが

人民政府は、個別面談と称して、数人だけ交渉したが、1人が病死し、他の数名も人民政府に言いくるめられて、事件は、幕を閉じた



次回は

オリンピック

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