1 朝起きたら、妹が出来ていた
初めての方は初めまして。
昔書いた小説を細々と投稿していたのですが、投稿しているうち、新しいのを書きたくなってしまい、投稿しました。
思い付きで書いていますので、文脈の変な所や誤字脱字等ありましたらご指摘をお願いいたします。
とりあえず、4話までは毎日更新予定ですが、それ以降は周一くらいで更新を予定しますのでよろしくお願いします。
「おにいちゃん。起きて~!」
「ぐへぇっ!?」
今までにない衝撃を受け、目が覚める。
俺の目の前、というかベットで寝ていたお腹の上に女の子が跨っていた。
「誰・・・?」。
「誰って~、ひよりだよ~。おにいちゃん」
「ひよりなんて妹いない。・・・妹? あれ?」
あれ? どうして妹なんて言葉が・・・?
「おにいちゃん。寝ぼけてるの~? 今日は寝ボスケさんだね~」
体を揺らすな。お腹にお前の体重がダイレクトにくるんだよ。
「遊んでないで、さっさと降りろ!」
女の子はぶぅっと唇をアヒルにして、ベットから飛び降りる。
俺もお腹を押さえつつ、起き上がる。
「おにいちゃん。おはよう~」
何が楽しいのか、にこにこしている。相変わらず、語尾を伸ばしたゆるゆるな喋り方だ。
「お早う、ひより」
返事を返しつつ、女の子を見る。山本ひより。一つ年下の妹だ。
ちなみに、俺の名前は山本大智。高校二年生。妹は同じ高校に通う一年生だ。
栗色の髪をツインテールにした、中学生にしか見えない童顔。まあ、去年までは中学生だったんだからそれほどおかしいこともないか。
あれっ? なんでさっき分からなかったんだ?
寝ぼけたかな・・・?
「お早う、ひより」
もう一度、あいさつをしながら、パジャマを脱ぐ。
「きゃっ、おにいちゃんのエッチ~」
手で顔を覆う振りをしているが、指の間からバッチリ見ている。
「も~、おにいちゃんは~。早く朝ゴハン食べに来てね~。杏子ねぇが待ってるんだから~」
杏子ねぇ・・・? 誰だ?
やはり、妹に起こされるというテンプレは押さえておくべきでしょう。
実際にそんなことをやられて嬉しいかは別ですが。
作者はこんな起こされ方したら、腹パンチでやり返します。