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「ところでさ、ドラゴンって何食べるの?」
当り前っつーか、これまでこの子達が特別に何かを食べているのを見たことがなかったんだよね。
私が食事をして栄養を取っていることがエルアには栄養になるらしく、付き合いでハーブティーなんかは、飲んでるけど、肉はまず食べたりしない。
私が肉や魚を食べているのはイヤかと聞いたら、
『暁様の力になるものならば、召し上がっていただかないと困ります。』
と言われてしまった。
で、クロも紅姫も宿屋の食堂でも定食屋でも食事をしてなかったように思ったんだ。
『クロは、闇のエネルギ食べてるよ。』
『私は、火のエネルギーを。このように暖炉にある炎の近くに居るだけで力となりますの。』
紅姫がえっへんと言う。
にしても闇のエネルギーって何よ・・・何か怖いこと言うね。
『闇のエネルギは、夜の間に漂ってる自然エネルギのこと。ボク達ドラゴンは、人間のお食事も食べるよ。ボクは、林檎が好きー!』
『まっ!林檎は赤い食べ物、闇のドラゴンの力にはなりませんことよ。』
やいのやいのとまた言い合いが始まってしまった。
自然エネルギーか。
それだけで空飛んだり、炎出したり出来るんだから、すごく燃費のいい生き物なんだね。
「人間の食べ物だったら、自分たちの色の物がいいの?」
『そうですわ、暁様。真っ黒な食べ物なんて、人間の食するものにはありませんもの!だから、闇のドラゴンは、私の色の食べ物を食べるしかないんですわ。』
『ふんっ!何が私の色?林檎は外は赤いけど、中は白だもんねっ!』
『どっちにしろ、黒は含まれませんことよっ!ホホホッ』
あー、変な話題ふっちゃったな。
「二人とも仲良くしなきゃ、嫌いになるよ。」
ピタッと言い合いが止む。
「さ、そろそろ、寝ようか。」
『『はいっ!あかちゅき!』暁様!』
可愛いけど、ちょっと、疲れるぞ、君達。
今日、王都に着くなり、黒銀と紅姫の登録を済ませた。
こちらの世界の文字が書けないと言ったら、自分の世界の文字でいいと言われた。
で、素直に漢字で書いてやった。
物珍しいそうに覗き込まれ、自分たちには書けないと言われた。
万が一、旅券とかが必要でもコレが自分のサインだと言えば、練習しない限り真似はできないだろう。
気が付いたらこの国に来ていたという設定なので、案の定、この世界には存在しない自国への強制送還(勝手にドラゴンを連れていたことで、罰するならこんな感じになるらしい)も視野にと言われた時は焦った。
何せ、帰り方が分からないんだから。
でも、そのことはセイランの言葉で解決した。
「ドラゴンを二匹も所有している主を簡単に国外に出していいわけがない。
暁のように世間知らずは、騙されてまた争いの種に使われるかもしれない。(ここ、失礼なものいいね)なので、ドラゴニアで身元を保証してやるから、ドラゴニアが力を貸して欲しいと言って来た時には貸せ。」
そんな俺様発言をされてしまい、龍騎士団の女性宿舎に宿を借りることになった。
とりあえず、身元の保証と言うか、この国での身分は保障されたわけだから、今後のことも考えて、明日の薬草摘みを頑張ろうっと。
摘みに行く前に、薬草とか取り扱ってる店をリサーチして、どの薬草が如何ほどの値段で売ってて、どんな使われ方をしているのか、エルア以外の人間からも聞かなきゃな。
まったく、一から出直しなんて・・・りうのアホ。
つづく




