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「説教も尋問もこちらがする。」
ニヤニヤ笑う兄ちゃん。
ちょい悪オヤジと言うには若いけど、ん、ワイルド系。
「美人にそんだけ説教されたら、そいつも反省しきりだろうよ。」
そうかしら・・・最近の若者は、自分の欲のためなら何でもすんのよ。それがどんな結果になるなんて考えもせずに。
と、言いたかったけど心の中で言う。
「お前が何頭のドラゴンの情報をヤツラに売ったのか。じっくり話してもらうか。」
くいっと顎を降る男。
すると部下っぽいのが出てきて店員を引き連れていった。
「で、嬢ちゃんのドラゴンは、そのレッドドラゴンか?」
誰が嬢ちゃんだ。
ま、見た目はそうかもしれんけどさ。
「この子は、まだ仮契約よ。ドラゴンの谷に連れて行こうと思ったのよ。人の手によって谷から出された卵から生まれたドラゴンは、人の手で返さなきゃならないんでしょ?」
クロは小さくなってポケットの中で寝ている。
「仮契約にしても、本契約にしてもこの国を行き来するなら、登録をしてもらわんとな。」
やっぱりね、店主の話とかでそうだとは思ってたけど。
「あんた知らなかったのか?常識だぞ。」
ジロジロと私を見るな。
「この国の出じゃないの。」
男が掛けていたフードに手を掛けて後ろに取り去る。
隠していた顔や髪が露になってしまった。
何すんだ。
「なるほど、珍しい黒髪、黒目か・・・。戦争は終ったとは言え、遠くの国からの一人旅は女には酷だぞ。」
知らないわよ、んなこと。
とは口に出せず。
「気が付いたらこの国にいたのよ。言葉は通じるからよかったけどね。文字は読めないわ。」
んな目で見るな。
怪しんでるな?
こっちだってな、好きで来た訳じゃないの。
「とにかく、そっちのレッドドラゴンを谷に連れて行くにも政府の許可が必要だ。」
絶大な力を欲するドラゴンを我が物とし、国の戦力の底上げを目論む各国の王達。
先の戦争では、この世界の大帝国であるこの国、えーと何て言ったっけ?
その帝国に刃を向いた愚かな隣国がドラゴンに対して非人道的な手段を用いて彼らを使役させていた。
あー、国の名前、ドラゴンが関係してたはず・・・、なんだけど???
つづく




