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私は夢を見ていた。
うう?いや、夢の中で夢を見ているのかな?
真っ黒な世界。
どっちが上で下か分からなくて、気持ち悪い空間に一応立っていた。
「疲れてんのね、」
エルアが快眠を促すローマンカモミールの香りだけが私を正気に保たせている感じ。
「寝ている時くらい理想の寝室で寝たいもんだわね。」
そんなことを思っていると僅かに光を感じた。
とりあえず、進むか。
薄暗い石の部屋に出た。
牢屋?
目を凝らして前を見る。
でも、よくよく見れば、豪華な調度品が置かれているじゃない。
ロココ調とでもいう。
「誰だ?」
低い声がした。
思わず飛び上がった。
こ、これは、私の夢じゃなかったの!!
「ご、ごめんなさい!知らない間にここに来てたのよ、も、もう帰るわ。」
うう、大人な対応ではないぞ、暁。
ワタワタとした私に再びかかった声。
「暁?」
思わず立ち止まる。
振り返り、目を凝らしてみた先が鈍く光、見覚えのある小さな体がちょこんと座っていた。
「りうっ!!」
私は、思わず彼に駆け寄った。
懐かしい手触り。
て、やけにリアル。
「会いたいと思ってたら、会えるもんだな。」
低い男の声はその姿には似合わないと思うんだけど??
じゃらっと音がして抱き上げたりうが似合わない首輪と鎖で繫がれていることが分かった。
「ど、どうしたの、これ。」
「あ、」
思わず触れたら、静電気?
ビリってきた。
「大丈夫か?暁!」
思わず放してしまったりうが床に着地するなり覗き込んできた。
「大丈夫。って、何でんなモン着けてんのよ!って言うか、私のりうにどこのどいつだ!!んなの着けたのわ!」
くすくすと笑うりう。
何、暢気に笑ってるのさ。
「そうだ、りう、あんたが私をこの世界に?」
うなずくりう。
「夢なら醒ませてくれる?仕事溜まってるの知っているでしょ?」
りうは、そっぽを向く。
「イヤだ。」
「な、何で!!」
「暁は、俺のだから。」
がっくり。
んな返事じゃなくってさ?
つづく




