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とある話では（って、結局話するんかいっ！）主人公はとある平凡な女子高生だ。
彼女は平々凡々と暮らしながら自分がこの世界にいることに意味を見出せないでいた。
どこか余所余所しい家族、クラスメート。
そんな彼女の周りで不可解なことが起こり始め、ある日とうとう自分を迎えに来たという男が現れた。（これまた、イケメンときた。）
彼は、彼女に確固たる理由を言わないの。
無口なことが災いしたとしか思えないんだけど、もっと説明して彼女が納得できるようにしなかったことは彼のミスだと思うんだよね。
彼女は、勿論混乱する。
そんな混乱の中、主人公は、嵐の夜に化け物に襲われるの。
で、訳も分からず逃げる彼女は、自分を助けようとする別の化け物にも怯え、戸惑いながら、嵐に巻き込まれて違う世界に飛ばされてしまう。
異世界に飛ばされた主人公は、色々な人の思惑に邪魔されて、本来行き着く場所とは違う所に飛ばされて苦労を強いられるようになるんだ。
えーと、その世界では、時々、主人公のように異世界からやってくる者がいるけど、大概は、言葉も通じないから、迫害されてたんだよ。
だから、異世界に来た主人公は、辛い目に合うんだ。
その中で自分の存在意義とか考えて、悩んで、でも旅の途中で出会った一人の青年に心を救われて、人として成長していくんだ。
そんな困難を乗り越えて、あるべき場所に収まった彼女は、実はその世界の国の一つの“王”だったんだよ。
以前の世界で自分を迎えに来たイケメンとも再会して、“王”として、自分に何ができるのか考えて成長していくって話だったような・・・。
私は、エルアとクロに二つの話をざっくりと聞かせた。
物語の彼女ほど現在の私は辛い目には合ってない。
お蔭様で、エルアやクロが側にいてくれている。
けどね、今まで自分が読んだことのある話の主人公達は、皆ピッチピチの女の子なんだよ。
まかり間違ってもアラフォーではない。
そこんとこ考えてみると兎に角自分には体力とか若さ関係が不足しまくっているから、恐らくこの夢の主人公でありながら、真の主人公は別にいるのではないかと考えている。
その真の主人公のつむぎだす世界を端から見るのなら兎も角、今はその主人公も見つけられてないんだから、自分の知恵とあんた達の力で乗り越えていくしかない。
そんなことを話した。
つづく
