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腹を括った訳ではない。

決してない。

けれど、いつまでも醒めそうもないこの夢をとっととクリアして目覚めるためには、色々考えなきゃ駄目だと思っている。

自分の置かれた現状を考えた。


まずは、猫のりうだ。

あれが喋るところから、この現状は始まったと思う。

りうは、私に伴侶になれと言った。

猫の伴侶と言うことは、この世界では、人は動物の形をしているのかもしれない。

けど、クロを襲ってきた男達は、仮面こそ付けていたが、人の形をちゃんとしていたし、精霊のエルアだって性別は不明だが、ちゃんと人型をしている。

りうだけが特別喋る猫なんだろうか。

エルアやクロのモノの言い方から、私の姿、つまり人型ってのは、普通らしい。ならば町に行ったところで浮く存在ではないだろう。

では、この容姿はどうだろう。

あの仮面の男達の顔は、どちらかと言えば西洋風だった。

中近東風のものもいたが、アジア風の顔はなかった。

だったら、目立つ?

自分の立ち位置と言うものが分からない今は目立つことはしたくないんだけど。

「町で、クロを連れて歩くのは普通のこと?」

ドラゴンを連れている人なんているんだろうか。

『珍しいとは思いますが、いない訳ではありません。ただ・・・。』

「クロ自身が珍しいのね、」

頷くエルア。

クロは私に寄り添って丸くなっている。

子供だから、寝ていることが多いそうだ。

「あんまり、目立ちたくないんだけど。・・・仕方ないか。」

置いていく訳にも行かないし。

「エルア?貴方、私がココに来た理由は知ってるの?」

エルアは頷いた。


つづく

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