表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/76

14

エルアとクロが心配そうに声をかけてくれてるけど、今の私には届かない。

だって、だってね、

ま、万が一、これが現実だとしたらどうすんの!私(まだ、しつこく夢だと思っていることは、無視してちょうだいっ!心の叫びよ、叫び!!)。


ないよの、今、現在。

この場には、この世界には。


自分愛用の化粧水もクリームもパックも!!

エステシャンとしての死活問題だよ、肌荒れとか、この夜更かしとか、ちょっ、ちょっと、どうしよう!!さっさと帰らなきゃ。

万が一夜が明けてしまったらどうすんだ、日焼け止めもないのに、帽子もないのに。

急に現実問題が急上昇した。

「クロ、エルア!」

『『はいっ!』』

「さ、さっさと、その村なり、町なりに連れて行って頂戴!!」

私の只ならぬ雰囲気に二人が手を取り合って震えている。

今が何時かは知らないけど、睡眠時間の減少は、美容に関る!

は、早く寝なきゃ。


ぼわんっという風が起こり、身体が一歩後ろに下がった。

目の前には、初めて見た時と比べたら、二周り以上小さなドラゴン。

「あかちゅき、乗って!」

何処に?

乗馬すらしたことないんだけど・・・。

根性で跨りました。

ゴツゴツしていると思っていたけど、羽の付け根は少し柔らかい鱗だったから、大丈夫だった。

『行くよっ!』

ぎょぎょっ!

きゅ、急上昇!!すんごい、重力が・・・、あ、楽になった。

『大丈夫ですか?暁さま。』

おおっ、よく見たら、肩にちっちゃいエルアが乗っていた。

「うん、風が気持ちいいよ。クロ、頑張って。」

『うん、クロ頑張るっ!』

おお、スピードを急に上げたな?

でも、ジェットコースターよりスリルがあって、気持ちいい。


って、のんびり風に吹かれている場合でもない。

直ぐに過ぎるのは美容問題。

願わくば、止まる所に安物でもいいから化粧水とかありますように。



つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ