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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第四章「胡散臭い宗教ほど、面倒なものはない」
98/123

妖怪の山に入ったようです


いつの間にかユニーク24000突破していました!


皆様ありがとうございます!


此処までのあらすじ。


霊夢を殺そうとした早苗・神奈子・諏訪子の3人はレナ達に返り討ちに遭い、撤退を余儀なくされた。


だが、追撃しようとしたレナ達の前に現れた人物は…



なんと零奈。




霊夢・魔理沙・紫は零奈を倒そうとするが、何故からぐなは動かなかった。


らぐなは零奈は霊夢を殺すつもりはないのではと考え、自分のやるべき事…すなわち追撃をする事が最も適切な策と考え、レナを連れて追撃を行う。


援護として小悪魔・幽々子を連れて…






-以下本編、レナ視点でお楽しみ下さい-


そう、俺達は神奈子と諏訪子を追おうとしていた…はずなのだが。






「美味しい!」






何故かピクニック状態になっていた。


と言うのも幽々子がお腹を空かせてしまい、食事をせざるを得ない状況になったのだ。


妖夢がいつか愚痴ってたな…『幽々子様が冥界の管理をしていなかったら、今頃路頭に迷っていましたよ…今でさえ給料の8割は食費なのに…』って。


まぁそれほどよく食べるで有名な幽々子。

いつの間にか目の前にあったはずの食料が消えていた。

おい…かなり量があった気がしたけど…


「はぁ〜、おいしかった〜♪あ、背中貸して!」


で、当然の事のように俺の背中にもたれる。


こうなったら動かないのが普通だが、動かないといけないため、幽々子を背負う形になるわけだが…






軽すぎます。






何にも背負ってないような感覚がします。


「だって私、幽霊だもの。幽霊が重くなったって言ったら凄い話になるわよ〜。」


幽霊がどうやって物を食べるのかと考え始めたらきりがないので、そういう事にして先を急ぐ。


らぐなさんいわく、『奴等の本拠…守矢神社は妖怪の山を越えた所にある』んだそうで、必然的に妖怪の山を越えなければならないわけだ。


たまに会う萃香から話を聞いた事があるが、妖怪の山は基本的に人間は立ち入り禁止だと言う。

妖怪は人間を嫌っているのが大多数であり、人間を見ただけで怒り狂う妖怪もいるんだそうだ。


…が、俺は普通に入れる。

『妖怪の最高峰である鬼の萃香と仲が良いのなら、コイツは信用出来る』と捉えているようだ。


元居た世界では『鬼は狂暴で嘘つき』というのが通例だったのだが、この幻想郷の鬼は余程の事がない限り狂暴さを見せないと紫から聞いた。


それに正直者らしい。いや、間違いなく萃香に関しては正直者だ。


いつだったか妹紅の『正直者の死』が直撃していた。これが何よりの証拠だ。




「待たれよ。此処からは妖怪の山。人間は通れぬ…って貴殿方ですか。びっくりました、滅多に此処を通る者は居ないもので…」


見張りをしていた男の天狗は頭を下げた。


というより、鼻とか長くないんだな…見てくれは翼さえ除けば人間そっくりだ。


案内してくれると言うので、俺達は彼に付いていく事にした。


「そう言えば、近頃妙な気配を感じます。ちょうど此処を越えた辺りからでしょうか、空気が変に(よど)んでいるような気がするのです。」


天狗がらぐなさんに話し掛ける。


「そうか…やはりな、それはきっと今度の黒幕の仕業だろう。」


「黒幕、ですか…?何か知っているので?」


「ああ。ちょうど此処を越えた辺りに近頃神社が出来たらしい。」


「神社、ですか…人間の信仰を集う場所のはずなのに、何故此処の近くを選んだのでしょう?」


「それが解れば話は早いが…もう一つ、過激派が喜びそうな話題がある。出来るだけ内密に願うが…」


「なんでしょう?」


「博麗霊夢が殺されそうになった。」


「何ですって…!?」


天狗は驚きを隠せないようだ。


「で、最悪な事にその神社の奴が霊夢を殺そうとしたわけだ。過激派は間違いなく神社側に付くだろう。」


「それは危ないですね…此処に住む妖怪の殆どは人間…特に博麗の人間を嫌っている…その者達が全員敵に回るとなると…」


「此方にも戦力が必要だ。そこで頼みがあるんだが…萃香と文を呼んできてくれないか?」


「解りました。それでは代わりに案内させましょう。」


天狗が何かぶつぶつと呪文を唱えると、3匹の小さな鴉が何処からか飛んできた。


「彼らに付いて行って下さい。宿に着きます。そこで待っていて下さい。」


「あぁ、よろしく頼むよ。」


俺達は鴉の案内に従って宿へ向かう事にした。




‐???視点‐


「ん…?」


私の眼は、何かを捉えた。


4人の余り見ない人間…いや、人間だけじゃないみたいだが…がこっちに向かってくる。


『ピピ…ガガ…聞こえるか?』


「はい、こちら椛です。」


手に持つ河童製の無線通信機(トランシーバー)を耳に当て、私は連絡を聞く。


『今、そちらに4人程人が向かっているが、彼らは敵ではない。丁重にもてなしてやってくれ。』


決して明瞭とは言えないが、聴きとるには十分なレベルだ。


「了解しました。敵ではないと確認できて何よりです。」


『後、文は居るか?』


軽く見渡してから、答えた。


「そうですね…外に居ないみたいですから、新聞社の中と考えていいかと。」


『解った。鬼の彼女は…?』


「いつもの通り、頂上付近で呑んでいるようです。」


『解った。ありがとう。引き続き監視を頼む。』


「了解です。」


通信を切り、私はその4人に危険が近付かないか監視する事にした。


…?あれは…?


次回予告


椛が見たものとは…!?


というわけで次回

「□1…焼き芋ってマジ美味いよね」


お楽しみに!

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