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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第四章「胡散臭い宗教ほど、面倒なものはない」
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人と神の争い


今日からまた更新開始です☆


「神とは大層な存在ね。でも、私はそう簡単には死にはしないわ。」


「それが最期の言葉でいいんですか?余りにもセンスがないと思いますが。」


「死なないから。少なくとも、あんたには殺されないから。」


「強がりを言ってられるのは今の内ですよ?」


「それは貴女にも言えるわ。」


「そうですね。では…そろそろ死んで貰いますか。」


彼女は軽く右腕を振る。


すると、彼女の横に白い大蛇が現れた。


「巫女が蛇を使うなんて中々珍しいわね。」


「私が信じる神の使いですけどね。猛毒持ちの蛇ですから、咬まれると死にますよ?」


「そう…じゃ、その蛇から倒そうかしら。」


「倒せるものならどうぞ?」


余裕綽々の表情を浮かべる青い巫女に対し、霊夢は行動に出た。


「霊符『夢想封印』」


狙うは白き大蛇!!


「そんな攻撃、通じる訳がないじゃないですか。」


ふわりと袖が舞い、彼女は霊夢の弾をかわす。


「それでおしまいですか?そんな訳無いでしょう?」


「ええ。その程度で終わりと見くびって貰っては困るわ。」


相手は神。

ならば全力で仕留めないと!


同時に駆け出した二人が、彼女に攻撃する!


「恋符『マスタースパーク』!」

「魍魎『二重黒死蝶』!」


一つの太い光線と、それを囲むように小さな弾が放たれる!


「連携とはやりますね。ですが!」


まるでこれを読んでいたかのように、彼女は弾と光線をかわし、反撃をする!


「ミシャグジさま!」


白蛇が魔理沙と紫の方へ飛び掛かる!


「…それを待っていたのよ。」


「は?ミシャグジさまに咬まれたら死ぬんですよ?まさか咬まれたいんですか?」


勝ったと言わんばかりの笑みを浮かべる少女に対し、霊夢はその自信の虚を突いた!!




「蛇じゃなく、猛獣が咬むのよ。…貴女をね!」




少女の真後ろ、翠の片翼を広げた猛獣が!!


「砲打『シューティングドライバー』!!」


背中を直に襲う鈍痛の強さが、猛獣の力の強さを示す!


少女は前のめりになる。


そこを霊夢は見逃さなかった!


「霊符『封魔陣』!」


「なっ…!?」


少女を結界が包み、蒼い電撃が少女に走る!


「きゃぁぁぁぁ!!!!」


電撃が収まり、少女はよろよろと立ち上がる。


「…まだです…こんな所で…私は…私は負けるわけには…!!」


「諦めなさい。幾ら神とは言え、4対1では勝ち目はないわ。」


確かに手負いの少女から見れば、相手はほぼ消耗していない有力者4人。


このままでは少女が圧倒的不利の状況である。




「ふふふ…あはははは!!」


突然少女が笑い始めた。


「何が可笑しいのよ?」


「何が可笑しいって?そうですねぇ…貴女方にも理解出来るように説明すると…」


少女は不気味に笑って続ける。


「もうすぐ貴女達に絶望が訪れます。」


「!!何か来るわ!!」


紫が声を上げる。


その声とほぼ同時に、少女の両脇が『歪んだ』。






「早苗ー、まだ終わらないのー?」


「余りにも遅いから心配したわ。」


その双極は、一目見ただけで恐怖を感じさせるような殺気を僅かに放っていた。


闘いに慣れていない者には気付かれない程のほんの僅かの殺気…。

が、死線を潜り抜けた4人は気付いていた。


『この二人は…強い!』


「早苗、大丈夫?随分傷を負ってるみたいだけど…」


「ええ。ですが、妙な術を受けてしまいまして…神力しか使えないんです。」


「後は私達に任せなさい、早苗。こんな人間達なら私達二人で充分よ。早苗は先に退きなさい、彼女が待ってるわ。」


「…解りました、神奈子様、諏訪子様。では、また後で…。」


少女が姿を消した。











-???視点-


「あ、早苗!ってその傷、大丈夫なの!?」


「大事には至りません…ですが、予想以上にダメージを受けました…先に戻りましょう、後は神奈子様と諏訪子様がやってくれます…」


「…いや、早苗は先に戻ってて。」


「え?」


許さないわ…絶対に許さない…!!


「ちょっと全員殺して来るわ☆」




次回予告。


二柱の神の実力の前に、レナ達は…!?


さらにまさかのあの人物が現れ、事態は急展開を迎える!


というわけで次回

「私は親愛なる友の為に戦うだけだから」


お楽しみに!

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