表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
超特別編「コラボしまくりですが、何か?」
82/123

【猫耳レミリア編】その5『Into the Pandemonium』


カオスの権化となる今回及び次回…!


先に謝っておきます、ごめんなさいっ!!


-レミリア視点-


私は日課となった、『紅魔館に住む者』の運命の行く先を確かめていた。


「…?」


また妙なビジョンを運命から見た。




何これ…私?


が、怪我したとかそんな様子はなく…

寧ろピンピンだわ、でも何かに驚いているみたい。


これから何か不吉な事でも起きるのかしら?




暫く物思いに(ふけ)っていると、近くで「パン」と乾いた音が鳴った。


これは…パチェね。

空間転移魔法…かなり高レベルの魔法よ?



「どうしたの、パチェ?」


紅魔館(ここ)に近付いてくる妙な魔力を持ったものについてよ。」


「妙…?氷精(チルノ)とか宵闇の妖怪(ルーミア)じゃないの?」


彼女達も随分妙に強い魔力を持っているが…?


「違うわ。この魔力の感じ…レミィ、貴女のものよ。」


「は?」


フランだと言うならまだ私の妹だから解るが、私そのもの?


確認の為、フランの居場所を聞く。


「フランは?」


「レナと外で何時もの通り遊んでいるわ。咲夜も一緒だから、フランじゃないのは確かなのよ。」


…確かに、外では相変わらずの閃光が見えている。

それに、フランの楽しそうな笑い声、レナの悲鳴が聞こえて、咲夜が「レナ、大丈夫ですか!?」なんて言っている。


フランじゃないのは確か。だとするなら…?


「パチェ、美鈴を起こしてきて。ドッペルゲンガーの類かも知れないわ。」


普通に考えれば、擬態能力を持った妖怪…例えば影真似人形(ドッペルゲンガー)とか魔法使い。


「…と思ってよく調べてみたんだけど…ドッペルゲンガーにしては真似が(うま)すぎるのよ。ドッペルゲンガーならば1分に一度だけ魔力の波長が狂う、ノイズが入るはずなのよ。そしたら変身魔法かなと思って、解除魔法もかけてみたけど効果なし。」


「つまり…?」


結論は…


「余程の高レベルの変身能力を有する何かか…同一人物、この二択よ。」


変身能力だったとするなら、私の弱点である太陽光対策をしていないと変身した所で即死する。

それに、誰かを騙すつもりなら日が照っている内に来ては意味がない。


…同一人物の可能性が高い。


「…同一人物だとしたら何の用なのかしらね?まさか紅魔館(ここ)を自分の家と間違っているのかしら?」


「同一人物だとしたらもう一つ問題が生じるわ。『同じ人間は自然には二人と存在出来ない』…魔法界の大原則が覆るわ。

人口だとしてもやはり複製(クローン)でしかない以上、生命維持はおいそれと簡単には出来ない。

賢者の石による命の複製…人造人間(ホムンクルス)がちょうどいい例だわ。あれの制御は大変…それに命の複製と言うのも、倫理的にかなり問題があるしね。」


パチェがふぅと一息付く。


「ふむ…でも、そのものに会ってみない限り、真実は解らないわ。百聞は一見に如かず…その件のものが来るまで待っていましょう。」


「ええ。警戒だけはきちんとしておきましょう。美鈴を起こしてくるわ。」


パチェは再び「パン」と音を立てて消えた。


「私の複製(クローン)か…面白い事をしてくれるじゃない。本物の実力、見せてやろうじゃないの。」











-猫耳レミリア視点-


『東方猫耳絵巻』


Stage:1『幻想の世界』

中ボス…風見幽香

ボス…藤原妹紅


Stage:2『人里で…』

中ボス…永江衣玖

ボス…上白沢慧音


Stage:3『紅魔館付近』

ボス?…ルーミア




今回はStage4!




「お・な・か〜、おなかがすいたのだ〜♪

おいし〜いたべも〜の、たべたい〜のだ〜♪」


ランランと歌うルーミア。

…やべぇ、可愛い。


あ、ダメダメダメ、私はお嬢様一筋なの!


「もう少しで着くわ、待っててね。」


「わーい!」


…今更思ったのだが、こんなに日が照っているのにも関わらず、私はピンピンだ。灰になったりする様子は全くない。


やはり見た目だけがレミリアで、中身はただの人間ということなのだろうか?


「…灰にならないのは嬉しいんだけど、飛ぶくらい出来たっていいんじゃ…」


ジャンプ力は地味に高かったが、空を自由に飛べる訳ではない。

タケコ〇ターが欲しいと思った今日この頃。


それに、キャーイクサーンと戦った時のあのスペルカードは何だったのだろう?


夢中になっていたとは言え、AVAは当然スペルカードの実装はなされていない。


そもそも関係ないしね。


まさか、幻想郷だから能力が追加された、とか?


そんなことは…あるのかな?


よく解らないが、もうすぐ愛しのレミリアお嬢様に会えるんだー!


カリスマMax状態のお嬢様、きっと言葉では言い表せない程のかっこよさなんだろうなぁ…


「着いたよ?」


「あ…」


いつの間に、紅魔館に着いていた。






…何時ものように寝ている門番、とは行かなかった!


「貴女ですね…侵入者は!」


え、なんで起きてるの?

こういう時って、寝ていてスルーできるんじゃないの?


「それにしても、お嬢様にそっくりですね…化けの皮を剥がしてやる!覚悟ぉ!!」


えっ、縮地法?

一瞬で姿を消すとか、Z戦士なの!?


「待ちなさい、美鈴!」


首筋に当てられたはずの裏拳が、寸前で止まった。




というより、この高圧的な声って…まさか!?




「…そこの者、一度だけチャンスを与えよう。私に化けているのなら正体を表せ。でないと次は…殺すわよ?」


と、独りでに開かれた扉の奥から現れた…



もう描写なんて要らないよね?私のターンで良いよね?



…よし、良いみたいだから…




きゃぁぁぁぁぁ!!

最高最愛のお嬢様がついにキタぁぁぁぁぁ!!!!


「ちょっ、貴女…」


幻想郷一の美少女、カリスマ溢れる麗しきお嬢様キタぁぁぁぁぁ!!


「ねぇ、ちょっと…」


よし、お持ち帰りよ!

何があっても絶対持ち帰りするんだから!

というよりお持ち帰りさせてよ、お持ち帰り!

お持ち帰りするんだー、おーもーちーかーえーりー!!


「お持ち帰りなんてさせないわよ!?ていうかなんで地の文で喋ってるわけ!?」


簡単ですよお嬢様、『愛』です!

愛さえあれば地の文で喋るなんて朝飯前どころか寝起きでも出来ます!


「とりあえずレミリアお嬢様、私と結婚してください!そして新たな幻想郷を、私と一緒に創りましょう!」


マリッジ、marriage、レッツマリッジです!


「えぇっ!?幻想郷を創るというのは中々面白そうだけど、結婚は勘弁よ!?そもそも貴女、女性でしょう!?」


くぅぅ、その意図しない展開に驚いてる顔…


萌えるっ!


「愛に性別なんか関係ありません!愛さえあれば全て変えられるんです!」


「何その少年漫画的な思想は!?とにかく、結婚はしないわ!」


「えぇー…」


「露骨に嫌そうな顔をしない!」


「しょぼーん…」


「顔文字を持ってこない!」


ぐぬぬ…(´・ω・`)←この顔文字まで知っているとは、流石お嬢様!


「…仕方がない、最終手段を講じましょう…要は私が主人公になれば主人公補正で願いは叶うはず!

レミリアお嬢様、見ていて下さい!愛を知った人間は最強だと言う事を、此処に証明してみせましょう!」


「はぁ…そこまで言うなら一度だけチャンスをあげましょう…私の部下を全員倒せたならば、結婚でも何でも好きになさい!!咲夜、何としても彼女を倒すのよ!!」


「かしこまりました、お嬢様!」


…十六夜咲夜…レミリアお嬢様の寵愛を受けている…敵!


「レミリアお嬢様の愛を受けるのは私だけで良い…!十六夜咲夜、同じ貧乳としてなら歓迎するけど、これは別の問題よ…!!」


「なっ、私はちゃんとあります!」


「そう主張するのが貧乳(わたしたち)よ!とにかく…やられなさい!!」






此処に、レミリアお嬢様を賭けた死闘が、始まった。






『東方猫耳絵巻』


Stage:4『結婚試練』

中ボス…十六夜咲夜

ボス…紅美鈴


Stage:5『結婚試練2』

中ボス…パチュリー

ボス…フラン


Stage:6『最後の壁』

中ボス…???

ボス…???


次回予告!


これが…最終回?


え、最終回…じゃない?


えぇっ、どっちなの!?


というわけで次回


「その6『Let's Marriage!』」


お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ