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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
超特別編「コラボしまくりですが、何か?」
78/123

【猫耳レミリア編】その1『The Survival』


最もカオスになるかも知れない猫耳レミリア編突入!!


これは、とあるゲームをしていた少女があるトラブルに巻き込まれた、そんな感じの物語である。








「はぁ…」


と溜息を吐く、レミリアにそっくりな姿の少女が居た。




彼女の名は猫耳レミリア。




名前の通り、あの紅魔館に住む吸血鬼、レミリア・スカーレットにあやかっている。


が、そんな事はあまり問題ではない。


少なくとも、彼女が今さっきまで置かれていた状況に比べれば瑣末(さまつ)な問題ではないのだ。










「ど…どうして…」


目前に起きている、悲劇。


「なんで…こんなに…皆…」


膝から崩れ落ちるようにして、へなへなと座り込む彼女。


それもそうだ。






今まで周りに居た見知らぬプレイヤー達が一瞬で斬り捨てられたのだから。






「…?驚いた…まさか生き延びる人が居たなんて…」


少しずつ、『彼女』がこちらに歩いて来る。


「こ、来ないでっ!!」


生存者はその『彼女』に向かって両手に構えた銃火器(マシンガン)のトリガーを引く。


恐怖からの攻撃。


だが、銃弾は上手く行っても『彼女』の白銀の髪を僅かに掠る程度。


そんな攻撃で、『彼女』を倒せるはずはなかった。


震えた銃身、不安定な精神状態では、どう考えても倒せる可能性は、0。


「…」


相手が何か言っているが、猫耳レミリアにはその言葉すら届かなかった。


「まず、人の話を冷静に聞けるようになろうか。」


一瞬、まさに一瞬で二丁のマシンガンが奪われた。


「か、返して!」


猫耳レミリアは必死に武器を取り返そうとする。


「とにかく落ち着いて。そしたら返してあげるよ。」


「え?」


動きが止まった。


「まず、自己紹介から。私はクロナと言います。貴女と同じ、ネットの中の存在だよ。」


「ふぇ?CPUとかNPCじゃないの?」


「ちゃんと中の人も居ますよ?」


「うっそ!?ホントなの!?」


「ホントです。ちなみに中身は男だけどね。」


「えっ」


俗に言うアレなのかと一瞬思ったが…


「だって妹が勝手にキャラ作成しちゃったもん…」


「妹居たんだ」


「うん」


まぁ、なんか色々あって、私は助かった。






「…そんなオチだったんですか!?」


クロナさんに聞いた話の全容は、これだ。




どうやら、「絶対的に強い存在」を探していたらしく、クロナさん本人が直々に確かめていたらしい。

で、それに生き残ったのが…私。


「あの…斬られた人達は…」


「強制ログアウトになっただけ。大丈夫。」


「それに、その顔…明らかに…」


「魂魄妖夢だね。」


さっきの白銀の髪からしてまさかとは思ったが…本当だったとは。


「それに、私がやってるAVA(ゲーム)ではあなたを見た事ないけど…」


「別のゲームからの出演。そうだ、これからあなたにはやって貰いたい事があるんだけど…」


「え?」


ポカーンとしていると、衝撃の一言を聞かされた。


「今からあなたにはある場所でサバイバルをしてもらいます。きっとあなたは喜ぶ場所だと思うけど、あくまで生き残るのが目的だから。やられたらいろいろとまずい事になるから、気を付けてね。」


「具体的には…?」


すると、クロナさんは顔を背けてこう呟いた。


「…最悪、死ぬ事に…バーチャルのはずなのに、本人が。」


「えぇっ!?」


何この超物理法則完全無視なペナルティは!?


「とりあえず、きっと向こうに行けば解ると思うけど…とにかくいってらっしゃい!」


ぽいっといきなり投げられる私。


その先にはよく見る紫色の隙間が。


「うそぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!?」


かぷっと隙間に喰われる私。
















「…これでいいかい、紫さん?」


クロナという仮面を消し去り、俺は本来の姿に戻る。


「ありがとう。戦闘能力は0に等しいけど、能力はかなり便利ね。」


「まぁ、この能力を得たせいで肉体を失くしたんだが。」


なんせ毛玉だもん。


「…そうね。後は私に任せて。」


「あいよ。」




次回「その2『Escape from Enemy』」


とんでも展開はまだ続く!


猫耳レミリアの運命や如何に!



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