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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
超特別編「コラボしまくりですが、何か?」
76/123

【光編】その5『今度こそ宅配終了?』


次回最終回!



ー光視点ー


俺は今、すごいものを見ているのではないだろうか。


幻想郷の結界管理人、八雲紫と博麗霊夢。


レミリア・スカーレットを始めとする紅魔館の面子…十六夜咲夜(現在「紅茶を淹れてきます」と言って不在)、パチュリー・ノーレッジ、紅美鈴、フランドール・スカーレット。


…彼女達が一堂に会するなんて、そうそうない。




「…で?レナは大丈夫なんでしょうね?万が一なんてことがあれば、私は貴女に宣戦布告するわよ、八雲紫?

私が幻想郷とレナとどっちを取るかなんて…貴女なら解るわよね?」


レミリアが真剣な表情で言う。

それだけ彼は…欠けてはならない存在なのか。


「大丈夫よ。ただの障気感染。霊夢がきちんとお祓いしてくれるから、問題はないわ。けれども、万全を期して、今日は安静にするといいわ。」


「…巫女、レナは大丈夫なのね?」


改めて確認するレミリア。


「いい加減名前で呼びなさいよ…ええ。やたらと濃い障気だったけど、大丈夫よ。ただし、今日は無理をさせないこと。一応念のためよ。」


結界に暖かく包まれたような彼は、安らかな顔だ。

命に別状はないようだ…良かった。


「…解ったわ。こういうことは余り詳しくないから、その…ありがとう。」


それを聞いた霊夢は身体を一瞬硬直させた。


「紫、今すぐ帰りましょう。嵐の予兆よ。」


「そうね。これは大きい嵐ね。」


「お前ら私を何だと思ってる!?」


ツッコミに入るレミリア。うん、有り得ないね!


「だって貴女のようなプライド高い吸血鬼がお礼なんて…最近、幻想郷の一部の空間が歪んでいるけど、貴女の仕業だったのね。これで解決出来そうね。」


面白いネタを見つけたような顔をして言う紫。


「あのねぇ!幾ら貴女達にとって有り得ない事が起きたとしても、異変レベルではないでしょう、これは!お礼言って何が悪いのよ!?」


「別に悪いとは紫は言ってないわ。ただ…貴女も変わったのね。」


「はぁ?」


少し霊夢に突っ掛かり気味のレミリア。


…まぁ、自分が礼を言っただけで異変レベルなんて言われたらそりゃ怒るよな。


「少し違うわ霊夢、私達は変えさせられたのよ。良い方向に、彼…レナのおかげでね。」


「そうね…。確かに、レナが来てからは目立った異変は少ないわ。貴女(レミリア)と紫と…あの姫(かぐや)くらいしか。

妖怪が悪さをすることも少なくなってきた気もするし…平和になってきている、ということかしら。」


平和も良いけど、そしたら別の仕事を探さなきゃ…と一人呟く霊夢。


「…まぁとにかく、暫く私と紫がレナを見てるから、心配は無用よ。」


「…そうか。くれぐれも頼むわ。」


「任せなさい。私達も、レナをこんなことで死なせるなんて惜しい事はしないわ。」




「お待たせしました。お茶をお持ちしました。」


「ちょうど良いタイミングね、ツッコミに回ったせいで喉が渇いたわ…」


「霊夢と紫様もどうぞ。」


手早く渡されるティーカップ。

というか咲夜が「紫様」って…お客さんとはいえ違和感がある。


「お茶だ…………あ、これ美味しい!」


「香りが良いわね。…ジャスミンティーかしら?」


「ご名答です、紫様。取れたて新鮮のジャスミンを用いました。」


実は作者も良く飲んでます、ジャスミンティー。

すっきりして飲みやすいよ。(個人的感想)


「貴方も是非どうぞ。」


あ、忘れられてなかった。


「どうもありがとうございます。」


一口飲んでみる…う、美味い!


「咲夜、これ紅茶じゃないよね?」


「そうですね…烏龍茶にジャスミンの香りと風味を入れただけですから、紅茶ではないですね。」


「しかし、これはこれで良いわ。咲夜、これからはたまにこのお茶を淹れなさい。違う味と言うのも良いものね。」


「かしこまりました。ところで霊夢、レナが起きるまでどのくらい時間がかかるのかしら?」


「そうね…早くても日が沈む頃かしら。でも、明日の朝にはピンピンしてるはずよ。」


「それでしたら本日は此処に泊まって行って下さい。お嬢様、別に構いませんよね?」


「構わないわ。レナが大丈夫と判断するまでは帰さないつもりだったから。」


「…ということです。」


「解ったわ。紫、交代でレナを見ましょう。」


「ええ。念には念を入れて、ね。」


というわけでその後の会話から、霊夢と紫がレナの看病、咲夜が夕飯作りを担当することになった。


「…あ、咲夜さん、もう一人来るんでその人の分も夕飯をお願い出来ませんか?」


勿論、阿求の事だ。

かなり待たせてしまっているから、彼女も連れてきた方がいい。


「もう一人ですか?わかりました。では早めにその人を呼んでおいて下さい。食事は作りたてが一番ですので。」


「すみません、ありがとうございます。」


俺は阿求を呼びに、トラックに戻った。











「遅いです!荷物を届け終わったかと思ったら拳銃取りに来ただけで、それっきり戻ってこないなんて!」


「ごめん、阿求。事情は後で話すから、俺に付いてきてくれ。」


「…へ?」


「お腹、空いただろ。咲夜さんがご飯作ってくれてるから、一緒に食べよう。」


「…もう、心配ばかりかけるんだから…」


「んな?なんか言った?」


「なんでもありません!さ、早く行きましょう!」


「あ、ああ…」






俺達はこのあと、咲夜さんが腕を奮って作った豪勢なディナーを美味しく頂き、紅魔館に泊まる事にした。




というわけで次回、光編最終回!


「その6『光溢れる世界へ』」


お楽しみに!



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