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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
超特別編「コラボしまくりですが、何か?」
73/123

【光編】その2『行き先は何処へ?』


お待たせしました!


ユニークついに20,000突破!



凄いなぁ…



ありがとうございます!


-光視点-


「う…あ、阿求…大丈夫か?」


あれからどれくらい時間が経ったのかは解らないが、俺は目を覚ました。


まるで投げ技を喰らいまくったかのように身体中が痛いが、それより阿求が心配だった。


「こっちは大丈夫です…でも、此処は?」


トラックの窓から外を眺めると、空がやけに明るい。


というよりも、真っ昼間だ。


太陽の…と言ってもあれが本物かは解らないが…位置がそれを教えてくれた。


「とりあえず、色々見てみよう…話はそれからだ。」


俺はキーを捻り、エンジンを始動した。


…あんなことになったにも関わらず、奇跡的にエンジンが動いた。


異常な音も聞こえない…不幸中の幸いという奴か。


「人里に行ってみよう。情報が欲しい。」


「そうですね!」


トラックを走らせ、人里へ向かう事にした。











-紫視点-


「って、また部屋じゃん…」


私は「また」の展開に少々落胆した。


「ノートか…」


とりあえず、中を読んでみる。


『扉を開けてみたまえ…と言いたいところだが、もう彼は君の世界に来ている。今回は見つけやすいだろう…本来、君の世界ではまだあってはならないものも引き連れているから。』


「もう来ているんだ…」


私は引き返し、その「彼」を探しに行った。











-光視点-


「…おかしいな。」


俺はある可能性が頭に浮かび、自らが置かれている立場に悲観する。


「え?」


「普通、俺が運び屋だと知っているなら…」


窓越しに見える、人々の視線。


「俺達をこんな奇怪な目で見ないだろう。」


「つまり…どういうことですか?」


いまいち事態が飲み込めてなさそうな阿求に、俺は最悪の可能性を話した。


「俺達は何処かに連れて行かれた。それは確定だ。だけど、此処は…俺達の知る世界、俺達の知る幻想郷じゃないかもしれない。」


「へ?」


すっとんきょうな声を上げる阿求。

それもそうだ、とんでもない仮説だから。


「そう考える理由は2つ。まず、俺を知ってるような人が一人もいない。

そしてもう1つ、俺のトラックを珍しそうな目で皆見ていること。

こんなこと、俺が幻想郷に来たばっかりの頃じゃなかったら有り得ない。」


「皆、忘れたんじゃ…?」


「忘れるなんて事も有り得ないよ。一人二人の世界じゃない、全員が同時に忘れる(・・・・・・・・・)なんて、それこそ…あ!!」


俺は思い出した。

そんなことを出来るのは、一人しかいない!


「阿求、慧音先生の所に行こう!」


「…あ!」


「もしかしたらもしかするかもしれない…!慧音先生が『全員の歴史を食べた』としたら…!」


勢いで動こうとしたが、寸前で「待てよ?」と立ち止まる。


「仮に慧音先生がやったとしても…なんでそんなことを?」


「そんなことを考えていてもどうにもなりませんよ?少しでも可能性があるのなら、確かめるべきです。」


「確かに…確かめるだけなら悪い事はないな。よし、行こう!」


俺はハンドルを握り、慧音先生の元へ車を走らせた。





「は?なんで私がそんなことを?」


慧音先生が「?」と首を傾げている。


すっとぼけられて…いるのか?


「いや、俺の事を知ってる人が一人もいないんですよ。」


「そんなことを言われてもな…当の私も君の事は全く知らないんだ。…横に居る彼女なら見たことがあるが…確か、稗田阿求だったか?」


「ええ、合ってますよ。」


「私は最近、能力を使うような事は…彼が冤罪を疑われた時くらいしかなかったな…」


「彼?」


阿求が突っ込む。


「知らないのか?レナだよ、レナ。」


「レナって…あの彩埼玲奈?」


「何故にフルネームなんだ…そうだ。彼の冤罪を晴らす為に、私は歴史を確かに食べた。…が、それ以外は全くだ。」


「そうなんですか…」


慧音先生が、そもそも俺の事を知らないという時点で既におかしい。


そして、その違和感はさらに深まる。


「ところで…あの動くものは何だ?どうやら君たちはあれを使えるようだが…」


「!!」


確定だ。

この世界は…俺の知る幻想郷ではない!


「あれは自動車って言うんです。少しの操作で楽に動ける機械なんですよ。」


「ほう、興味深いな。今度河童に聞いてみよう。機械は河童が強いから。」


「すみません、ありがとうございました。」


俺達は慧音先生と別れ、今のやり取りで解った事実を阿求に伝えた。


「…まずいな、この世界は幻想郷なのは幻想郷だが、俺達の知る幻想郷じゃない。それに、文明もかなり差がある…トラックはないようだし。」


「つまり、別の幻想郷、と?」


「そうだな…ガソリンも補給出来ないし、トラックは大事に使わないとな…!」


だが、今の話を聞いて良かった事はある。


彩埼玲奈…彼は実在する人物で、かなりの有名人。


ならば、彼の行方は楽に掴みやすい。


「よし、情報収集だ!彩埼玲奈…彼についての情報を掴もう!」








が、その直後にある言葉を聞く。




「それこそさっきの上白沢慧音に聞けばいいんじゃ…」






「あ」






というわけで再び慧音先生の元へ戻る俺達であった。


次回予告ー♪


光、ついにレナに出会う!



というわけで次回

「その3『宅配終了?』」


※最終回じゃないですよ(;^_^A


お楽しみに!


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