【蓮也&トシキ編】その7『感動の再会?』
蓮也編最終回!
-トシキ視点-
「よっ、蓮也!」
「トシキ!大丈夫か!?」
蓮也、生きてたんだな。
「ああ!それより蓮也、頼みがある!」
「なんだ、我が友よ!」
俺は満面の笑みで、こう言った!
「死んでくれ!」
「そうか、俺に死んで欲しいのか、なら死のう…………って、えぇぇぇぇぇ!!?」
何故だ、何故に死ねと言うのか!?と言うような唖然とした顔の蓮也。
「だって蓮也、忘れてるだろ?自分のしでかしたことに…」
「…?」
ピンと来ない蓮也。
あぁ…マジで死んだな。
だってその惚けた感じを見て、ゆかりんが…
「紫奥義『弾幕結界』」
スペカ発動してるもん。
「え『ピチューン!!』」
残機が1つ減りました。
「まだよ。境符『四重結界』」
ピチューン!!
「貴方が死ぬまで撃つのを止めないわ、『深弾幕結界-夢幻泡影-』」
ピチューン!!
「境界『永夜四重結界』」
ピチューン!!
「存在否定なんてよくしようと思ったわね、魍魎『二重黒死蝶』」
ピチューン!!
「結界『生と死の境界』」
ピチューン!!
「……………………」
「やっと死んだのね。」
オーバーキルってやばすぎだよゆかりん…
「申し訳ございませんでした」
蓮也の土下座。
「許さない…絶対許さない…!」
怒りのゆかりん。
「もう許してあげて…」
宥めるオレ。
「…トシキがそこまで言うなら…いいわ、トシキに感謝することね。」
何とか助かった蓮也。
「というより、紫がそこまで怒るの初めて見た…何をしたんだ、蓮也?」
「私が八雲紫じゃないと言ったのよ。…殺したくなるのも解るでしょ、レナ?」
彼がレナか。
「…………うん、解らなくはないね…ところで、そこの袴姿の君がトシキか?」
「ええ。オレがトシキです。トシキ=スピードスター。一応、神の端くれです。」
「神様!?」
びっくりされてるが、いつものことだ。
「うちの蓮也が迷惑かけました、すっごくアホだったでしょ?」
「頭ん中⑨のトシキに言われたくはないな!」
「んだと蓮也!?ブッ飛ばされてぇのか!」
「おぉいいぜ、白黒はっきりつけようや!!」
オレと蓮也が睨み合う。
「…レナ、任せるわ。此処でケンカされても困るし。」
「解った!砲符『リヴァイバル・β』!!」
光線が迫る。
「「えっ」」
チュドーン!!
「…」
「…」
蓮也もオレも、地面に伏していた。
「…そう言えば、成すべき『あること』って何なのかしら…?」
とゆかりんが言った瞬間、オレと蓮也の身体が光り始めた。
「え、何が起きるの?」
「身体が…消えてく…!」
オレと蓮也の身体が少しずつ薄くフェードアウトしていく。
「別れの時って事か?」
「みたいだな。短い間だったけど、楽しかったぜ。」
蓮也がレナに親指を立てる。
「もう行ってしまうのか…早いな。」
「大丈夫だ、レナ!俺達が居なくなっても…」
「心には何時でもいる!そうだろ、蓮也!」
「そういうことだ!また何時か会おう!んじゃな!」
オレと蓮也の姿が…
いや、オレは蓮也が消えた事しか解らなかったが…
消えた。
-紫(B)視点-
蓮也とトシキの姿が消えたと同時に、頭に響く声。
『彼らはよくやってくれたよ。だが、まだ終わらない…またあそこに来てくれたまえ。』
「はぁ…暫く続きそうね…」
私は小さく嘆息し、またあの歪みに向かった。
次回より「幻想の運び屋」とコラボ!!
というわけで次回
「【光編】その1『始まりはいつも突然に』」
お楽しみに!
※次回更新はプロット等の制作関係上、2、3日後になると思います。