【蓮也&トシキ編】その4『デジャヴと狂気』
ユニーク19,000突破…!
もうすぐ大台の20,000だー!!
-蓮也視点-
…ふぅ、鈴仙を嫁にしておいて助かった…
レナは何をどうしても死なないみたいだからな…ならば頭を狂わせてしまえばいい。
俺の能力…『幻想を実現する程度の能力』の1つ、『波長的幻想実現』。
ぶっちゃければ鈴仙の能力…『狂気を操る程度の能力』をさらに強化したような感じの能力だ。
相手が俺の目さえ見てくれれば狂わせられる。
まるでギ〇スだな…そのうち『貴様は…死ね!!』とか使えるようになるのだろうか。
ま、レナが狂ってくれたから俺の勝ちはほぼ決まったようなものだ。
さぁて…止めを用意しておきますか。
「魔砲『ディバインバスター』」
右手の先に集まる紫色の光。
「…終いだ。」
ゴウッ!!!!
「…な、なんで…」
なんでだ、なんで。
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで…
俺が、宙に舞ってるんだ。
「…済まねぇな、蓮也。蓮也の精神攻撃は、治した。」
レナの能力は解る…『己の傷を癒す程度の能力』。
だが、一体何のカラクリだ?
傷なんて与えていないはず…なのに、何故?
「精神まで狂わせたのが悪かったな。狂わせて自傷行為に走らせるか自殺に持ち込む…それが、鈴仙の能力だろ?」
「だが、俺はレナに狂気をぶつけた…狂ったはずだ!」
「悪いな。俺はその対策もきちんとしていたんだ。精神異常も、立派な『傷』だぜ?」
やられた、治っちまうじゃん!
「マジかよ…!それでも、なんで俺が宙に舞ってたんだ!?」
するとレナは、右手を開いて見せた。
レンズ…?
「照準『ハイパーグラビトンレンズ』…蓮也のミラーシールドと同じ事をやったまでだ。」
「びっくりだ…!サプライズだぜ、マジで…!」
「戦いを再開しようぜ?蓮也…まだ終わりじゃないんだろ?」
当たり前だ…だけど、俺も結構疲れてるんだ…
「次の一撃で決めてやる…!!」
「お、そりゃいいな!んじゃ、大技出しますか!」
レナの動きが…止まった?
「大技には大技で対抗だ!螺旋…」
「砲打…」
同時に動く二人!
「超電磁ぃ!!ゲッタァァァドリル!!ブレェェェェェク!!」
「シューティング!!ドライバァァァァァァ!!!!」
「「どがべしっ!!」」
で、同時に倒れた。
被害状況は…
俺→ぶっ飛んで木を薙ぎ倒し、全身打撲
レナ→ドリル直撃でぶっ飛んで地面に埋まり、全身打撲
「あ…が…やべぇ…身体が…」
「俺もだ…死にはしないが…こりゃやばい…」
…お互い、虫の息状態…
…そして。
この世界に一人、とんでもない事になっていた人がいた。
「な…なんで…」
その人は自らの変化に驚いていた。
「なんでこんなに気持ち悪い身体になったのよぉぉぉぉぉ!!!?」
その人の身体には、緑色の鈍く光る触手が生えていた。
「最近全然出番ないなって思って影でちまちま頑張ってたのに!それの報いがこれなの!?あんまりだよー!!」
うわぁぁぁんと泣いているこの人物。
名前は…
砕先零奈。
そうだよ、名前一致ネタだよっ!!
こんな奴居たっけ?と思う方は第二章読むと幸せになれると思うよ!
「なんなのこの妙にヌメヌメした触手は!?なんかえっちぃ感じがしてやだよー!!」
キャラ完全崩壊。
「ふぇ?何これ?」
多数の触手の内の一本が器用に一冊のノートを掴んでいた。
「…」
零奈はそのノートを開いて見てみた。
『済まないな、君に魔法をかけておいた。別の世界に居る、零奈という女性の力を一部コピーして君に移植した。
その触手は「しゅー君」と言って、君の思い通りに動いてくれる優しい奴だ。
見た目はアレだが、どうか嫌わないでやって欲しい。』
「しゅー君って…言うの?」
すると触手達が一斉に頷いた。
「え!?皆しゅー君なの!?」
『あ、そうだ、触手達全てひっくるめてしゅー君だからな。』
「そ…そうなんだ…」
『しゅー君は多彩な才能を持ち合わせている。まず、弾幕が張れる。』
「ほんと!?やってみて!」
すると、触手達はあちこちに弾を乱射した。
「すごーい!!」
『次に、君の心が読める。試しに、撃ってみたい方向に目を向けて念じてみたまえ。』
「…」
零奈は右手の方向に見て、軽く念じてみた。
すると触手の一本から弾が右に放たれた!
「一心同体って事…?」
『さらにだ、実はしゅー君は他人の治療までできる。怪我人が居たらやってみたまえ。因みに君にも使えるぞ。』
「才能有りすぎだね…天才なの?」
すると触手は何かを書いて見せた。
【ちがうんだ、しょくしゅいっぽんいっぽんがちがうさいのうをもってるんだ。ぼくみたいにてさき(というよりしょくしゅだけどね)がきようなやつもいれば、だんまくをはるのがとくいなやつもいるんだ。】
「平仮名でも文字が書けるって器用不器用の話じゃない気が…」
【れんしゅうしたんだ!でもかんじはあんまりかけないんだ…】
「それでも凄いよ…」
【ぼくたちはいろいろできるんだ、だからきらいにならないでね!】
「解ったわ。でも、ちょっと…このままじゃ流石にやばいかなぁ…」
【かくれることならできるよ!でも、あなたのからだをすこしかりなきゃいけないんだ…】
「別にいいわ。それくらいなら大丈夫よ!」
【わかりました!そしたらかくれるね!】
背中に寒気が走った。
「背中に隠れたのね…これから宜しくね、しゅー君。」
『気に入って貰ったようで何よりだ。だが、君には1つデメリットがある…』
「え?」
『まぁ…それはいずれ解るだろう。』
「すっごく気になる!」
こうして、触手を手に入れた零奈。
これは大丈夫なのか!?
色んな意味で!
そしてレナと蓮也の運命や如何に!
トシキ、君は何処に行ったんだ!?
次回を待て!
此処で1つ…
東方七人録のファンの皆様、ごめんなさい!(零奈的な意味で)
というわけで次回
「その5『この世界の零奈はなんか…真面目だなbyトシキ』」
お楽しみに!