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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第3.5章「Escape from Gossip!!」
62/123

喧嘩両成敗とはよく言うが、これはやりすぎなレベルだと思う


第3.5章最終話!




-幽香視点-


「!」


私は声の主に驚いた。


何故…何故、彼が?


「止めろ!冷静になって周りを見てみろ!」


言われた通りに周りを見渡す。


大地はひび割れ、花畑だったはずの周りは荒んでいて…


「…な、何?私…久しぶりに大暴れしてたの?」


「あ、解ってくれた…そうなんだよ!このままじゃ色々とまずかったぞ!」


「あ…そうだったの?そう言えば結界があったんだっけ…忘れていたわ。」


そうだ、あの時のように暴れるのはまずかったんだった。

紫が昔、そんなことを言ってたわね。


「つまり、貴方は私を止めに来たわけね。」


「ああ。」


それにしてもこの有様…中々に酷いわね。


また花を育てなくてはいけなくなった…戦いに飢えるのも考え物ね。


「ふぅ…でも久しぶりにかなり動いたからストレス発散にはなったわ。」


代償がかなり大きくなる所だったけど。


「…私は戦いを止めなきゃいけない理由は解ったけど、あちらは解っていないみたいよ?」


見れば、さっきまでの相手が蔓を引き千切って立ち上がる所だった。


「どうするの?」


「事情は説明するが…聞かないようなら一撃かます。」



彼は背中の武器に手をやった。









-らぐな視点-



「どういう…事ですか…!」


「俺はこの戦いを止めに来た。それだけだ。」


頼むから解ってくれ、レナ。


「まだ…まだ戦いは終わってない!」


「だとしても、どうやってもレナは負ける結果が見えていた。止めなかったら死んでたぞ?」


「だが…俺は生きている!邪魔をするなら…らぐなさん、貴方を倒す!」


「解らず屋め…死んでも文句は言うなよ?」


残念だがレナ、お前は俺の3回の攻撃でぶっ倒れる。


手負いなら倒せる自信はあるんでね…恨むなよ!!


「行くぞ…ヘルメス。」


俺の武器…ヘルメスが形を変える。


ヘルメスは3つの武器になることが出来る。


今回は…


「ブレイドモード。」


剣で行こうか。


「そんな重そうな武器で、俺を捉えられるとでも思っているんですか!」


レナが俺に一瞬で距離を詰めて拳を振りかぶる。


縮地法か…確かに距離を詰めるには最適だが、練習を積まないとただの的だぞ?



それを証明してやるか。


「思ってるからやっているんだよ。剣符…『三連断』」


ヘルメスが吠える。


ヘルメスの剣形態は「相手を斬る」のが目的ではない。「相手を砕く」のが目的だ。


だから剣は重い、確かに重いのだ。だが…



「ヘルメスは生きた武器なんでね…学習はするのさ!!」



当てられないなら当てれる程の速さになればいい。


だから…


剣に推進力となるものを付ければ問題ない!!


「速すぎてびっくりすんなよ!!ヘルメス!!」


ブンッ!!と剣を横に振る!!


それはレナの左腕を砕く!!


「は…速い!!」


「ほらほら、ボサッとしてると頭砕けるぜぇ!!トリス!!」


続いて右肩に一撃!!


「がぁっ!!」


「ラストぉ!!歯ぁ食いしばれよ!!」


よろけて無防備になるレナの背中に…最後の一撃を!!


全体重を乗せた一撃を!!


「メギストス!!」











「…やりすぎでしょ。完全に伸びてるわ。」


「あそこまでしないときっと俺がやられたぞ?」


「…それにしても、私としたことが…花を…」


「それは育て直せばいいじゃないか。何も一生育たなくなった訳じゃないんだから。」


「…そうね。皆、ごめん…」











こうして、レナの逃走劇は終わりを告げた。


え?もう一人はどうなったかって?


じゃ、見てみましょう。











「さっさと捕まりなさい!貴女さえ捕まえればお金に当分困らないわ!」


「くっ…!」


まだ霊夢に追いかけられていたようです。


「あの巫女と本気でやりあっても勝てる算段は余りない…!どうすれば!」


「あ、お姉様だ!」


「ふ、フラン!?なんで此処に!?」


「咲夜が教えてくれたの!それよりあの巫女をやっつければいいんだね!禁弾『スターボウブレイク』!」


「え、嘘、こんなところでやられるなんてぇぇぇぇ!!」




巫女、撃沈。


次回より本編は暫くお休みします。


代わりに!!




第3.5章その2をお送りします!!


というわけで仕込みをするので暫くお待ちください〜♪


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