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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第3.5章「Escape from Gossip!!」
58/123

最強と不死の激突


後行っても5話くらいで3.5章その一は終了する予定です。


その後からその二行きますので、キャラ提供をお願いします!


詳しくは目次の「作者からのお願い」を参照してください!


-引き続きレナ視点でお楽しみ下さい-


「神を殺したってどういう事だ…!?」


「此処からは私が話すわ。」


イヴェリアが紫に代わって話し始めた。


「私は昔の彼女を知っているの。昔の彼女は一言で言うなら『孤高の一匹狼』…それは毎日のように戦っていたわ。

ある日、ついに彼女は人間や妖怪なんかじゃ満足出来なくなった…余りにも相手が弱すぎるから。

だから彼女は人間や妖怪からかけ離れた存在に戦いを仕掛けるようになったわ。神を殺したって話はその時の事ね。」


イヴェリアは紫に「長くなるからお茶をお願い」と頼み、やがて届いたキンキンに冷えた麦茶を啜りながら話を再開した。

紫はすぐに何処かに行ってしまったようだ。


「昔の幻想郷は、史実等によると外からの脅威に怯えながら存在していた世界らしいわ。外から色んなものがやってきては幻想郷を蹂躙していた。まぁ、八雲紫や西行寺幽々子、件の風見幽香が現れてからは話が変わったけどね。

特に幽香は、昔から戦いをしていたから…その身に刻まれていた戦いの才能を大いに使ったわ。」


「え?イヴェリアさんってその頃にはもう居たんですか?」


「ええ。幽香が神を殺したのは今からおよそ150年くらい前…私はその時100歳くらいだったかしら。」


さらっと衝撃の事実!?


「あ、妖怪にとっては500年くらい生きてやっと大人の人間くらいだから。しかも、妖力とかがかなりある紫や幽々子、幽香はそれでさらに身体を強化してるから、後数千年くらいは普通に生きられるんじゃないかしら。

今で紫は確か人間で言う15、6歳くらいの身体だし、幽々子はそもそも幽霊だから老化なんて有り得ないし…この三人には老化って話はないに等しいわ。」


因みに私はまだ人間で言う10歳前後なんだけどねとイヴェリアは照れ笑いをした。


「もう一つ、私達妖怪は人間で言う所の大人の身体を手に入れるのは、妖力さえあれば何時でも手に入れられるわ。だから赤ちゃんだって産めるのよ、私は。」


なんか妖怪は凄いって事が良く解りました。


「話に戻るわね。そんな妖怪達が居るものだから、外から来た侵略者は数を減らして行ったわ。でも、たった1人だけ永く生き延びた者が居た…そう、それが阿修羅よ。

阿修羅は戦いの神とされる生ける伝説…彼の目の前には敵の死体しかなかった。そこまでの力を持っていたから、彼は紫や幽々子、ついでに私と張り合えていたわ。」


さらっと衝撃の事実その2!?


「でも、どうしても阿修羅は倒せなかった。瀕死に追い込む事は出来たけど、いつも逃げられていたわ。

そんなある日よ…幽香が姿を消したのは。」


「姿を消した…?」


「そして直ぐに戻って来たわ。異様な力を携えて、ね。彼女は再び阿修羅と殺し合いをした…数日間に渡る戦いの末、幽香は阿修羅に止めを刺し、勝利した。

彼女は凄く満足そうに笑っていたわ…楽しかった、そう呟いていた。」


こんな話だけでも解る、今から俺が戦おうとしている相手の恐ろしさを。


「神すら彼女の前では死を迎える…そんな彼女が、貴方に興味を持った…それはどういうことか、解る?」


最強と呼ばれた彼女が、俺を直々に指名した…つまりそれは。


「俺を…敵として見ているって事ですか?」


「ええ。そしてもう一つ。貴方が阿修羅以上の強者であることを期待しているのよ。彼女を本気で倒そう、満足させようと思うのなら、貴方は阿修羅以上の強さを持たなくてはならない。」


「…」


勝てる気がしないんだが。相手は神を殺せるほどの強さ…一方俺って精々妖怪退治屋レベルだし。


「というわけで、私が居るのよ。貴方の力に関しては紫や幽々子、それに文から聞いています。貴方なら可能性はある。私はそう判断したわ。

…幽香と張り合えるレベルの強さを、手に入れましょう。」


「え?でも、どうやって?」


「『地獄の女王』…いや、『閻魔大王』の力を借ります。」


はい?閻魔大王?


え、あの閻魔大王?


「ええ。彼女ならば貴方を鍛えるには十分でしょう。伊達に地獄を律しているわけではない。それなりの強さが、彼女にはあるから。」


「というわけで呼んできたわ。」


いきなり隙間を開けて現れた紫。


…の後ろに、誰かが居た。


キッとこちらを見据える、見ただけで畏縮してしまいそうな威圧を放つその少女。


深い緑色の髪は、肩にすらかからず、きっちりと整えている。


「…始めまして。貴方が罪人ね?」


「え?」


「貴方は黒です。故に私が裁きます。」


ちょ、意味が解らないんだが。


「紫、彼を連れていくけどいい?」


「構わないわ。」


は?俺の意思完全無視?


「では参りましょう。地獄への旅を…」


「おい、ちょっと、事情を説明してく…」


後ろから誰かに蹴られ、同時に開いた隙間に落とされる俺。


「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」



久しぶりに真面目な予告!



地獄に落とされたレナ!


そして閻魔大王の正体とは!?


というわけで次回

「貴方は強さを履き違えていると言われました」


お楽しみに!

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