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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第3.5章「Escape from Gossip!!」
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レミリア包囲網


結構長くなる予感が…


-レミリア視点-


「あ、貴女は…!?





誰だっけ?」


「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?それはないですよ!」


白髪の彼女は憤慨する。


「確かに私は出番少なかったですが、名前すら忘れ去られるなんてあんまりですよ!」


「ごめん、原作じゃ殆どどころか全く接点ないもの。名前の件は謝るけど、それは作者に怒ってよね。」


仕方ない、運命という名のアカシック・レコードにアクセスしてみましょう。


「…あ、魔力空っぽだからアクセス出来ない…」


「アカシック・レコードにアクセスしないと解らない程私は影薄いんですか!?」


だって貴女、半人半霊じゃない。



あ、思い出した。


「魂魄妖夢ね!」


「はぁ…思い出してくれたんですね…。」


妖夢はほっとしたように溜め息を付く。


だが、ほんわかムードはここで終わり。


「…で、何故私を助けた?私は、貴女が主の命令で私を捕らえに来たかと思ったけれど?」


「幽々子様は弱った貴女を捕らえても面白くないと仰ってました。」


…幽霊め、なかなか掴めないわ。


「つまり、貴女の主は私が完全回復してから捕らえようとしているわけ?だとしたら愚か過ぎるわ。紅魔異変の時の私と思っていたら痛い目に遭うわよ?」


実際、彼のおかげであの時よりは力が付いている。


「それを覆すのが私の仕事です。」


脇差に手をやる妖夢。


「面白い…!完全な私を打ち砕き、主君に強さを示すか!」


「ええ。そのつもりで貴女を助けました。」


「解ったわ…相手をしてあげましょう。…と言いたい所なんだけど、邪魔者が来たようね。」


「!!」


後ろから来たのは、妖怪達。


「どうやら貴女を倒すのはこれが終わってからのようですね…!!」


妖夢は単身妖怪達の塊に向かって走る。


「人符『現世斬』!」


流石、あの幽霊のお付きだけある。

あのくらいの妖怪は一閃で斬り捨てるか。


「…斬り捨て御免。」


肉片と化した元妖怪を余所に、話は進む。


「…さて、今度は貴女の番ですよ?」


「その前に一つ良いかしら?さっきも言った通り、私は魔力切れだ。そこで、魔力を補充したい。…が、それには貴女の協力が必要なのよ。」


「…解りました。私に出来る事なら。」


ニヤリ。


今の私に出来る魔力補充の方法はたった一つ。


そしてそれは…


相手の了解さえあればある意味一撃で相手を葬れると言う事…!


「解ったわ…『遠慮なく』頂くわ。」



貴女の、血をね。



がぶり。



首から吸うのが一番なのよね。



「うっ…!貴女、何を…!?」


貴女が魔力補充に協力してくれると言ったからしているだけよ?


血を貰うということを。


「…卑怯な!」


あら、貴女は良いって言ったわよ?


だからやったのよ?


「身体が…動かな…い…」


ある程度血を抜けば人は気絶する。


妖夢もやはりそうだった。





「ありがとう、魂魄妖夢。貴女のおかげで魔力は十分に補充出来た…」


鮮血で濡れた唇を軽く舐め、私は再び逃亡を図る事にした。






妖夢が妖怪達を斬ってくれたおかげで、追っ手が来なくなった。


私は少し休憩を取り、身体に日焼け止めを塗る。


…さて、此処からどう動こうかしら?



少し考える。



…迷いの竹林の方へ向かおう。


私はそう決意し、動く。






-霊夢視点-


「魔理沙、迷いの竹林まで飛ばして。」


「へ?なんでまた?」


「レナはそこに居るわ。レミリアもきっと。」


「どうしてそう言えるのか解らないぜ。」


「勘よ、勘。」


直感しかないわ。


「霊夢の勘は恐ろしく当たるんだよね…飛ばすぜ、しっかり捕まって!」


そこに居なければ居ないでまた考えよう。






-紫視点-


「さて…そろそろ頃合いかしら。ねぇ、幽々子?」


「そうねぇ。」


「レミリア・スカーレット…彼女を捕らえるチャンスよ。」


彼女はこの舞台には必要ない。


スキマを切り開き、私と幽々子は中へ入る。






舞台から大根役者を引き摺り下ろす為に。






-レミリア視点-



私は逃げていた。


…ひたすら道なき道を。


その間に、私は包囲されていたのだ。






…前方から博麗霊夢、霧雨魔理沙。


背後からはスキマから現れた八雲紫、西行寺幽々子。




…絶叫絶命とはこの事ね。


「そこまでよ、レミリア。おとなしく捕まりなさい。」


「霊夢が懸賞金のためだってさ。ま、私は興味ないけどね。」



前は英雄。



「貴女は捕まりなさい。それが…貴女の役割よ。」


「もうおしまいよ〜。こんな状況でどうこうしようと考えないでね〜。」



後ろは伝説の強者。



いくら私でも…



これは無理だわ。



「どう考えても…死ぬわね。」


だけど…死ぬ前に、抵抗はするわ。


「でも、ただで死ぬと思って?」




私は…何も抵抗なしには死なない!




「永遠に幼い紅き月…レミリア・スカーレットとは私の事よ!!」











「へぇ〜、面白い事になってるじゃない。」



『!?』



ここに居る5人全員が驚愕した。



そこに居たのは。


かつて神すら殺したと言われる、絶対強者。



風見…幽香。




「私も混ぜなさい。こんな殺し合い、楽しくないはずがないわ。」




そして。




「…レミリア?レミリアなのか?」



『!?』



さらに衝撃が走る。



そこには…もう一人の指名手配犯。



だが…彼は強者。



不死の青年…レナ。



「あれ?霊夢とか、なんでレミリアを取り囲んでるんだ?」



…事態を理解していないようだ。






だが、来客は彼だけではなかった。




「幽香〜?さっさと終わらせようぜ?」




『!?』




もう一人、忘れていた。




風見幽香の影で力を蓄えていた…男。



だが、彼は…彼は死んだはずじゃ…!?



「地獄から帰ってきました…文々。新聞社の下っ端記者ですよ。」





運命は、狂い始めた。


恒例(?)の勝手にランキング。


作者の好きな東方キャラランキング【風神録編】

1位…にとり

2位…雛

3位…諏訪子、あやややや

次点…早苗さん



地霊殿編は次回!


というわけで次回

「至高天の戦い(壱)」


お楽しみに!


※次回更新は明日の午後〜夜中予定です。

何時もは夜中なんですけどね(;^_^A

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