平和ってどうして簡単に吹き飛ぶんだろうね
本格的にスタート!
ーレナ視点ー
「熱い…」
俺は妹紅と毎日のように戦って…火傷を負っていた。
その度に慧音先生の家へ連れられ、安静にする。
「妹紅…毎回済まない…」
「いいよ、気にしないで。」
そして、妹紅は夜な夜な輝夜を殺しに行く。
で、俺はと言うと、慧音先生の家に泊まる。
そんな日常が、約3ヶ月くらい続いていた。
「あれが噂の…これはスクープですね。」
近付く日常の終わりに気付かず、俺は幻想郷ライフを満喫していた。
ー紫視点ー
「…というわけよ。彼はかなり力を付けている…道を踏み外す事もなく。」
私はある人物に話をしていた。
「そう…貴女から見て、彼は罪を犯していない、と?」
「ええ。仮に彼が罪を犯していたとしても、それは些細な事…妖怪退治中の殺害レベルのね。
それですら彼は悔いているくらいなのよ?彼は貴女の基準に合わせれば『白』であることに間違いはないわ。」
『彼女』の前では嘘は付けない。
それが『彼女』の強み。
「紫…彼の力、私も見てみたいわ。」
「貴女が直々に彼に会うと言うの…!?」
異例中の異例…いや、あり得ない事。
「しかし、私は知っての通り、罪を犯した者にしか本気を出せない…これでは彼の力は見れないわ。」
どうすればいいかしら…
そうだ。
「…つまり、彼に罪を着せればいいのね?」
「駄目よ!それは彼の心を汚す事になる!」
「違うわ…本来『白』である行為を、あたかも『黒』であるように仕立て上げればいいのよ。」
「そうか…!そうすれば、私は彼を裁ける!でも、どうやって…?」
これは私だからこそできる事ね。
私は扇子で口を隠しながらその案を話した。
「…貴女が頭を抱えてる彼女を使えばいいのよ。」
ー???視点ー
「色々書く事が出来たし、これで明日もいい記事が出来ます!」
私は早速筆を取った…
その時。
「ちょっと良いかしら?」
「あ、貴女は…!?」
ーレナ視点ー
「って、これはどういう事だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?」
何で?
何で俺は…
「待て、この変態!!」
「とっとと捕まりやがれこの犯罪者!!」
追いかけられてるんだ?
冷静に思いだそう、さっきの事を…
〜THE・回想〜
全ての元凶はあれだ。
「レナ、これ何?」
慧音先生に見せられた、一枚の紙。
「なになに…?」
『指名手配』
『名前…彩埼玲奈』
『罪状…婦女暴行及び強制猥褻罪』
『懸賞金…100万円』
「はぁっ!!?」
超凶悪犯罪犯になった覚えはないんですが!?
「つまり…これは嘘、ということでいいのね?」
「ああ!こんな事、やってねぇ!!」
すると、慧音先生と妹紅は頷いた。
「私がどうにかするわ。レナはその間に逃げて!」
「迷いの竹林にはすぐ抜けれる近道があるの、私が教えるわ!」
持つべきはやはり友、か!
「ありがたい!そうと決まればすぐに動こう!」
こうして俺はまた非日常に引きずり込まれた。
一方。
実はもう一人、この指名手配に翻弄された人が居たりした。
「…え…?」
『指名手配』
『名前…レミリア・スカーレット』
『罪状…カリスマでないのにカリスマだと謳った詐欺罪』
『懸賞金…1000万円』
「なんでレナより私の方が懸賞金でかいのよ!?」
罪は彼の方が重いのに!?
「それより、早く逃げた方がいいと思います。何時お嬢様を捕らえようとする輩が来るか…」
全く…なんで私が…
「…解ったわ。咲夜、紅魔館を…皆を頼むわ。」
「どうかご無事で…!」
レミリアは窓から飛び立った。
ー幽香視点ー
「面白そうね、これは。」
私は2枚の指名手配状を眺めていた。
「これ…レナのじゃん。」
彼が私が見ていた紙を見て気付く。
「知ってるの?」
「ああ。紫が言ってた例の男だ。…紫どころかあの西行寺幽々子を倒せる男だ。戦いを挑むつもりなら気を付けて。」
「面白いじゃない。殺し甲斐があるわ。」
だけど、と彼は私に忠告をする。
「けど、こちらから動かないと彼には会えないと思う。幽香は『かなり危険だ』と噂されてるから。…ホントは凄く可愛いのに。」
「最後の一言はかなり余計よ。…大丈夫。策は取ってあるから。」
…噂の彼の実力…見てみたいわ。
けれど、私の隣に居る彼には到底及ばないだろう。
…私が万が一、噂の彼にやられる事になっても、その彼を捻り潰すのが…
この下っ端記者さんだもん。
この章はおまけみたいなものなんで…
ここらへんでもはっちゃけます。
いきなり始めました、勝手にランキング。
作者の好きな東方キャラランキング【紅魔郷編】
※レイマリは除きます。
1位…めーりん
2位…咲夜さん
3位…フラン・レミリア
次点…パチュリー・ルーミア
妖々夢編は次回!
というわけで次回
「レナとレミリアの逃走劇」
お楽しみに!