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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第3.25章「出会いの物語」
47/123

VSフェンリルという名のクライマックス


番外編最終話!


ユニーク15000突破感謝!!




ー前回までのあらすじー


フェンリル出現!


それだけなんだ…




ー以下本編、レミリア視点でお楽しみ下さいー


「行くわよ、八雲紫、作者!」


「久しぶりに本気出そうかしら。」


「て、俺も戦うの!?」


3方向、フェンリルの右に私、左に八雲紫、そして正面は…


「やけくそだー!毛玉マシンガン!」


作者が弾を乱射。


ところがフェンリルには傷1つつかず…


「甘いわ!!」


脚で蹴飛ばされて…


「あーれー!」


星になりました。






「…解ってたけど、作者って弱いわね…」


「毛玉だもの。」



やっぱり無理か。


けれど、収穫もあった。


弾ごときでは傷はつけられない。


つまり…最初から全力で叩かないと駄目だと言う事。



「ならば私から仕掛ける!八雲紫、援護は頼むわ!」


「ええ!」


フェンリルの真下に潜り込み、私は起点を作り出す!


「悪魔『レミリアストレッチ』!そぉーれっ!」


まさかのしゃがみからのジャンプ!


フェンリルは宙に舞う!


「後は頼むわ!」


「任せて!魍魎『二重黒死蝶』!」


あの八雲紫の本気のスペルカード…ただでは済まないはずよ!


「レミリア!もう一撃やるわよ!」


「解った!」


だが相手は伝説、最大の攻撃をしなければ…!


ならあれが一番良いわね…!




「神槍『スピア・ザ・グングニル』」




魔力をありったけ注ぎ込み、紅き槍を創り出す!!


「八雲紫!フェンリルを拘束して!!」


「了解♪式神『八雲藍+』!」


フェンリルを拘束する…


ってあれ、たまに見る八雲藍じゃない!


大丈夫なの!?


「大丈夫よ、そのまま貫いて!」


大丈夫と言うなら大丈夫なのだろう…!!


「グングニル、奴を貫け!」


力を込めて投擲した槍は、まっすぐフェンリルに向かう!




そして、槍はフェンリルを貫いた!




「やったの…!?」




フェンリルは力無く落下し始める。




「!!レミリア、まだ終わってないわ!!」


「なに!?」


確かにフェンリルは落下している…やられたんじゃ…?



だが、フェンリルはすっと体勢を立て直し、地面に着地する。


「…やるな…深紅の悪魔レミリア・スカーレットに幻想郷の母、八雲紫。だが、この程度で私は倒れぬ。見せてやろう…私が畏れられる、真の理由を…」


フェンリルの魔力が上がり始める。


「流石ね…神話は嘘じゃないのね…!」


フェンリルの魔力は桁外れ。


「私は『軍勢』…孤狼では力があっても数の前では無力…」


フェンリルの回りに現れた…狼。


「故に私は私達で1つ。…この数を、捉えられるか?」






私は八雲紫に背中を合わせ、1つ頼んだ。


「貴女に背中を預けていいかしら?」


「いいわよ。…此処を切り抜けないと、私も貴女も死ぬしね。」


「でも、そのスリルがたまらない。…そうでしょ、八雲紫?」


「あら、貴女と意見が一致するなんて。…命のやり取りだからそう感じるのかもしれないわね。」


珍しく至極真っ当な考えだ。


「後ろは頼んだわ。」


「貴女こそ、後ろは頼んだわ。」


狼達が一斉に飛びかかって来た。






「『紅色の幻想郷』!」


狼達を撃ち落とす。


「結界『生と死の境界』」


弾き飛ばされる狼。


「次から次へとっ!」


弾を放ち、狼の接近を防ぐ。


後ろでも何か音がする、きっと八雲紫が弾でも撃っているのだろう。




「?」


突然、獣達が来なくなった。


「何か策を講じるつもりね。結界を強めておきましょう。境符『四重結界』」


さらに結界が張られる。


「来なさい…フェンリル。」


私達は相手から動くのを待った。






ところが、相手が来ない代わりに何か轟音が迫ってきた。




それは…閃光だった。






「うっ…うぅ…」


あの八雲紫の結界を破る一撃…まともに喰らっていたら、きっと…


「大丈夫…かしら?」


何とかね、私はそう答えてふらふらと立ち上がる。




少しずつ歩いてくる獣。


哮牙砲(こうがほう)…私の一撃だ。魔力を圧縮し、解き放つ…結界ごときでは防げぬ。」


神話は伊達じゃなかったわけね…


「お前達では私は倒せぬ…諦めるが吉だぞ?」


諦める、だって?


「諦める?そんな事はしないわ。」


私も彼に毒されたみたいね。


「死なない限り、諦めるという考えはないわ。」


とはいえ、今日1日の疲れがある。それに私の魔力は尽きかけていた。


「愚かな…ならばお前から消えるがよい。」


最大のピンチね。


八雲紫もまともに戦えないようだし、これは詰みかしら?


「哮牙砲…!」






「剣符『狼牙一閃』」


フェンリルが吹き飛ぶ。


「なっ…!?」




風と共にやってきた、男女のペア。




一人は存在するかどうかすら解らなかった、花を愛する妖怪…風見幽香。


もう一人は黒いマントを羽織った青年。

誰かは見当も付かない。



「間一髪、間に合ったみたいだな。」


「後少し遅れてたら一人死んでたけどね。」


「ま、助かったからいいだろ。」


「来るわ!」



青年に食らい付かんとするフェンリル。


「そんなに怒るなよ。」


が、それをまるで犬のじゃれ合いのようにあしらう青年。


「へぇ…結構強くなったのね。びっくりだわ。」


「だろ?」


「どうやらあの人達と同じくらい骨があるようね。殺し甲斐がありそう。」



話が見えてこないけど、解った事がある。


少なくとも、あの二人にとっては…




フェンリルは「敵ですら」ない…!!




「貴様…貴様らは、まさか『あの世界』の住人か!?」


フェンリルが吠える。


「『あの世界』が何処を指すのかはよく解らんが、きっと考える事は一緒だろう。」


「何故だ!?何故、あの世界に足を踏み入れて此処に存在出来ている!?あの世界は、あの世界は恐怖でしかないのに…!」


「まぁ…俺は俺なりに頑張ったんだよ。」


「貴様らがあの世界の住人だと言うのなら…本気を出さないといけないようだな…!!」


また、フェンリルの周りに現れた狼。


だが、さっきとは桁違いな数だ。


「…幽香、いけるか?」


「私を誰だと思ってるの?貴方に心配される程弱くないわ。」


「確かに。今の俺ですら敵わないからな。」


「…解ってるなら精々死なない事ね。」


その幽香の一言に。

彼は異常な行動で。

返事をした。






彼の目前に居たはずの40匹の狼達が。




一瞬、まさに瞬き1つするくらいの時間の間に。




「殺された」のだ。






「幽香、終わったぜ。」


「あら、こっちもよ。」


まさに二匹の血に餓えた猛獣。


もはやこの二匹を、伝説とされた狼は止められない。





「な…な…」


「フェンリル…意外にあっけない最期だな。」


彼は残り一匹の獣に剣を向けた。


それは一匹の兎と猛獣のようだった。


「さ、最後に聞かせてくれ…貴様は、何処のどいつなのだ?」


彼はふっと笑い、返した。


「地獄から舞い戻った、処刑人だ。」


同時に、フェンリルは斬られた。





ー紫視点ー



「幽香…」


「貴女、弱くなったわね。あの時の強さを取り戻してくれないと、勢いで殺しかねないわ。」


相変わらずの加虐的な笑みは、彼女が健在であることを示す。


「そう言えば、貴女が引っ張って来た彼はどうなのかしら?」


「かなり強いわ。」


「そう。彼に伝えておいて。『今度殺しに行くから』って。」


…昔からの親友故に、この言葉が本気であるのは簡単に理解した。


「…ええ。ただ、幽々子ですら彼は殺せなかったということだけは伝えておくわ。」


その一言に、彼女は反応した。


「…へぇ。」


やけに上ずった声だから、結構期待しているんだろう。


「…彼を鍛えなきゃ…今度こそ死ぬわ…」


彼女の本気は、神すら殺しかねない。

親友だからこそ解る事だ。


…というか実際に彼女、神を殺しちゃったから…




‐久しぶりのレナ視点‐


「結局出番なかったわね。」


「そうだね。」


「影薄かったね。」


「そうだね。」


「主人公(笑)だったわね。」


「そう…だね。」


うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん(涙)


「ちょっと、何が起きたのよ!?」


霊夢に弄られ、レミリアに主人公の座を取られで散々な章でしたが、これにて終幕。


次回からまたオリジナル行きます。


題して「第3.5章」


何が起きるかはその目で確かめろっ!!


お楽しみに!

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