レミリアの激昂
タイトルと内容が微妙に一致してない気が…
PV120000突破しました♪
次は130000!(ハードルが低いぞ!?
〜前回までのあらすじ〜
レナの代わりに主人公になったレミリアは妖怪退治へ。
一つ目の依頼の中で、妖怪を一人救って解決。
二つ目の依頼とは何なのか…?
ー以下本編ー
「今度は…救いようがなさそうね。」
今度の依頼は連続強盗犯『ルピー二世』の逮捕。
なんでも弾幕が使えるらしい。少しは骨がありそうな妖怪だ。
「逮捕って言うけど…これは別の職業の人の仕事なんじゃ…」
と思ったが、言葉にすると負けな気がして止めた。
「助けてー!」
「ぐわっはっは、助けなんて来ない、さっさと金を出せぃ!」
あれが連続強盗犯ルピー二世ね。
でも、あれ…人型じゃないわね。
何…大きくなったカメレオン?
強盗犯なんて言うから人型だと思ったんだけど…こういうこともあるのね。
「待ちなさい!」
「な、なんだ貴様は!?」
カメレオンの前に立ち、私は言い放つ!
「強盗は止めなさい!でないと痛い目に遭うわよ!」
「このチビが!そこをどけぃ!!」
うわっ、舌を伸ばしてきた!
気持ち悪いわね…
それと!
「私はチビじゃない!立派な吸血鬼よ!!」
その舌、千切ってあげるわ!
「はぁっ!」
爪を伸ばし、舌を両断!
「ぐわぁ!!」
痛みに悶えるカメレオンの真上から、私はスペルカードを使う!
「天罰『スターオブダビデ』!!」
弾の直撃よ…ただでは済まないはず!
「な、なかなかやるな…」
まだか!
「流石お尋ね者ね…だけど相手が悪かったわね!」
私はカメレオンの真横に潜り込み、もう一枚スペルカードを使った!
「沈め!!紅符『不夜城レッド』!!」
奴に突き刺さる紅き針!
「…私に刃向かえると本気で思っていたの?」
身体を貫通した針は、相手の命を奪った事を確認してから砕けた。
「…大丈夫かしら?」
「あ、あ、あなたは…あの…レミリア…なのですか?」
大人の女性が震えた表情で聞いてきた。
「ええ。貴女の命は奪わないから安心なさい。今回は貴女の味方よ。」
「…あ、ありがとう…ございました…」
ふむ、これが人を助けるということか。
私は女性の安全が確保された事を確かめて、その場を後にした。
「次は…」
少し慣れを感じた所で、次の妖怪を探す。
次の妖怪は…
え?
「孤狼…フェンリル…?」
待ちなさい、フェンリルと言えば確か北欧神話における『神々の最終戦争』に姿を現したとされる伝説の狼…
「伝説の狼を倒せとか何ふざけた依頼してんのよ!?大体あんな化け物が幻想入りしてる時点で何かおかしいわ!」
そもそも依頼の範疇を遥かに超えている気がする。
「幻想郷では常識に囚われちゃ」
「うるさいっ!」
何、今の声!?
全く、人の会話に入り込むとか非常識にも程があるわ!
「しかし…これは本当に依頼なのかしら?イタズラという可能性は…」
と言いかけた所で。
「残念だけど、イタズラじゃないわ。」
何もない所からいきなり現れる、誰か。
いや、こんなこと出来るのは一人しかいない。
「八雲紫…!」
「本当ならレナに直接頼みたかったんだけど、どうやら貴女がやってくれるみたいね。」
「…結界の管理はきちんとしておきなさい。それが貴女の仕事じゃないの?」
すると彼女は「ふふっ」と笑ってこう返してきた。
「結界を破られて入ってきたなら確かに私と霊夢の不備よ…でも、あれは『直接』この幻想郷に入って来た。結界を飛び越えて、ね。」
「つまり貴女ですら感じられなかった…そういうこと?」
「そうなるわ。原因は何であれ、仮にも神話クラスの強さを誇る存在…貴女だけで倒せるかしら?」
そんなの決まっているじゃない。
「無理ね。私は吸血鬼だけど、流石に神話クラスの化け物に刃向かえる程、私が実力を持っているとは到底思えないわ。
…でも、レナは今は使い物にならないわ。なら私がやるしかないじゃない。
…貴女も手伝ってよね。貴女も居れば、神話クラスの化け物を撃退するくらいは出来るかもしれないわ。」
「そうね。私も手伝うわ。」
こうして、スキマ妖怪と吸血鬼、交わるはずのない二人が手を組み、伝説の狼…フェンリルの撃退をすることになった。
…同時刻、花が風にそよぐ丘にて。
「…」
彼女はただならぬ気配を感じていた。
「…久しぶりに本気を出す必要がありそうね。」
「…その必要はないぜ。」
「!!」
まさか、もう戻ってきたの!?
「約束を果たしに来た。待たせたな…」
その声は存在しないはずの者。
「風見幽香。」
次回予告
幽香「まず聞くわ、貴方は誰?」
???「おい待て忘れたのか。」
幽香「雑魚に用はないわ。」
???「うそーん!」
というわけで次回
「伝説の孤狼、フェンリル」
お楽しみに!