Extra-3…もこたんINしたお!(前編)
もうすぐ永夜抄編もおしまいです。
次はPV100000記念特別章です♪
ーレナ視点ー
「怖ぇぞ俺…色んな意味で…」
訳の解らないものに意識を喰われたりする事がなくなったのは喜ばしい事なのだが…
な、なんか身体能力が以前とは桁違いに上がってしまって、前に感じていた恐怖とは別の恐怖を感じるようになってしまった。
…例えば。
『レナー、これを文の所に持っていってくれないか?』
『いいぜ。』
魔理沙から手紙を貰い、普通に走って文の所へ…
理想:まぁ出来るだけ早めに渡せればいいよね!
現実:ダッシュが早すぎて妖怪の山の自然を破壊してしまい、紫に怒られる羽目に
そういえば…こんなことも…
『妖怪討伐依頼来ているわよ』
『解った。行ってくるよ。』
何時もの妖怪退治、いい運動になるな…
理想:いい汗かいたぜ!
現実:5秒で相手を塵1つ残さず消滅に追い込んだ
「なぁ…俺って何者なんだろう…」
以前より化け物です、俺。
「大丈夫よ、レナ。レナはレナでしょ?」
「慧音先生…」
慧音先生は優しい。
俺は思わず先生の胸で泣いた。
「しくしく…」
「大丈夫だから。だから泣かないで、ね?」
…きっと全国の慧音先生のファンはこういう性格に惹かれたんじゃないんだろうか。
美人教師の時点でそれなりに人気取れるし、性格に難なしだし。
「けーねせんせー…ありがとう…」
俺は先生の優しさに泣いた。
ー慧音視点ー
「…それにしても、困ったわね…」
泣き疲れて眠っているレナの頭を撫でながら考える。
流石に床が枕だと痛いので、膝枕でどうにかしているんだけど…
「どうすればいいのかしら…?」
「おいすー!」
「あ、妹紅!」
「レナの様子はどう?って…寝てるよ…」
状況を理解して、声のトーンを落としてくれた妹紅。
…あ。
「妹紅、明日空いてる?」
「え?一応空いてるけど…どうしたの?」
「あのね…」
ーレナ視点ー
なんか息苦しい気がする…
目を開けると、真っ暗。
というか家の中なのに近くの物すら見えないとはどういうことなのだろうか。
頭を動かして情報を得る事に…
「…うぅん…」
な、何だ今の声!?
それに、なんか頭に柔らかい感触がする…
どういう状態なんだ!?誰か、誰か俺に教えてくれ!
そうだ、作者!作者なら描写出来るだろ!
ー幽霊ならぐな視点ー
ざんねんですが、さくしゃはすでにしんでいるゆえにじょうきょうをおおしえすることができません。
「なんで平仮名なのよ。」
あ、そろそろ君の存在バラしていい?皆さーん、この人はですねぇ…
「それは秘密」
ちょ、なんで幽霊の身体触れるんだ!?
え、それ、何?そのウィンウィン言ってる物は…え、やめろ、いや止めて下さいというか今すぐやめろ…ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!
ー作者は死んでも苦しみ続けていますー
ーレナ視点ー
で、朝だ。
いつの間にかもう一度眠ってしまっていた。
「…」
昨日とは違う、状況を理解するにはそれほど時間はかからなかった。
そして、その事実に…
俺は焦っていた。
目の前に…
慧音先生の…
胸が…!
待て待て待て、いつからこんなラブコメ展開に突入したんだ俺は!?
「もう少し…寝かせて…」
ちょ、慧音先生、俺の身体を抱き寄せないで、このままじゃ別の意味で死ぬから、止めてくれ、止めてくれぇぇぇぇぇぇ!!!!!
「おいすー!慧音、起こしに来たよー!…って…」
妹紅の目から見ると。
慧音→寝てる
レナ→慧音の抱き枕状態
結論→いつの間にくっついた!?
「…レナ…お前…」
「むー!むぐむぐむぐ!むーむげむれ!(違う!誤解だ、信じてくれ!)」
が、これが逆効果で…
「…ん…」
やたらと色っぽい声が。
「レナ、ちょっと表出ろ。」
「だから誤解だって!話せば解る!」
「どう考えても覆せないから。大丈夫、ちょーっと話を聞くだけだから。」
「それが怖いんだぁ!!慧音先生、言ってやって下さいよ!」
ところが、慧音先生は…
「ふぇ?レナはふかふかしてて気持ち良かったよ〜?」
寝惚けていた。
人生オワタ。
「完全に黒だな…」
「慧音先生はまともだと信じていたのに…」
妹紅に引き摺られながら、俺は慧音先生を少し恨んだ。
寝惚けていたから仕方がないっちゃないけどねっ!
「よし、此処まで来れば大丈夫かな。レナ、生きてる?」
「なんとか…」
精神ダメージがでかいですが。
「慧音の事はいいから、私の話を聞いて。」
「人生オワタ…自分の未来がパーフェクトフリーズ…え?」
意外な展開にびっくり。
「慧音から聞いたけど、自分の力を制御しきれてないんだって?」
「あ…ああ。」
「私がちょっと面倒を見てあげるから、一緒に頑張ろう?」
「マジで!?ありがとう、妹紅!」
ラッキーだ。力の制御の練習が出来る。
「でも、このままじゃ自然破壊しまくっちゃうから、助っ人を呼んだの。」
「はぁい♪呼ばれて来たわ。」
「紫!?」
ということは、まさか…
「紫の隙間の中でやりあうわ。そうすれば被害は抑えられるし。」
確かに…
「準備出来たわ。」
は、早っ!
「じゃ、行くよ!」
俺と妹紅は隙間の中に飛び込んだ。
次回
「Extra-4…もこたんINしたお!(後編)」
永夜抄編ラスト!
お楽しみに!