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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第三章「月は出ているか?と言ってみたい」
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Extra-2…歴史を創る者


衝撃的な超展開に作者もびっくり!(おいこら


ー慧音視点ー


「俺と本気で戦って下さい。」


目を見るに、ふざけ半分で言っている訳ではない事は楽に予想出来た。


「…解ったわ。今日の夜でいいかしら?」


本気で戦うなら、夜じゃないと…


「はい。」


…それにしても、あの時の目じゃない。

…何を求めているのかしら?






…月が照らす夜、私とレナは向き合っていた。


「…貴方から提案したんだから、怪我しても文句は言わないで。」


「ええ。…行きます!」


レナは真っ直ぐ私に突っ込んで、早速一撃を入れようと拳を用意していた。


「来なさい!」


拳を流し、腹に一発パンチ。


「…めっちゃ痛いっす!」


直後、痛みが走る。


「やるわね…!」


今のはわざと私の攻撃を食らっておいて、カウンターで確実にダメージを与える寸法。


不死身ならではの攻撃。


「でもっ!」


不死身だからといって、それはダメージを喰らいすぎていいという事にはならない!


ラッシュをかければ、流石にレナももたない…!!


「自分の身体は大事にしなさい!」


右で一撃殴り、左でもう一撃、そして回転をつけての蹴り!!


「ぐわっ!!」


やり過ぎたかしら?痛過ぎたかも…


「…やりますね…」


あ、大丈夫だった。


「…だが、俺は負けない!これ以上、負ける訳にはいかないんだ!!」


なんでレナはこんなに必死なのかしら?


なんか…何かに怯えているような、そんな気がする。


「勝ちにこだわっても意味はないわ!」


「勝たなきゃ誰も救えない!もうあんな…あんな思いはごめんだ!」


何に囚われてるの?

それでは、レナは…


「貴方一人で何が出来るの!?英雄気取りだとしたら迷惑だわ!今の貴方は英雄なんかじゃない、ただの死にたがりよ!!」


「死にたがりでも、俺は死なない!」


やっぱり、何かに怯えている。


「だから自分を犠牲にして他人を救おうとするの!?それは違うってこと、解らないの!?」


「ああ解らないさ!化け物の俺には、そんなことは解らないね!」


化け物…そうね。


「確かに…今の貴方は人間なんかじゃない…ただの化け物よ。だから私は貴方を…貴方を止める!」


「化け物でいいさ…戦えるのならな!!」


人間だからこそ、出来る事がある。

レナ…それを思い出して!


「転世『一条戻り橋』!」


「砲符『リヴァイバル』!」


爆風が吹き荒ぶ、私はハクタクの力を得て、レナに接近!


「甘ったれるんじゃないわよ!!」


彼を掴み、頭をぶつけた!


「うぐっ…!」


「人間は!互いに助け合える!化け物はそんなこと出来ないわ!貴方は1人じゃない、そうでしょう!?」


「…けど、俺は…化け物なんだ…機械なんかに操られるような…弱い存在なんだよ…」


相当参ってるみたいね…


「だから何なの!?貴方と言う存在は、私の目の前に居る!それは機械とか関係ない!貴方は貴方よ!」


「だったら殺してくれよ!俺と言う存在が消え失せる前に!俺が皆を殺してしまう前に!!」


…そこまで…


「解った…だったら全力で殺してあげるわ!!新史『新幻想史ーネクストヒストリーー』!!」






ーレナ視点ー


あぁ…これで俺は死ねるのか。

暗闇に落ちて…


ーシステム『IED』、起動ー


駄目だ、このままじゃ!!


「させるかぁぁぁぁぁ!!!!!」


まだだ、まだ死ぬ前に!!


このシステムをぶち壊して!


俺は…俺は、人間として死ぬ!


ーシステムに異常発生、危険、危険ー


「だから何だ!?俺にはもう、お前は必要ない!」


ー危険、危険、危険ー


「危険の一点張りか!テメェを道連れに出来るんなら危険だろうが何だろうがやってやんよ!」


ーシステムに不具合が発見されました、復旧を試みていますー


「ざけんな!俺の未来は俺が決める、俺が切り開く、俺が突き進む!!

テメェなんざ居なくても!俺は…俺は、限界を越えてやる!!

こじ開けてやるよ、不可能の壁をなぁ!!」


ーシステムに致命的な欠陥が発見されました、解決方法を検索していますー


「欠陥?あるとするなら、それは!!」


彼はないはずの壁目掛けて!


「システム『IED』、テメェ自身だ!!」


拳を打ち込んだ!!


ーシステム…損傷…修復不能、修復不能…ー


「まだまだぁ!!」


殴打!


「もうテメェの声を聞かないようにぶち壊してやる!」


殴打、殴打!!


「俺は化け物じみた奴かもしれない、でも!!」


殴打、殴打、殴打ぁ!!!


「俺は!!」


全体重を右の拳に!!


「人間だ!!!」






ー慧音視点ー


「うっ…うぅ…レナ…ごめん…」


こうするしか…なかった。

0距離からの最大火力のスペル。


無傷じゃ済まない…


いくらレナでも…











「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!この世が輝いて見えるぜ!!」



…え?



いまいち状況が掴めない。何、今の声?



「慧音先生!」


ふぇ?


「おかげで目が覚めました。どうかしていたみたいっすね、俺。」


え、え?


「ありがとうございました。もう俺は大丈夫なんで。」


…ということは…?


「ただいま!」


…もう、心配かけて!


「何が『ただいま!』よ!」


「ぐべらっ!」


思いっきりグーで殴った。


「人を散々心配させておいてそれだけなの!?全く貴方って人は!」


その先、言葉が続くはずなのに。


それ以上に。


「…嬉しい…じゃない…!」


なんでだろう、自分の事みたいに嬉しい。


「慧音先生…」


何かに包まれる感じがした。


「もう、俺は大丈夫だから。」



心の緊張が、解けた。


「うぅ…レナの馬鹿…」


彼の胸の中で、久しぶりに涙を流した。






「感動の再会の所、誠に申し訳ないが」



ーレナ視点ー


「!」


そこには、妖怪達が。


「俺達はその女に用があってな、引き渡して貰おうか。」


…空気読めやこいつら。


答えは決まってる!


「む・り・じゃ・こ・の・ボ・ケ!!」


「ざけんなぁ!!」


一斉に飛び掛かるという雑魚ならではの展開。


「慧音先生、ちょっと眩しいっすよ。」


俺はフッと、左手を奴らに向けた。


「魔力全解放」


掌から光が迸る。


「今はこれ以上先生を泣かせる訳には行かないから、冷静に伸びてろ。砲符…」


これ以上は抑えきれないというポイントで、俺は放った。






「『リヴァイバル・α』」

















「…」


うん、まさかこんなに火力が上がってたなんてね。


幾ら「限界を越えてやる」って言ったとはいえ、此処まで上がってるとは誰も考えてなかったよね。





目の前が火の海に…






「環境破壊にも程があるだろ俺はぁぁぁぁぁ!!!!!」



というわけで、主人公が更に強くなって帰って来ました。


次回予告

「Extra-3…もこたんINしたお!(前編)」


別の意味で自分の力に恐怖したレナはもこたんとバトルして力を調整する事に!


お楽しみに!


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