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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第三章「月は出ているか?と言ってみたい」
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Δ4…死闘の幕開け

4月初めての更新!



ーレナ視点ー


俺達は一度、人里の慧音先生の家に戻り、蓬莱山輝夜を倒す計画を練る事にした。


「…本拠地は何処にあるかまでは解らないけど、私達は何としても蓬莱山輝夜のやろうとしている事を止めなければならないわ。…皆、力を貸してくれる?」


「ここまで関わっておいて引き返すって選択はない。俺なりにやれることをやるよ。…それで良いか?」


「私も協力します。」


「わ、私は役立たずだけど、私にもやれることがもしあるんだったら協力するわよ!」


「私は輝夜をぶっ飛ばす!あいつを一発殴らないと気が済まないよ!」


「皆…ありがとう。」


俺達の目標はただ1つに定まった…




蓬莱山輝夜の撃破。




「そんな貴方達にとっておきの情報〜♪」


「お、お前は!?」


何故に紫が此処に!?


「蓬莱山輝夜は迷いの竹林の中心に居るわ。竹林の中心に建物があるのを藍が確認したわ。」


「竹林の中心か…しかし、中心とは何処だ?ただでさえ広いのに、中心が何処かなんて全く解らないぞ?」


「そう言うと思って、既に策を講じているわ。…それに、月には何かと因縁があってね…ここで少しくらい精算したいわ。」


「…よく解らんが、あんたは今回は信用出来そうだな。」


…相手の手数が解らない以上、仲間は多いに越した事はない。


「暫定のこちらの戦力は、私・藍・橙に霊夢・魔理沙・文、貴方達に…さらに二人加わるわ。ただ、その二人はもう既に行動を開始しているわ。レナ、貴方が知っている人よ。」


…誰だ?


「とにかく、動くなら今すぐにしましょう。先手必勝…戦争の定石よ。」











ー???視点ー


…もうたくさんよ。


というか、もう動いていいよね?


…誰も答えないよね。


彼女に対する忠誠の証だった白装束を脱ぎ去り、私は言う。


「私でした!」


白装束脱いでも白のゴスロリだから特に変わりないけど、これで存分に暴れられるわ!


「貴様、何をしている!」


出た、ちょっとした仕切り魔。


「私、あんな女に従うのはやめた。だから抜けるわ。」


「姫様を侮辱するとは!どうなるか解っているんだろうな!?」


「解ってるよ。…死ぬのはあんた達だけど。」


私は集まり始めた野次馬と仕切り魔に手を向けた。


「傷符『炸裂する痛み』」


手から『痛み』が溢れ出す。


『ぐわぁぁぁぁ!!!!!』


…おっ始めちゃったから、貴方もさっさとやってよね。






ーらぐな視点ー


「姫様!敵襲です!」


「貴方、早速力を見せる時が来たわよ。」


…馬鹿な姫様だ。


「姫様、お言葉ですが、こんな非常事態だからこそ私は姫様のお側に居て、姫様の安全を確保するのが私の役目だと認識しておりますが…」


我ながら立派な演技だ。

こいつを姫様扱いするなら彼女を姫様に仕立て上げる方が百二十分にマシだ。

…もっとも、彼女も随分なじゃじゃ馬だが。


彼女…零奈も大暴れをし始めたようだし、俺もそろそろ行動に移ろうか。


「それも一理あるわね…流石だわ。永琳、先にミサイルの最終調整を。私は彼と後から向かうわ。」


「かしこまりました、姫様。」


…最も厄介な永琳が輝夜から離れた。


この時を…俺は、俺は待っていた!


「姫様…いや、蓬莱山輝夜。貴様には罪を償って貰おうか。」


「…何の冗談かしら?」


「貴様は余りにも多くの命を粗末にし過ぎた…命の重さを、しかとその身に刻め!!」


やりたくはない。

だが、これが俺の本業なんでな!


「罪人…蓬莱山輝夜。

罪状…多数の人々に苦行を強いた、強制隷属罪。

求刑…死刑。

…処刑人の名において…死刑執行開始。」


右手に握られる、血に塗れた…斧。


「さぁ、逃げ惑え罪人!自分の行いを悔いて、地獄で罪を償え!!」


狙うは貴様の首!


俺はただ、貴様の苦しむ顔が見れればそれで良い歪んだ処刑人だ!






ー輝夜視点ー


「さぁ、逃げ惑え罪人!自分の行いを悔いて、地獄で罪を償え!!」


やはり、此処で裏切ったか。私が貴方の裏切りを知らないとでも?

…愚か過ぎるわ、人間風情が。


「永琳!」


「はい!」


私の真後ろから現れる永琳!

これは予想外でしょう…人間!


すると相手はニヤリと笑い、こう返した。


「だろうな。だが、詰めが甘い。それで俺だけを倒すなら立派だが、残念ながら敵は俺だけではないんでな!」


直後、様々な出来事が起きた。


まず永琳を後ろから蹴り飛ばす天狗が現れ。


次に空に黒煙が上がり。


竹林が火に包まれた。


「間に合ったみたいね、らぐな。」


「時間通りとは、流石編集長!」


「永琳は私に任せなさい!貴方は輝夜を!」


「了解です!」


まさか、伏兵が居たとは…!


「チェックメイトだ、蓬莱山輝夜。貴様の悪運も尽きたんだよ。」


「私は死なない…貴方に私は裁けない!」


「そうか。










…ならば何千回と首を落とせるなぁ?」


「なっ…!?」


あの男、狂っている!


「素晴らしい身体だな!首を落としても落としてもなお生きているというその身体!まさに生き地獄を貴様に味わせる事が出来る!」


「…!」


不死を武器に出来ると思っていたけど、撤回する…

この男を何としても殺さなければ、私は殺される…!


次回予告

「Δ5…不死の脅威」


らぐなVS輝夜、文VS永琳!


そしてレナは…!?



お楽しみに!

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