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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第二章「永遠に終わらぬ冬」
25/123

Extra-3…彼の真意

お待たせしました!



本日から再開しますよー☆


2011,7/1,一部修正しました。


-レナ視点-


「うぅ…」


目を開ければ、そこには居ないはずの人間が居た。


「霊夢!?なんでここに!?」


勢いで起き上がってしまい、身体に痛みが走った。


「そこらへんの事情は彼に聞いて。」



と霊夢が指差す方を見ると、見慣れぬ人物が近くで胡座(あぐら)をかいていた。


ある程度着崩したスーツ姿の青年。



「お、気付いたみたいだな。俺はこう言う者だ、宜しくな。」


手に渡される名刺。


「文々。新聞社記者…らぐな?」


聞いた事ない新聞社だ。

なんて読むの?『ぶんぶん』?それとも『ぶんぶんまる』?


「『ぶんぶんまる』よ…この世界のトップ新聞社と思ってくれればいいわ。」


トップ新聞社の記者がなんで!?


「でも、あくまで自称よ…」


声の主を見て俺は警戒した。


「西行寺…幽々子!」


俺は身構えたが…


「大丈夫…戦うつもりはないから…それより…らぐな…紫は…?」


「死んでませんし、彩埼玲奈を追い掛ける事を諦めていません。残念ながら。」


「…いまいちよく事態が飲み込めないんだが…」


置いてけぼりな気がする俺。


「とりあえず彩埼玲奈さん、今までの事態を説明します。

まず、博麗霊夢さんが何故さらわれる事になったのか。それは、俺にも理由があるんです。

俺は新聞記者…故にスクープとか掴みたい訳です。そんな時、八雲紫と西行寺幽々子さんに不穏な動きがあるという情報を掴みました。

俺は事実を確認すべく、八雲紫に接近…そして八雲紫と西行寺幽々子さんが会談を開くと言うのでそれに参加させてもらいました。

ただ…それには条件がありました。」


らぐなは少し間を置き、続けた。


「八雲紫はあくまで彩埼玲奈さん、貴方に目的がありました。そして貴方をおびき寄せる為に…

俺は博麗霊夢さんをさらいました。」


「なっ…!?」


こいつが霊夢を!?


「こうでもしないと八雲紫に信用されないと考えたからです、勿論抵抗がありましたが…」


「待って、じゃああのレナは何なの!?」


…霊夢、何を言ってるんだ?『あのレナ』って…どういう事だ?


「そういえば彼女にも動いて貰いましたね…彼女は砕先零奈と言いまして…玲奈さん、貴方の双子みたいなものです。」


「はぁ!?」


妹とか姉とか俺には居ないぞ!?


「理由は解りませんが…彼女は貴方に会いたがってました。近い内に会えるでしょう。

さて、話を続けましょう。俺は霊夢さんをさらった事に罪悪感を覚えていました…そこで、秘密裏に十六夜咲夜さんに霊夢さんが居ると思われる場所を伝えました。」


だから咲夜さんは霊夢の居場所を知っていたのか!


「そして同時に咲夜さんに頼みました…八雲紫の家を襲撃してくれと。

俺は霊夢さんを救いに八雲紫に再び接近…そして救い出した訳です。」


「すげぇ…」


「正直怖かったっす。でも、これで少しでも罪滅ぼしになるなら…霊夢さん、すみませんでした。」


ぺこりと頭を下げるらぐな。


「いいのよ。貴方のおかげでレナに会えたし…」


「もう一つ、罪滅ぼしをさせて下さい。彩埼玲奈さん…八雲紫を倒す手段を教えます。」


「…!!」


八雲紫を…倒す!?


「彼女の能力は『境界を操る程度の能力』…その気になれば空間を操る事すら可能になる恐ろしく強力な能力です。

今、とある事情があって彼女は能力を使えませんが、それも一時…時が経てば八雲紫は間違いなく玲奈さんを追います。その時まで、彼女の対策案を立てましょう。」


「って言ったって、具体的に何をしたらいいんだ?」


「…そうですね、貴方の身体能力を強化しましょう。」


「は?」


あんまり動けないぞ?


「魔力バイパスを創ります。貴方は今まで闇雲に弾をぶっ放してました…それは貴方自身の力を浪費しがちになります。」


魔力…バイパス?



説明を求めた所、どうやら弾を放つのを楽にしてくれる、いわば魔力が通る血管みたいなものを創ってくれると言う。



「まぁスペルカードを作るのと同じ感じでやってくれればすぐに出来ますよ。要はイメージです。」


イメージ…かぁ。


「では目をつぶって貰いましょう…集中を…」


身体に通る…魔力の道。

手先…足先…全てを通る…道。


!?


「身体が…暖かい…つーか、軽い!」


「うまくいきましたね…!その感覚を忘れなければ大丈夫です!」


めっちゃ楽だったな…バイパス作り。


「後は実戦で覚えて下さい。というわけで…零奈!」


「やっと私の出番ね。」


!?


あの女性…顔が…俺にそっくりじゃん!


全身白いフリルの俗に言うゴスロリ。


ブロンドの髪…


「あ、玲奈じゃん!やっと会えたー!」


いきなりテンションが上がったかと思うと、抱き着いてきました。


「…あんたが…零奈?」


「そーだよ?それに、将来のお嫁さん、それが私!」


「待て待て待て」


嫁?彼女すっ飛ばして嫁ですか?


「私と玲奈は運命の赤い糸で結ばれてるのー!なんちゃって!」


「うん、君は美人だとは見て解るがもう少し冷静になろうか。」


「あ、そっか!その前に実戦だったね!じゃ、こっち来て!」


零奈に連れられ、外に出る。


「魔力バイパスを上手く使えば、弾幕の強化もパンチの威力も跳ね上がるんだ!」


…つまり何でもokというわけか。



「そしたら…行くよ!」

次回予告


「Phantasm-1…生と死の境界の狭間で【前編】」



ついにゆかりんが牙を剥く!


レナは生き残れるのか!?


お楽しみに!

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