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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第二章「永遠に終わらぬ冬」
24/123

Extra-2…命を賭けた鬼ごっこ

なんかExtraが長くなりそうな予感…


2011,7/1,一部修正しました。


-???視点-


「では、この鬼ごっこを主催した俺からアドバイス。ゆっくり、慎重に俺を追い掛けた方が結果的に早く捕まえられるかもしれない。」


「…私を誑かそうとしても無駄よ。」


彼女は俺の忠告を無視して俺に突っ込む。


「忠告はきちんと聞きなさいな」


彼女を包む土の壁。


「だから言ったんだ…忠告はきちんと聞けと。」


だが、『幻想郷最強』は土の壁ごときでは止まらなかった。


壁は砕かれ、彼女は再び俺に突っ込む。


「まぁそうだろうな。…これだけではないのは勿論解ってるよな?」


続いて地面がせり上がり、彼女はちょうどフラスコの中に入ったかのように行く手を阻まれてしまった。


「で、これだ。」


上から岩を落としてやる。砕かれるのは承知だが、あくまで時間稼ぎ。


「上手く頭にでも当たって気絶してくれれば御の字だがな。」


彼女は冷静に土のフラスコを駆け上がる。


「虐めてやるよ」


今度は地面を落としてやる。


「…趣味悪いわね。」


「…それは貴女も変わらないと思うが。」


「貴方をさっさと捕まえて終わらせるわ。」


彼女は何度も俺に迫り、その度に俺はあらゆる手段で逃げる。


…この鬼ごっこは遊びではない。


俺の能力…『あらゆるものから逃げる程度の能力』の存在意義を示す行為だ。


彼女から逃げられなくては、もっと強大なものから逃げられるはずがない。






「…そういえば、貴方はらぐなって言ったわね。」


「そうだが?」


「貴方のような人間が、何故私に刃向かうの?貴方は非力過ぎる…私に刃向かった所で犬死になりかねないのに。」


「…可能性を見たくなってね。彼と彼女…祖先を同じとする者の未来をね…」


「貴方がいつも連れてる彼女の事ね…今は居ないのね。」



やっと気付きましたか。



「八雲紫…早く俺を捕まえないと大変な事になりますよ?なんせその彼女は貴女の優秀な部下を相手にしてるんだから。」


「!貴方…藍をどうするつもり!?」


「…そりゃ知らん。彼女次第だ。」


「貴方は早々に片付けないといけないみたいね…!」


さぁ、焦るがいい、八雲紫。


そしてその間に、貴女が描いたシナリオは崩れていく。







-霊夢視点-


「きゃぁっ!」


地面に尻餅をつき、私はどこかに着いた。


「…此処は…?」


周りを少し見渡す。


すると…


「レナ!」


彼は眠っていた。


「…そういえば…」


彼が『着いたら読め』と言った紙。


「…読んでみよう。」



『…八雲紫の真の目的は、貴女を餌として彩埼玲奈をおびき寄せ、幻想郷と外の世界の隔離を強める事にある。

…だから、貴女と彼には全てが終わるまでそこに居て欲しい。

紫の思い通りにさせたら何が起きるか全く予測出来ない…間違っても彼を八雲紫の所へ向かわせるような真似はしてはいけない。』



…そうか。

レナは外からの人間…

そして紫はレナを何らかの目的で幻想郷に導いた…


その目的を白紙にしたいが為に彼は…


「解ったわ…私はレナと一緒に居る…!」






-零奈視点-



「…作戦は成功したみたいね。ご主人様は大層怒ってらっしゃるでしょうね、八雲藍。」


「貴女は最初からそれが目的で…!」


「違うわ。あの女に私の玲奈をいじくりまわして欲しくないだけよ。」


それに、胡散臭いのは嫌いだし。


「紫様を侮辱するとは…!砕先零奈、貴女には死んで貰う!」


「やれるものならやってみなさい。…ただ、橙はちゃんと避難させておきなさいよ?でないと、死んじゃったりしちゃうから。」


小さい子を殺すのは心が痛む。


「…認めたくないけど、貴女の言う通りね…!」


藍は踵を返して姿を消す。


「…パチュリー、私よ。…藍が出て来たら保護してあげて。家は焼くわ。」


『解った。…貴女の情報は本当だったわね…彼には会ったの?』


「彼には会ってないの。強い彼の事だから、きっと西行寺幽々子あたりと刺し違えたんじゃない?一段落ついたら会いに行くわ。」


『…そう。その時が、全ての始まり、ね。』






-らぐな視点-



「…時間稼ぎは終了、だな。」


「どういう事…!?」


「俺の目的は全て満たされた…」



刹那、結界の外で爆発音が聞こえた。


結界がカタカタと震える。


「!!貴方…!!」


「俺の目的?今なら教えてやるよ。1つ目は博麗霊夢の救出。

2つ目、八雲藍と八雲紫を隔離する事。

で、最後は…紫、あんたの家を破壊する事。

2つ目と3つ目の目的を達成する為にこうして隔離したんだが…

さ、さっさとこの鬼ごっこを終わらせるか。」


俺は八雲紫のそばに立った。


「捕まえればおしまいだ。あんたの勝ちという形でね。」



「くっ…!」



紫の手が俺に伸びる。



「残念でした。時間切れ。」



結界が崩れ、全ては終わる。



「…おしまいだ。」



最大のアドバンテージ、相手の能力の封印。



「さぁて、俺は向こうに飛びますかね。さようなら、八雲紫。」


そうして俺も姿を消す。

…何とか一文無しにはならなくて済んだ。


この『5時間』が勝負の鍵だ…俺は伝える事を全て伝えて、この問題から逃げよう。






-魔理沙視点-


『魔理沙、家が見えたわ!とりあえず一発撃って!』


何もなかったはずの場所に、建物が。


「よっしゃ!皆、一斉攻撃だ!マスタースパーク!」


「パーフェクトフリーズ!」





爆発が起き、家は崩れ去る。


「わはー、凄いのだー!」




だが、一つ思った事が…



「…思った、中に誰もいないよね?」




「「「…」」」



…もしかしたら私達、恐ろしい事をしたかもしれない…




-パチュリー視点-


「…これで橙は安全なのね…?」


「ええ。心配なら付いて来てくれても構わないわ。」


…零奈の計画なら、橙と藍は紅魔館行きだ。


「解ったわ…私も付いて行くわ。」


…計画通りね。


これで八雲紫と藍を別離する事に成功した。


零奈…貴女の出番よ。

次回

「Extra-3…彼の真意」



らぐなの口から語られる、衝撃の事実とは!?



お楽しみに!



※お知らせ


次回更新ですが、リアルがかなり忙しくなってきた、推敲等の関係上、土曜くらいになると思います。


申し訳ありません。


その分再開したら頑張りますのでそれまで待っていて下さいm(._.)m

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