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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第二章「永遠に終わらぬ冬」
23/123

Extra-1…小さき魂は主の為に

Extra突入です!



今回は妖々夢編なので…


勿論あれもありますよ?


2011,7/1,一部修正しました。

-魔理沙視点-


「八雲紫の家って何処なんだ…?全く解らないぜ。」


正直な話、手掛かりがなさすぎるぜ。


それで捜せってのも随分無理な話だと思うけど…霊夢は大切な友達だ。


…助けたらたんまりとお金を要求してやるぜ。

それで宴でも開くか!



「私達も手伝いますよ」



…え!?自由気ままな妖精達が霊夢を助けるのを手伝ってくれるのか!?



レティにリリーホワイトにルーミアにチルノ…それにプリズムリバー3姉妹までいる!



「どういうこった…?」


「玲奈を見てると、私達も居ても立ってもいられなくなって。」


「さいきょーのあたいが手伝ってあげるから感謝しなさい!」


…これならすぐに見つかるかもな!


「ありがとう!」







-咲夜視点-


「…魔理沙だけでは心配ですからね…こうして私達も手伝っているわけですが…パチュリー様、霊夢の居場所は?」


「…この付近に反応があるわ。八雲紫の家は近い。」



…魔力探知に優れたパチュリー様を呼んでおいて助かりました。



「…解った、ありがとう。」


誰かと話をしているみたいだけど…誰なのかしら?


「どうされたんです?」


「類は友を呼ぶみたいよ…一人、既に八雲紫の家に入り込んでるわ。咲夜、何時でも動けるようにして。此処からは…戦争よ。」


ナイフを構え…

八雲紫の家を特定するまで待つ。






-???視点-



「ふぅ…編集長からの依頼とあっては、逃げる訳にはいきませんね…さて。」


俺は隠していた力を見せる事にした。


「博麗霊夢さん、迎えに来ました。」


結界に囚われた彼女を、俺は見る。


「貴方は…?」


「彩埼玲奈さんと同じ目的を持つ者です。さぁ…下がって。」


境界を…この世界から『逃がす』。


「行きましょう。」


俺は霊夢さんの手を取った、その時。




「何をしているのかしら?」


「!!」




バレたか!!


声の主は見ずとも解る、幻想郷最強の名を持つ八雲紫!



「霊夢さん、しっかり捕まってて下さい!逃符『擬似・恋の逃避行』!」



俺は慌ててスペルカードを発動し、この場所から『逃げた』。



「…してやられたわね。でも…私からは逃げられないわよ…?」








「はぁっ、はぁっ…」


汗が止まらない。


「大丈夫?凄い顔だけど…」


だって怖かったもん。



「大丈夫です、霊夢さん。それより…彩埼玲奈さんの近況をお伝えします。

玲奈さんは冥界の白玉楼で西行寺幽々子と戦い…相打ちに持って行きました。」


「レナが…!?」


「ただ、彼は今大怪我をしています…今の彼ではどう考えても貴女を助ける事は出来ない…そう考えたある方が、依頼を回して来たのです。

『博麗霊夢を救出せよ』と…」


「…」


「時間は余りありませんね…それでは、貴女には此処から逃げて貰います。これを。」


俺は霊夢さんに2枚の紙を渡した。


「一枚は私のスペルカード…逃符『逃げるが勝ち』です。それを使えば、俺が事前に指定しておいた場所へひとっ飛びです。

着いた場所を少し捜索すれば、次にするべき事は自ずと貴女なら解ります。

もう一枚は…貴女が向こうに着いてから読んで下さい。」


「貴方はどうするの!?」


「…きっと八雲紫が来ます。俺は八雲紫を止めます…貴女が安全にこの場を離れるまで。貴女は俺に構わず行って下さい。」


「でも!貴方が危ないじゃない!」


確かにぱっと見自殺行為だ…だけど。


「貴女には待っている人が居る。その人の為に、元気な顔を見せてあげて下さい。それが貴女が真っ先にやるべき事です。

…それが終わってからは、貴女が何をしようと自由です…命を捨てる事以外なら。」


「…解ったわ。」


理解してくれたようで何よりです。


「霊夢さん…俺が『行って』と言うまでは俺の腕なりなんなりを掴んでおいて下さい。…八雲紫の能力を封じる為です。」


左腕が握られた…後は俺の問題ですね。






「来た!」


空間が裂け、彼女が現れると同時に!


俺は彼女に向かう!


「観念したのかしら?」


彼女の右腕を掴み、俺は計画を動かした!


「行って!!」


霊夢さんが俺の腕から離れ…


札を空に掲げる。



「逃がさないわ…!」



だが、彼女は動けない。


彼女の能力は封じた…!




「貴女の能力は対象物が貴女に触れているとおいそれと発動は出来ない…何故なら貴女も隙間に巻き込まれるから…!!」


「そこまで解ってたの…!?」



霊夢さんが消えた事を目の端で確認し…


俺は俺のすべき事を実行に移した。


「…そうだ、お蔭様で博麗霊夢救出に成功した…後は貴女を止めるだけ。」


「貴方…本当に新聞記者の器じゃないわ…ギャンブラーよ。」


俺はにやりと笑って返した。


「分の悪い賭けは嫌いじゃないんでね…此処からが大博打ですが!!逃符『背水の陣鬼ごっこ』!!」


俺と彼女を包む結界。


「ルールは簡単…俺を捕まえればおしまいです。

しかし…貴女の足できちんと俺を追い掛けて捕まえないと適用されません。つまり…隙間なんて使えませんというわけです。

因みに、制限時間は1時間…1時間以内に俺を捕まえられなかった場合、貴女の能力は5時間封印されます。

逆に制限時間内に俺を捕まえた場合…俺にはペナルティが課せられますが。」


「時間稼ぎのつもり?甘っちょろいわね。」


「そう言ってられるのも今の内です。」


ハイリスクハイリターンだが…決まれば有利になる!



「では…鬼ごっこ、スタート!」

次回予告

「Extra-2…命を懸けた鬼ごっこ」



紫と対峙する者の正体とは!?


そして…

霊夢が飛ばされた先は!?


お楽しみに!

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