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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第二章「永遠に終わらぬ冬」
19/123

@4…新たな力



「なんかごめん…結局2泊しちゃってさ。」


「いいのよ、賑やかで楽しかったわ。こちらこそ誤解してごめんなさい。」


この会話を理解していない人が一名。


「誤解…?何の事です?」


「「貴女は黙ってて」」


「うぇーん…皆がいじめますぅ〜。」


何が凄いかって、彼女を責めるに責められない事だ。



「とにかくありがとう。それじゃ、行ってくる。」


「行ってらっしゃい。」


アリスに感謝しながら、俺達は先に行く。






それから暫くして…



「アリス、ここに見知らぬ人が来てなかったか?」


突然来るわね、魔理沙は。


「あら、魔理沙じゃない。見知らぬ人って言えば…玲奈の事かしら?」


「それ!私、玲奈を探してるんだぜ!伝言を貰って来たから!」


「そしたらあっちに行ったわよ?」


「ありがとう!飛ばして行くぜ!」






「…で、なんで美鈴は寝てるんだろうか…」


雪が地面を覆う事はなくなったが、寒いのには変わりない。


当然のように美鈴は俺の背中にもたれて寝ている。


「何処に霊夢はいるんd「うわぁぁぁぁ!!」」



なんか横を通りました。

何かに当たる音も聞こえた。



「…何だ?」


「痛たたた…」


木にぶつかったのか、身体に幹の痕が残っている。


この人…魔法使いって奴なのか?


黒と白を基調とした洋服。


頭には魔法使いらしい帽子。


そして近くには箒。



「…お?お前…お前が玲奈か!」


「え?あぁ…そうだけど。」


待て、なんでこの少女は俺の名前を知ってるんだ?


「咲夜から伝言預かってきたぜ!これだ!」


俺は彼女からその伝言を預かる。

…ってなんでこんなにぐちゃぐちゃなんだ?


とりあえず、読んでみよう…




『玲奈へ。

この手紙を読んでいるということは、近くに白黒の金髪の魔法使いが居ると思います。その魔法使いは霧雨魔理沙といって、博麗霊夢に肩を並べる有力者です。』


ふむふむ…つまり伝言を届けてくれたこの少女が魔理沙と言うのか。


『さて…私も博麗霊夢の安否が気になるので、お嬢様をパシらせて調べてみました。』


レミリア…舐められてるな。


『すると、博麗霊夢の居場所が判明しました。』


マジ!?そりゃ嬉しい報せだ!


『ただ…居る可能性がある場所が2つあるのです。一つ目は白玉楼…冥界にある建物です。そしてそこには…西行寺幽々子というかなり強い者が居ます。場合によっては彼女とやり合わなければなりません。』


白玉楼…そこに霊夢が居るのか!


『もう一つは八雲紫という伝説の妖怪の家…ただし、場所までは特定不可能でした。…ちっ、お嬢様は使えない。

玲奈には白玉楼に行って貰います。

八雲紫の家については魔理沙に捜索して貰いますのでご安心下さい。』


咲夜さーん、本音出てますよー。


『最後に。仮に、西行寺幽々子及び八雲紫と戦う事があれば、勝敗より博麗霊夢、そして玲奈、貴方の命を最優先して下さい。

…貴方の能力を以ってしても、彼女達は強すぎる…まともに戦おうなんて絶対に思わないで下さい。』


…そんなに西行寺幽々子と八雲紫は強いのか…!?


『追伸。美鈴に関しては、場合によっては盾にして構いません。紅魔館のメイド長である私及び妹様が許可します。』


「えぇっ!?私、盾になるんですか!?」


美鈴がショックを受けていた。


「…ん?これは?」


封筒の中から出た、3枚の白い紙。

…スペルカード?


『白スペルカードです、どこかで役に立つかもしれません。』


「用意周到だ…」


やっぱり咲夜さんは完全で瀟洒です。




「…でさ、あの咲夜が認めるお前の力…見てみたいんだ。ちょっと手合わせ、やらないか?」


「うおっ、いい女…」


「?」


…まぁこのネタ、通じるわけありませんよねー。


「…良いのか?俺の力、見くびっていたら泣く事になるぞ?」


「いいぜ。ただし…泣くのは私じゃなくて…!」



弾を展開する魔理沙!



「レナ、お前だぜ!」


星形の弾が、俺に降り注ぐ!


「俺と同じ…パワー型か!」


一発一発の火力が凄い!


「弾幕はパワーだぜ!ほらほらぁ!」


こんなに乱射されたら動くに動けない…ならば!


「砲符『エキセントリックバルカン』!」


相手を無理矢理動かす!


「うわっ!かわしづらい弾だぜ!」


弾と弾の隙間を縫い、魔理沙はかわす。


…にしてもかなり速いな…!

スピードが売りと見た!


「こっちも乱射させて貰う!おらおらぁ!!」


これならスピードを殺せる!


「あっぶない!…なかなかやるじゃん!けど、甘いぜ!恋符『ノンディレクショナルレーザー』!」


あっちもスペルカード使用か!


俺を追尾するレーザーをかわしつつ、牽制の弾を数発ほど魔理沙の方に放つ。


「よくかわすなぁ!けど、これはかわせないぜ!」


!?


魔理沙が…俺の前に!?


「恋符『マスタースパーク』!」


何だこの激太レーザーは!?けど!


「ただで喰らうと思うな!砲符『リヴァイバル』!」


レーザーには(レーザー)ビームで対応だ!!


「そんなへなへなレーザーじゃ」


だが、俺のリヴァイバルがマスタースパークに喰われた!


「私のマスタースパークは貫けないぜ!」


くっ…かわしきれない!


「ぐわぁぁぁ!!」


吹き飛ばされ、地面に叩き付けられる俺。


「…リヴァイバルが…破られた…!?」


「へへっ!伊達に研究してるわけじゃないから!」


…切り札、て奴か!


「これを撃つのに道具が必要だけど、火力は誰にも負けないぜ!」




…確かに、あんな火力のレーザーを生身のままでぶっ放したら身体がただじゃ済まない。


俺のリヴァイバルだって、生身で撃つ以上、火力は少々調整しないと身体が熔ける。

…まぁすぐ再生するけど、戦いどころじゃなくなる。


「どうだ!参ったかー!」



…道具、そんなのは今更こしらえる事は出来ない。


しかも生身のまま火力を上げれば戦いどころじゃない事態になる。


かと言って、あのレーザーを怪我なしにかわすのは至難の業だ。


…ん?


つまり生身のまま火力を上げる事が出来れば勝てる…?


だが、そんな便利な道具はな…


いや…ある!


俺が放つのはビームだ!

ビームならば、あの手段が取れる!


後は…俺のイメージだ!


まずはスペルカードを一枚作る!


「照準『ハイパーグラビトンレンズ』」



レンズを一枚正面に創る…!


そしてぇ!!


「もう一枚だ!砲符『リヴァイバル・改』!!」


レンズに向けてビームを発射!!


ビームは突き詰めれば『光』…!


そして、光はレンズによって…




収束するっ!!



「ありがとな魔理沙…!おかげで、俺のリヴァイバルは進化した…!!」



レンズによって収束した光は…!!


細くとも、貫通力は高まる!!



「もっとへなへなレーザーじゃん!そんなのこれでおしまいだぜ!魔砲『ファイナルスパーク』!!」



さらに極太レーザーか!



…負けない!

俺のレーザーはこんなもので終わらない!!



「いっけぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」



俺のレーザーは…


魔理沙のレーザーを貫いた!


「嘘!?私のレーザーが!?」



「俺の…勝ちだ!!」




目の前で、爆発が起きた。





「ま、負けたぜ…」



「…か、勝ったぜ…」



「なかなか面白いな!これからもよろしくだぜ、レナ!」



「おうよ!」



互いに握手して、戦いは終わった。



…こんな戦いならいいんだけどな…



俺は心の中でそう思った。


次回予告

「@5…貴方はまだ、お呼びでない」



ついにあの剣士が登場!



…レナはどうなる!?



お楽しみに!

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