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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第二章「永遠に終わらぬ冬」
17/123

@2…寒空に響く鎮魂歌

ユニーク…5000突破…?



嬉しい限りです♪


*2011,6/17,一部修正しました。

-???視点-


「…紫、やることはやったわよ。次は貴女の番よ。」



空間が裂け、彼女が現れた。



「…そうね…にしても、寒いわね…年増の身体には堪えるわ。」


少し寒そうに身体を震わせる彼女。


「全然年増じゃないじゃない!身体は若い娘のものなのに。」


それに彼女はぴしゃりと返した。


「精神年齢はとうにおばあちゃんよ。おばあちゃんどころか何十回も転生出来そうな勢いだけど。」


「それは私も同じようなものよ…ほんと、亡霊や妖怪で助かったわね。」


少し沈黙が続き、話題は変わった。


「計画は第二段階に突入、か…そっちは順調?」


「一応季節の固定は上手く行ってるけど…あの木は咲きそうにないわ。」


「…まぁ、じっくり行きましょう。『強いては事を仕損じる』って言うし。」


「それもそうね。」







‐レナ視点‐


「…ふぅ…」


レティ達と別れて2日。


景色に変化はなく、疲れが溜まる一方だ。


「手掛かりは0、か…」


解ってはいたが、改めてその事実を突き付けられると気が滅入る。


美鈴はと言うと…


「すぅ…すぅ…」


俺の背中で寝てらっしゃいます。


満足に休めていないから、眠いのも解る。



「ちょっと、そこのお兄さん。一曲聞いてかない?」


「ん…?」


バンド…ぽいな、似たような格好をした3人の少女がいる。赤…白…黄色じゃなく、黒。


キーボードに、トランペットに、バイオリン…ギターがないのは残念だが、プロの雰囲気が感じられる。


「キーボードなら任せなさい!リリカ・プリズムリバー!」


「トランペットが得意です、メルラン・プリズムリバー!」


「バイオリンだけしか弾けません…ルナサ・プリズムリバー。」


「「「3人揃ってプリズムリバー3姉妹!」」」


…そのままじゃん。


「というわけで、一曲聞いてってよ!合奏『プリズムコンチェルト』!」


おお、音色はかなり良いな…


「って弾飛んできたー!?」


3方向から飛んでくる弾を、美鈴を守りながらかわす。


「…んにゃろっ!!」


こちらも負けじと弾を放つが、なんせ片手間だ、命中率が低い。


「その程度で私達を相手にするつもり?甘いよ!ルナサ!」


「りょーかーい。神弦『ストラディバリウス』」


バイオリンからこの世のものとは思えない美しい音色が響く。


と、その時…


「身体が…動かない…!?」


身体が突如動かなくなり、倒れ込む。

雪が冷たい。


「決まったみたい。メルラン、頼んだわ。」


ルナサに続き、メルランがトランペットを奏でる。


「冥管『ゴーストクリフォード』」


「!?」


頭に響く、不協和音。


「う…が…!」


意識が千切れそうになる。俺は意識をしっかり手放さないように唇を噛んだ。


「…これでも意識が持って行かれないなんて凄いね。でも…」


続いたのはリリカ!


「私の前じゃ、それすら無駄だもの!騒符『ソウルノイズフロー』!」


さらに強くなった不協和音が、脳に直接響く。


「くっ…耐えられない…のか…!?」


身体が動かないし、意識が途切れそうになる…と大ピンチだろ、俺!?




その時!




「…うるさぁーい!!!」




音が、掻き消された。




「なっ!?私達の音が掻き消されるなんて!?」


「もう…寝られないじゃない!うるさすぎて寝不足になるじゃないですか!」


身体が動くようになったので、俺は身体を持ち上げて声の主を見た。


「め…美鈴…!?」


「玲奈さん、こいつらの音うるさすぎるんで、私が何とかします!」


美鈴はぐっと構え…突っ込んだ!


「接近戦なんて卑怯よ!?」


「うるさい音をガンガン鳴らす方が迷惑です!彩符『極彩颱風』!!」


回し蹴りを応用した…風攻撃!?


これならあの不協和音も聞かずに済む!


凄いぞ美鈴!


「こ、このままじゃ音が聞こえない!」


うろたえる姉妹達の後ろに…


「俺、復活!」


「「「うそぉっ!?」」」


相手が驚いている所悪いが、間髪入れずに俺はスペルカードを使う!


フランとの戦いの中で制御が効くようになった、あのスペルを!


「砲符『リヴァイバル』!!」


3人を包むビーム!!



「「「きゃぁぁぁぁ!!!!」」」



そのまま爆発が起き…


「バイオリンの弦が…!」

「トランペット…お気に入りが壊れたー!」

「キーボードがぐちゃぐちゃー!」



「「「やな感じー!!」」」


星になりました。



「これで安心して寝れますー!」


「え?そういう問題なの?」



と思ったつかの間に、美鈴は俺の背中に飛び乗ってまた寝息を立て始めた。




どれだけ寝れば気が済むんだろう…

咲夜さんの気持ちが解った気がした。







「全く…凄い音がしたから何かと思ったら…いつもの近所迷惑3姉妹だったのね…」



「ソウダナ!」



「!?」



…誰?この人?

次回予告

「@3…マグロじゃありません、アリス・マーガトロイドです」



アリス登場!


藁人形にごっすんする時は来るのか!?


お楽しみに!

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