表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
断章「魔界にinしたお!」
121/123

魔界湯煙殺人事件(大嘘)

‐レナ視点‐


 「と、いうわけでおめでとさん!よく此処まで来れたねぇ〜、そんな骨のある人間は久しぶりだよ!」

 「は、はあ…」


俺は神綺の歓迎を何故か受けていた。

…俺って神綺にとっては敵…なんだよな?

自分の世界に乗り込まれて暴れられてってやられてるのに、彼女にとってはそれはどうでもいいことなのだろうか?


 「それにしても結構派手にやるかと思ったらそうでもなかったよ〜、なんかあったの?」


俺は何がなんだか解らなかったが、代わりにアリスが答えてくれた。


 「障気感染だったの。魔界に来たこともなかったから当然と言えば当然なんだけど…」

 「障気感染ねぇ〜、そういや前回の時の人間は障気にやられてなかったわね。個人差って奴?」

 「見てないからそれは解らないわ…って前にも来てたの!?」


アリスが驚きながらも突っ込む。


 「うん。男だったよ?でもあいつは悪魔を味方にしちゃったみたいでさ…面白そうで生き返らせた♪」

 「『面白そう』って…それのせいで今幻想郷が危ないのよ!?」

 「事態は解ってるわ。その悪魔が暴れてそこの彼が死んだんでしょ?んで、悪魔に殺されたもんだから咎人になっちゃう、だから唯一の蘇生手段、私の力を使うわけでしょ?違う?」

 「あ、ああ…」


小町に言われた通りの事をさらりと言ってのける神綺。


 「可哀想だから生き返らせてあげるわ、私は今すぐにでもそう言いたいんだけど…」


神綺の顔が曇る。


 「正直言っていい?」

 「ああ。」


 「それ、無理。」


 「…は?」


言葉が理解出来ない。つまりどういうこと?


 「今この状態で君を生き返らせた所で、君はいずれその悪魔とやり合う可能性があるんでしょ?ならみすみす殺されに行くようなものよ。私の力は一人一回こっきりでしか人を生き返らせられない。だからもう一度死んだら全てが終わりよ。台無しって言ってもいいわ。」

 「ならどうしろってんだ!この間にもその悪魔が暴れてんだろ!?」

 「レナ、悪魔は暴れてないわ、今は風見幽香と西行寺幽々子が封印してるけど…時間の問題かも。」

 「話を最後まで聞きなよ青少年。つまり君が弱すぎるだけなんだ。逆に言えば、君が強くなれば生き返らせる価値も出てくるってわけ。というわけで頑張って…と言いたいんだけど、時間がないなら付け焼き刃式でやるしかない。習うより慣れろ…先人はそう言ってるよ。」

 「…どうすればいいんだ?俺はどうすれば…どうすれば強くなれる?」


 「幸いにも君には力がある、だけど君は力を無駄に使っている…効率よく力を使うってことを覚えれば、少しは強くなれるかもね。バトルもの史上最悪パート、修行タイムだよ。」

 「修行…?」

 「習うより慣れろ、今から私は此処に魔界の強者を連れてくる。君はそいつらを倒してちょーだい。簡単でしょ?ただ出てくる人を倒して倒して倒しまくればいいんだから。」

 「それだけで強くなれるのか?」

 「バカを言うな青少年。君は命の危機を感じた方がいいよ?死んで消えてなくならないように、全力で倒しなさいな。」

 「ああ…やってやる!」

 「うん、気合いだけは上々!これから準備するのに少し時間がかかるから、今のうちに十分休息をとっておいたほうがいいよ。」

 「わかった。」


 「アリス、ちょっと付いてきて。」

 「?ええ…」


神綺とアリスが部屋を出て、俺は一人になった。






 「ぶっちゃけた話、彼は魔力の使い方がてんでなってないの。ほんっとに最低限の事しかしてなくて、魔力の無駄遣い甚だしいわ。」

 「…ということは、魔法使いを連れて来るの?」

 「そんな感じ。アリス、貴女も準備しててね。『あれ』も忘れずに。」

 「『あれ』ってそんなにホイホイ使っていいものなの?切り札なんじゃ…」

 「彼もそのうち幻想郷にとっての『切り札』になるさ。だからいいよ。」




次回予告。

レナ、修行開始!

霊夢たちは…!?


というわけで次回

「雑魚を最強にする方法」


お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ