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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第四章「胡散臭い宗教ほど、面倒なものはない」
106/123

□6…天之神、降臨【前編】


PV26万、ユニーク27000突破しました!


ありがとうございます!


~現在の状況~


・レナ、らぐな、小悪魔、幽々子→守矢神社へ

・雛vs早苗

・イヴェリア、萃香、共に逃走中

・諏訪子は萃香を追跡中。

・あれ?神奈子は?



-早苗視点-


「なっ…!?」


私は確かに相手()に向かってスペルを放ったはず。

ところが、そのスペルによる弾は相手に当たるどころか私に降りかかってきた。


「くっ!」


流石に「自分の弾幕喰らって致命傷受けました」という展開は回避したかったので、仕方なく神力に依る結界を張り、弾幕から身を守る。


「…『何が起こったかさっぱりだ』って顔をしてるわね?私のスペル『ブロークンアミュレット』の作用よ。一回こっきりだけど相手の攻撃を全て無効にして、そっくりそのまま返す…危なかった(・・・・・)わね。自分の攻撃受けてやられるなんてドジは踏みたくないものね、貴女も。」

「…ええ。でも、それは一回こっきり…ならっ!!」


別の攻撃を仕掛ければ、それは守れないということ!

すかさずお祓いの(まじな)いを込めた札を飛ばす!


(いや)な札ね…」


的確に弾で相殺されてしまう。

でもそれでいい、だって!


「これは囮です!本命はこっちです!」


背中に張り付いた札が、策の成功を示す。


「滅…!」


緑色の雷撃が落ちる、それは(あやかし)にとっては毒の巫女の呪文!


「ぐぅぅっ!」


…やはり、これくらいでは倒せませんか。

見れば、相手は少々手傷を負っていますがまだまだ元気なようです。


「…ただの巫女じゃないとは思ってたけど、結構の手練(てだれ)じゃない…!」

「今更挑んだ相手が強いと解りました?なら早くやられて下さい、私にはやることがあるので。」

「嫌よ。私も退くわけにはいかないもの。」

「…どうしても死にたいみたいですね…!ミシャグジさま!」


早めに決着をつけたい私は、白蛇を味方に付ける。

2対1…どんどん不利な状況に追い込めば、事故すら無くなる…!


「先に言っておきますが、このミシャグジさまは猛毒持ちです。咬まれれば確実に死にますよ!」


弾幕を張りつつ、白蛇でさらに逃げ場を無くす手。

どう出る、雛人形!


「…時間稼ぎは終了のようね。」


この状況で、逃げずに突っ込んでくる!?


「はぁぁっ!」


弾幕には弾幕をということですか…!


「いいでしょう!咬まれて死ぬなり弾に当たって死ぬなり好きにしてください!奇跡『白昼の客星』!」


回避不可能の弾、白蛇…どっちを選びますか?




すると、相手は弾に当たり、くるくると錐揉み落下していく。

拍子抜けですね…あっさりと諦めるなんて。


私は地面に落ちた雛をミシャグジさまで締め上げ、止めのスペルを用意する。


「…死ぬ前に、最後に言い残す事はありますか?」


私は最後の願いだけなら叶えてやろうという勝者の特権に足を入れていた。

どう転んでも、私の勝ちですから。


「…私は…まだ…死なないわよ?」

「最後まで強がりますか!なら遺言は聞かない、望みを絶った上で殺してあげましょう!」


最後のスペルを発動しようと、声を上げようとした、その時。






スペルカードが、何かに撃ち抜かれた。


「…え?」


刹那、何処からか襲い掛かる大量の銃弾。


雛を縛り上げていたミシャグジさまも、頭部を銃弾に貫かれて力なく地に伏した。


「な、なんなんです!?いくらあのミシャグジさまが私が呼び出したものとは言え、こんな簡単に死ぬわけ…!」

「所詮貴女のやってることはただの蛇に魂を憑依させてるだけ。本物を使ってるわけじゃないからこんな簡単に死ぬのよ。」


…誰?誰なんです、この声?


その言葉の主は、すぐに現れた。


「はぁい、契約通りに貴女をぶち抜きに来ました☆神様なんて嫌いだからさぁ…」


背中の黒い翼…あれは…悪魔!?

でも悪魔って、あの紅魔館の姉妹しかいないはずじゃ…!?


悪魔はライフルを片手でこちらに向け、ニヒルに笑ってこう言ってみせた。


「死んで頂戴。」





‐イヴェリア視点‐


「雛…!」

小さくなる雛の妖力を感じ、私は一瞬立ち止まる。

が、すぐにその場を離れなくてはならなくなった。




「神祭『エクスパンデッド・オンバシラ』」




今私がいた場所に、柱が落ちてきたからだ。


「…仲間を囮にして逃げるとは、お前も中々薄情だな、妖怪。」

「八坂神奈子…!」


八坂神奈子までは騙せなかったか。


「私とやり合いたいんだろう?さぁ、1対1だ…どこからでもかかってこい。」



「なら、遠慮なく殺らせてもらおうか。剣符『狼牙一閃』」


ガチン!!!と金属音に近い音が聞こえ、刃と柱を交わらせる2人。


「…誰だ、貴様?」

「テメェを殺しに来た。」


一旦距離を取る2人。

一人は八坂神奈子、もう一人は黒いマントの青年。


「…そこの姉ちゃん、逃げるなら今の内だ。」


青年の声が聞こえるが、私は逃げない。

いや、逃げちゃいけない気がした。





「…言っておいたからな?巻き込まれても文句言うなよ。来い…悪魔!!」


黒い気が、青年に纏わりつく、そして、次の瞬間…


「憑依完了…」


見た目は変わらないが、明らかに感じるものがさっきと違う。

この悍ましい力…そして「悪魔」というフレーズ…



「殺される前に名前聞いておきたいよなぁ?俺は処刑人…だが、ただの名無しだ!!」



彼は、「悪魔」の力を得た。


次回予告。


目覚めた悪魔。

銃火器乱射の悪魔!


ここにスタイリッシュ神殺し小説が今始まる!


というわけで次回

「God may cry」


お楽しみに!(笑)





…うん、本当はこっち!

「□6…天之神、降臨【後編】」


お楽しみに!

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